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ロードバスターズ  作者: 碧衣玄
祖父救出編
10/40

傷だらけの再会

 カズマ達は、クラッティス警察統一所からムロの入院している病院へ向かったが、面会時間を過ぎていたため翌日、再び病院へ向かった。


「なんか緊張するね」


「そう? アタシは全然、二日ぶりってだけだし」


「よく言うな、一番悲しそうな顔してたのに」


 そう言いながらカズマがドアをノックする。


「ムロ!」


 ミカノが真っ先に声を掛ける。


「ミカノ!? セリオにカズマも!?」


 ムロがベッドから思わず身体を起こす。


「そんなに驚くか? テレビでニュースが伝わってるはずだろ?」


「……発見者は当人の希望で匿名で報道されてるんだから驚くさ」


「そうか……てっきり気づいてるとばかり」


「それで爺ちゃんは?」


「昨日なら会えたんだが、今日は別件でな」


「別件?」


「捜査協力の刑事さん、だよ」


「……ポリスさんに?」


「ちょっと!」


 ミカノが、ムロとカズマの会話に割って入った。


「なんだよ?」


「さっきからムロとカズマだけで話し込まないでよ!」


「しょうがないだろ? 色々と情報が欲しいんだ」


「アタシもよ!」


「え?」


 ムロが目を丸くした。


「……セリオ、喉乾いたな」


「そうだね」


 セリオとカズマが病室を出た。


「んで……用件は何だよ」


「まずは怪我よ怪我! 肩を鋭利なもので刺されたって話だけど、詳しくは警察の人も知らないみたいじゃないの……どういうことよ!」


「話をしようがない……あんな石のこと……」


「何よ、聴こえないわよ!」


「……透明みたいな……ガラスの様で……パリンと割れて、鎧みたいな……防具の感じな~つまりは」


「ハッキリしなさいよ!」


「透き通った硝子ガラスの様な石が、人が握り潰すと砕けて身体に鎧みたいになって装着されてよ、刃がズバーっと飛び出て」


「……それが刺さったと」


「おう」


「成る程ね、確かに信じられないわね……アンタの説明じゃね」


「なんだとー!」


「あのね、クラッティスには、イグラズ以外の国の最新鋭の技術が集まってるのよ? そういう石が存在していても不思議じゃないわよ」


「けどよ……納得出来ねえよ。物理的にさ」


「アタシだって科学的な事は解らないわよ」


「まあ、それはそれで……ほかに質問有るんだろ?」


「昨日アンタは刺されて病院に入院してる、一昨日はカズマがジンさんと再会して犯人から何とか逃げ切った……これって偶然かな?」


「カズマの頬の傷は誘拐犯に付けられたのか!?」


「アタシとセリオは犯人を実際には見てないから詳しくは知らないけど、カズマから聞いてるよ?」


「はあ……」


「まさか、アタシの事と今回のカズマの事を自分のせいと思ってる?」


 ムロが俯く。


「アタシもカズマも覚悟をもってジンさんを助けたい一心で協力してきたんだから、アンタが悩む必要はないわよ」


 ミカノがムロの頭をポンと触れた。


「柄じゃないことするなって」


「!?」


 ムロがミカノの頭を撫でた。


「無事で良かった」


「しっ……心配させるんじゃないわよ!?」


 病室に会話が広がる。


「……入りづらいね」


「まったく、手間かけさせやがって」


 セリオとカズマが病室の入口から覗いていた。


※ ※ ※


「話は大体理解しました……警察は誘拐犯と殺人未遂の容疑者をムロ君とカズマ君……それとジンさんの証言から捜索するでしょうから、何かあれば私からも連絡を致します」


「すまないの。年寄りの勝手な希望で公式捜査とは別に捜査の依頼を願ってしまってのう」


「構いませんよ。たまには組織をガツンと見返して下っ端にも優秀な人間が居ることを証明できるチャンスですから!」


「カズマ君が言った通り、頼りになりそうで安心いたしましたわい」


「彼等は凄いです……本当に」


「……ほう、そんなに」


 ジンと刑事が話を進めていた。


※ ※ ※


「武装石、綺麗だ」


 男が石を見つめていた。

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