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車椅子令嬢セシリアの友人語り

作者: 黒猫リン

初投稿です。

特に何もなく、ただ書いてみただけの作品です。

気軽に見ていただけたらと思います。

私には変わった友人達がいる。


一人は人間を怖がり、仮面が無ければまともに話す事もままならない少女。


彼女はまだ良い。

接し方に注意が必要ではあっても、そこまで応対に苦労する人間ではないからだ。

問題はもう一人の友人である。何故なら


「私、前世の記憶があるんだ。どうしよう、これってチート?チートだよね?人生二回目だ、やったー!」


ここは貴族間のパーティーの真っ最中である。衆人環視の場である。もちろん、騒ぎ立てれば周囲から冷ややかな目に晒される所である。

そんなことを全くものともせず、小躍りできるような性格だからである。チート?とは何だろうか。

散々貶しておいてなんだが、自分もそこそこ図太い人間だという自覚はある。


ー下半身が動かず、車椅子に頼らざるを得ない体ー


弱肉強食を体現したような貴族社会において、明らかな身体的欠陥を持っている貴族令嬢(わたし)は、周囲から蔑み、あるいは憐憫の目を向けられ続けられる。

そんな環境下にあって、特に何とも思っていない、感性が外れた私でも、こういった場では周囲の雰囲気にある程度は合わせなければならない事ぐらいはわかる。

しかし、彼女の場合は時折、そういった常識でさえも凌駕する。

できれば、他人のふりをしたい所である。


だがしかし、私の数少ない友人であり、当人には一切悪意がないことを知っている。

だからこそ、放置することができないのである。


「分かりました。そういった話は後で伺いますから、今はお静かに。」


多少投げやりに放った言葉に対して、彼女は素直に頷いた。


「うん!わかったよセシリアちゃん」


そう言って不気味な程、静かになった彼女を見て、多少周囲から向けられる目の冷ややかさが和らいだ(興味を失ったとも言う)。


彼女は、貴族としての真っ当な教育が成されなかった貴族令嬢である。それを差し引いても、些か度が過ぎる程に騒ぎ立てる迷惑な人間である。

彼女のせいで苦労を掛けられたことは、片手の数では足りない程である。いっそ見捨ててしまいたい、と思わないでもない。


「ふーん。セシリアちゃん足が悪いんだ。そんなことより、お菓子貰ったんだ。仮面の子も誘って、一緒に食べよう!」


しかし、彼女に悪意はない。だからこそ、貴族の人間からは疎まれる私の体と、それに対する反応を見て、それ以上興味を持たなかったのである。

私にとってその反応は、諦めた喜びだった。

彼女は私に「普通の人間への態度」をくれたのである。


だからこそ、見捨ててしまいたいと思っても、本当に見捨てる気は毛頭ない。


「あ、セシリアちゃん。あっちに美味しそうなお肉料理があるよ!行こう!」


…ないのである。多分。

セシリアの友人は二人ですが、目立っていたのは転生少女だけですね。

しかも、設定が生かしきれてない。

反省は山程ですが、自分にとっては大きな進歩です。

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