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「ちょっと」
勇者「誰かが声をかけてきた。聞こえない振りをしよう」
魔法使い風の女「全部口に出てるわよ」
魔法使い「あんまり失礼なことを言ってると、こわ~い人から睨まれちゃうから」
勇者「どうやら怖い人に絡まれたようだ。残念ですが、冒険の書を書けなくなりました」
魔法使い「いつまで独り言をブツブツ呟くんだか。まあいいわ、アンタ勇者でしょ?」
魔法使い「この大魔法使い様を旅の道連れにしなさいな。そんじょそこらの雑魚とは格が違うってばさ」
勇者「大言壮語を吐いた女の肩に武骨な手がかかる」
「おい、さっきのは聞き捨てならないぜ。魔法の道は串打ち3年割き8年って言ってな」
魔法使い「ファイ・」
「お嬢ちゃんみたいなや
魔法使い「ア!」
ばったんきゅ~
勇者「魔法使いの拳がモブ夫の顎を打ち貫く、衝撃は全て内に、崩れ落ちる糸の切れた体」
勇者「うわあ・・・・・・・・・・・・」
勇者「マジで怖い人だった。くわばらくわばら。ポマードポマード」
魔法使い「逃げるな」
魔法使い「あれもれっきとした魔法よ、火炎の魔力を循環させたエネルギーで拳を突き出す必殺技。一般的な名称はファイア」
勇者「嘘つけ!魔法(物理)とか三周は遅れてるぞ!もう鍛えて物理で殴る時代じゃないんだ」