gray story.1-07 ニヒルに笑え
以下、喧嘩(?)内容。※三人は終始笑顔です。
「なんでキミがついてくるのさ」
「なんでキミがついてくるのさ」
「あら、ついてきてはいけませんの?」
「邪魔なんだよね邪魔。もう視界にも入れたくないくらい」
「邪魔なんだよね邪魔。もう視界にも入れたくないくらい」
「あら、失礼ではありませんこと?レディーにむかって」
「キミ性別女だったの?初耳」
「キミ性別女だったの?初耳」
「あら、失礼ですわねこのヤンキー双子」
「うるさいこの高飛車女」
「うるさいこの高飛車女」
「あら、女と認めてくださったの?この自己中双子」
「だいたい邪魔なんだよ僕らが楽しく灰色と登校してたのに」
「全くそうだよレイ」
「ねぇアル」
「あはははははは」
「あはははははは」
「ちょっと!人のものに勝手に手を出さないで下さいまし!」
「は?誰が誰のものなのさ」
「は?誰が誰のものなのさ」
「灰色に決まってるじゃありませんか!」
「ちょっと!灰色は僕らの大事な玩具なんだから!」
「ちょっと!灰色は僕らの大事な玩具なんだから!」
「違いますわ!私の玩具です!」
………いいかげん怒ろうかな☆
はっ!!キャラが崩壊してきた!!
僕は唯一の突っ込み役なのに。
そうだよ。
どうせ途中まで期待したさ。
三人は喧嘩をしていたのに、いつのまにか話題を変えていた。
「えぇ、そのときの灰色の顔ったら!うふふふふ」
「いいなぁ。今度やってみよ」
「いいなぁ。今度やってみよ」
…何の話だおい。
しばらく互いが変な自慢をして今度やろ、という会話をしていたのだが、皐月が突如こちらに話を振ってきた。
「それよりいいんですの?入学式はでれませんでしたけど、一時間目がありますのに。…あら。いつのまにか私達以外誰も廊下にいませんわね」
わざとらしく。
それを聞いて青ざめた灰色の顔を見て、三人はニヒルに微笑んだ。