表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/69

第五十話 ひたひたさん

「よく学校の怪談とかでさ」

「いきなり唐突だねえ」

「重語表現だよそれ。まあ、それで怪談さ」

「あんまり怖いのはやめてくれよ、俺ホラーとか苦手なんだよ」

「あ、そうだったっけ?」

「そうそう。この前ITのリメイク版見に行かないって誘われて俺だけ行かなかったの忘れたのか?」

「いや、この話はそんなに怖くないよ」

「でもよ、怪談でよくある話なんだろ?」

「まあ聞いてよ、これ実話なんだけどさ」

「ほらー、それ絶対ホラーのパターンじゃーん」

「聞いてって、もう! べとべとさんっているじゃない?」

「暗闇で足音がべとべと、べとべとってする奴? そのくらいなら怖く……いや怖……怖くな……怖い……怖くないな」

「迷いすぎじゃないか? まあ、ともかく足音を立てるタイプの妖怪話ってよくあるじゃん」

「まあ、よくそういうのは聞くなあ」

「そうでしょ? これは僕の甥っ子が経験した話なんだけど……」

「やめろよ!」

「黙って聞いてよ! その子、塾帰りで遅くなっちゃって」

「やめろー!」

「そしたら、後ろからひたひた、ひたひた……って足音がしたんだって」

「ホラー反対! ホラー反対!」

「叫ぶな! で、気になって振り向いたら……」

「ああああああああああああああ!」

「うるさいよ! 振り向いたらでっかいホウレン草が歩いてたんだよ!」

「……はあ?」

「そいつはホウレン草のおひたしの妖怪らしいんだよ! 終わり!」

「……聞かされて損した」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ