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第三十二話 エイリアンVSおじいさん

 昔々、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでおりました。

 ある日、いつものようにおじいさんは村へ略奪に、おばあさんは町へ略奪に行きました。

 他者から奪うことでやっと暮らしていける、そういう時代だったのです。

 おじいさんが村人と粗末な武器で――鎌とか釘を打った棍棒とかそういった類のものです――渡り合っていると、北のほうの空から光り輝く人々が降りてきました。人々、といってもおじいさんやおばあさん、村人たちとは似ても似つきません。肌は銀灰色で、目はトンボのように大きく、腕や脚はひょろひょろと長く、毛の一本も生えていない、そういう人々です。

 ご承知の通り彼らはエイリアンでした。この星を侵略すべくやってきたのです。そんな事は露知らず、村人たちとおじいさんは町に奴隷として売れるカモがやってきたとほくそ笑み、科学力の何千倍も進んだエイリアンたちを鎌やら釘棍棒やら竹槍やら投石やらでやっつけてしまいました。村人の多く、そして敵方のほとんどは死んでしまいましたが、八人くらいのエイリアンを生け捕りすることに成功しました。おじいさんはエイリアンを縄で縛って町に売りに行きました。するとどうでしょう、町はエイリアンたちのものになっていました。おじいさんは捕まってしまいました。逆に奴隷になってしまったのです。おじいさんの命運や如何に。

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