2 この大陸と国、種族について
祝,続きました
現在、月水金の昼更新にしていますが、一部曜日は夕方更新にするかなぁと少し悩み中
今回書く2つ目の話「この世界と国々ついて」の前に、少し小話を書こう。
前回、私と同じ種類の転生者の1人として名前をあげたパーシー・クックについてであるが、彼が前回のブログを読んでくれたそうで、私宛に手紙を送ってくれた。その手紙には、私と同じ世界「チキュウ」の出身であることや、生前は海運業をやりながらトレジャーハント(彼が今行っている宝探しの職業と同じもの)をしていたこと、死亡したのは『幻の都市アストラス』を見つけた際、先住民族と戦ったことが原因であることがわかった。私は生前、アストラス伝説をおとぎ話として知っており、この手紙を読んで「まさか実在するとは」と大興奮した。貴重なお話を送ってくれただけでなく、ブログに掲載する許可まで出してくれたパーシー氏には深く感謝申し上げる。是非とも、また色々な話を聞かせてほしい。
さて、本題に移ろう。
まず、この世界は5つの大陸と無数の小島、各地で様々な特性を持つ海で形成されており、各地の伝承では幻の6つ目の大陸と天空の神の国なるものがあるそうだ。今回は実在する大陸と島々、そこを収める国々について紹介していく。
1つ目の大陸は『アムルホテプ』 私が今住んでいるこの国『セシュド』が統治している大陸だ。土地の特徴として、広大な草原に多数の森、大陸の真ん中には巨大な山が立っている。住んでいる種族は様々だが、最も多いのは『ヒューマニアン(ニンゲン)』であり、この国の政治を行っているのもほとんどがこの種族である。この国では、ヒューマニアンの開発力のおかげで様々な科学技術が生まれており、それらを他国に技術提供する代わりに魔法学や聖霊術、希少資源や奴隷を見返りとしてもらっている。産業は広大な土地と技術を使って行う農業や漁業、それを他国に売る貿易業、古代都市を主とした観光業が盛んである。また、学問もトップクラスの実力であり、他国からの留学生も多く受け入れている。
2つ目の大陸は『レヴァ』 土地の特徴は無数の火山と多くの不毛の大地である。そこにある国は『パルポルレス』と言い、統治している種族は主に『ドゥルフ(ドワーフ)』と『ギギャント(巨人)』の2種族である。ギギャントは彼らの神『ギャウア』からの加護をもらっており、加護を受けた魔法の森に立ち入ることが出来ない代わりに、加護を受けた火山や鉱山で無限の採掘ができるといったもので、ドゥルフは彼らの神『パイスト』からの加護をもらっている。内容は「火を自在に操ることができ、鍛冶は必ず成功する。その代わりに、作られた物を悪しき心を持つものが持てばたちまち業火に焼かれる」というもの。なので、レヴァではこの2種の共存関係が築かれているようだ。主な産業は彼らの加護を見てわかるように鉄鋼業や加工業。それを貿易で売ることによって富を得ている。また、レヴァが不毛な土地であるため農耕が出来ず食糧が生産出来ないため、科学技術が盛んなこの国とは友好関係であり、最大の貿易相手である。
3つ目の大陸は『ウル』 無数の森林と豊かな河川、数多くの生き物たちが生息している楽園のような場所なのが特徴である。そこに住むのは『イェーレフ(エレフ)』その中でも『ヴィルゴ・イェーレフ』は『エドヴァル』という最も小さい国に住んで大陸の一部を統治している。ウルでは国の規模が大きくなく、様々なイェールフが様々な集落を作っているため、土地を巡って度々いざこざがある。その中でもレオ・イェーレフとスコルピオ・イェーレフの2種間が最も激しい。資源も基本恵まれているためか他国との交易を行うことは少なく、エドヴァルから出される魔法の森産の木材が少しで、最近でもわかってないことが多いようだ。
4つ目の大陸は『ガヌシャ』 広大な砂漠と複数のオアシスのみの大陸であり、ほとんどが魔物で国はない。しかし、オアシスには『ブレム・ケパロイ(首無し族)』が住んでおり、各々の集落で交易や牧畜をして生き延びているそうだ。また、彼らは独自の加護を持っているらしく、砂漠に生息する『ギュール(グール)』に対して有効なものという。謎の多い大地と民族である。
5つ目の大陸は『ツトラウキ』といい、年中気温が低い豪雪の国。そこにある国は『ウェストン・コール』 統治する種族は『カーボルト(コボルト)』であり、カーボルトの中でも小人寄りの姿と動物寄りの姿の2種類がある。林業や畜産業が盛んであり、ウェストン・コール産の毛皮は高級品とされる。また、この地も魔物が多く生息しており、カーボルトの戦闘力も高いため、魔物原産の魔法道具が他国に売られている。以前チラッと紹介した「勇者と魔王の伝説」の魔王の根城はここにあったとされる。
5つの大陸とそこに住む種族、国の説明は以上である。島々についてだが、種族が住んでいないことや、そこまでに行った者達が少なく、まだ情報が少ないことから紹介することはあまりない。その中でもできることといえば西には『ニチャウ』東には『ク・カーネ・ロカナ』という小さい国々があるそうだ。種族はヒューマニアンと言う話もあれば、魚のカーボルト、伝説上の生き物の半人半魚の『マーモニアン(マーメイド)』だとされる説が様々である。ただ、全てに共通する話として「どこからともなく歌声が聞こえ、眠らせられる。起きれば島々からは離れて海の真ん中にいる」というものがある。自分的にはハーピー(翼の生えたヒューマニアン)ではないかと思う。
以上が今回の話である。次回からはこの国の文化や学問について詳しく触れていこうと思う。興味がある方は是非とも魔法新聞と共に読んでほしい。それではごきげんよう。【ホーネット】
全部詳しく説明すると長くなるので、軽く紹介
大陸の名前の元ネタは世界中の神話の神。上からエジプトのイムホテプ、ギリシャのレアー、北欧のウル、ヒンドゥーのガネーシャ、アステカのイツトラコラウキ
また、島の国2つはマヤ神話の「キニチ・アハウ」とハワイ神話の主神4柱が元ネタ
加護の神も同様 どちらも北欧神話の神
国の名前はその神話が伝わる国々の芸術家から
種族の名前はいわずもがな 元ネタの名前を少しいじったもの エルフの名前は星座のラテン語読みも含まれる
以上