決意
【武装石。確かにボウズを襲った男が言っていたんだな?】
「おう! 警察関係者ではポリスさんだけに話してる」
【それって信用されてるってことか?】
「……オレは信じてるぜ」
「まだ病院だろ。無理に事件を抱え込むなよ」
「オレは大丈夫! 友達がいるから!」
「ジンさんの事は任せるんだ。ボウズは安心して家に帰るんだ。良いな?」
「分かったよ」
電話を切って病室に戻ると、花が生けられている。
「ああ、ミカノが生けたのか」
ムロは暫く花を見つめていた。
※ ※ ※
「ミカノ、残りたければ残って構わないが?」
「気にしないでよ」
カズマがミカノを気遣う。
「何時だっけ? 刑事さんが迎えに来るの」
「十四時だ」
「うーん……もうちょっとムロと居られたんじゃないかな?」
「あいつにだって都合がある。このぐらいが良いのさ」
「僕、行きたい所があるんだけど」
「もしかして帽子?」
「ちょっと珍しい帽子が有るって雑誌で知ってさ」
「二時間あるし行けるぞ」
「おー!? いつになく反応いいわね、カズマ!」
「もっと知りたいんだ……皆のことを」
「ふーん」
「それじゃあ少しだけ僕のわがままに付き合ってくれないかい?」
「良いわよ!」
「もちろんだ」
三人はクラッティスの帽子を巡りに向かった。
※ ※ ※
「よし、決めたぜ」
ムロがメモと記憶を照らし合わせる。
「爺ちゃんとカズマの件は、やっぱりオレがカタをつけないと……それにオレを襲った男の事も気がすまないしな」
ムロが決意を固めた。




