新しい朝 Ⅰ 点火の前の静まり
新しい朝
ストロベリーン
私の名前は 安藤 優子
もんしろ高校の二年生です
ただいま彼氏募集中
だけど彼氏の理想が高すぎて
なかなか理想の彼氏が見つからないのです。
「私の理想は、背が高くて、イケメンで、
頭がよくて、運動ができる」人です。
「そんな、ザ・イケメンみたいな人いるわけないじゃん」
と、言うのは、牧野 麻友です。
二人は何でも話せる親友です。
そんな毎日を二人は暮らしていました。
あいつが来るまでは・・・
「おい、今日は転校生が来たぞ」
そんな先生の声と共に教室に入ってきたのは
「この人が新しく入ってきた大野 剛 君だ
じゃあ、自己紹介ヨロシク」
「えー、大野です。 ヨロシク」
口数は少ないが、かなりの長身でイケメンだ
「どうせ、外見だけでしょ」
理想の高い優子はそのときはあまり気にしな
かった
「ねぇねー大野君かなりイケメンじゃない」
と、麻友は言ってくるがわたしはそこまで興味がなかった。
「えー大野には安藤の隣に座ってもらおう」
「よろしく」
声のトーンはかなり男らしい
「いいなぁ、優子は」
「何なら席変わるよー(笑)」
次の日
「優子、今日体育あるよー(泣)」
麻友は、体育が大嫌いだ
「じゃあ、校庭十周。すぐ行け!!」
麻友は運動が得意ではないので
五周半を過ぎたころ麻友が倒れてしまった。
「麻友だいじょう…」
「おい、大丈夫か? ほら、つかまれ」
麻友は大野におぶられたまま保健室に運ばれていった。
わたしは麻友の心配よりもなぜか胸がドキドキしてしまった。