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元コンビニSV(スーパーバイザー)のダンジョン運営 ~固有スキルスーパーバイジングは最強でした~  作者: 橘 弥鷺


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8/10

05-固有能力 スーパーバイジング

こんにちは橘 弥鷺です。


元コンビニSV(スーパーバイザー)のダンジョン運営に、ご興味をいただきありがとうございます。

お読みいただければ幸いです。


尚、前作の完結しておりますSTRAIN HOLEもあわせて、是非、お読みいただければ、うれしく思います。

STRAIN HOLE

N6940GN

https://ncode.syosetu.com/n6940gn/

 早乙女は、視界の端に鼓動と同調するように点滅するアイコンのようなものに意識を向けると、視界にARのようにポップアップすることに軽く驚き声が漏れる。


「なんだこれ? 」


 ポップアップされた項目の一番上に本部連絡とあり苦笑する。まるで、メールアプリの受信ボックスのようだ。


「本部ってどこだよ…… 神様にも本部があるのか? 」


 本部連絡の項目が開くと受信ボックスに何通かの連絡が来ており、最初の連絡内容に集中するとそれが開かれる。差出人はホリーホックだった。


 早乙女さん改めアルトへ

 使いやすいようにSVの人が使用するPCツール風にしておいたので使いやすいと思います。今後、何かあれば、このツールでサポートするんで活用してください。それと、アルトだけだと大変かもなんで場合によっては、助っ人とか用意できるようにする予定なんだけど、その辺りは、その世界に大きな支障がでないように調整中なので、ひとまずはこのツールを活用して頑張って下さい。


「ホリーホックか…… 変な気を回しやがって、もっと使いやすい方法ないのか? 」


 異世界に来てまで、コンビニスーパーバイザー時代のツールなどみたくもなかったが、ホリーホックなりに気を回した結果なので仕方がないと早乙女はあきらめ、次のメールを確認する。


 今週の指導ポイントのまとめ

 ・この世界の情報収集

 ・ダンジョンの確認

 ・全体会議で運営責任者解任の阻止


 コンビニSVは、加盟店への指導格差が生じないよう本部施策の指導指針のようなものが、各拠点毎に毎週作成される。


「オレへの行動助言なんだろうけど…… 」


 早乙女は各項目に意識を向けると詳細が書かれている。

 ・この世界の事を可能な限り知ること

 ・ダンジョンに直接行って見学しよう

 ・ダンジョン運営があまりうまくいっていない事を理由に、責任者解任案が会議で提出されるので、運営改善を約束して結果を出そう


「最後のがいきなり修羅場な気がするのだが…… 」


 早乙女はやれやれと苦笑しつつ、連絡画面を閉じ他の項目に意識を向けるが、今のところ確認できるものが1つだけあり、それに意識を向ける。


「ヘルプ機能みたいなものか? 」


 固有能力スーパーバイジングについて

 ありとあらゆる有事に対し、適切な指導を行い解決できる能力。状況に応じて必要な能力を提供。状況変化に応じて問題解決に向けて改変を可能とする。救世主援助


「説明が雑すぎるだろう! 説明が意味不明な上に最後の救世主援助ってなんだ? 」


 早乙女は思わずぼやく、今のところこの能力がどのくらい有効なのかわからないことだけは理解した。


「まぁいいや、情報収集は今やっているから間違ってないようだし、この世界で生活すること考えれば知っておいて損はないだろうしな…… 会議ってさっきミーナが言っていたヤツだよな…… まだ準備の時間はあるからひとつずつこなすか…… 」


 早乙女は、そう言いいながら、知りたい内容が書かれているだろ本を探しては読み調べていく。

 この世界は15歳で成人とみなされ、義務教育期間は5歳~15歳で、ほとんどの者が16歳の年に社会人として働くようだ。義務教育機関は原則的に全て公立だが、王政時代のなごりがまだあるようで、貴族や富豪の子供たちが通う学校がいまだに首都にはあるようだ。早乙女が本を読みふけっていると、正面に人の気配を感じて視線をあげる。


「ミーナお帰り、議事録はあったの? 」


 ミーナはアルトの顔を凝視している。早乙女はもう一度ミーナに声をかけると、ミーナはその声に圧されるように慌てて口を開いた。


「あ、あ、アルトぎ、議事録あったよ。はい、これ」


 ミーナはバックから厚いファイルを取り出してアルトに手渡す。


「今年の会議分の議事録だね。助かるよありがとな」


 早乙女はミーナに礼を言うと、ミーナは怪訝な顔を向ける。


「どうした? 」

「ううんなんでもないよ。なんか手伝えることある? 」

「じゃこの辺りの本をしまってもらってもいい? 」


 テーブルに積まれた本を見てミーナは驚きの声をあげる。


「これ全部読んだの? アルトが? 」

「必要なところだけだから熟読したわけではないけど、まぁ本は嫌いじゃないし読むのは早い方かも速読とまでは行かないけど」

「アルトが本が好き…… 」


 ミーナはぼそりと呟きながら本を分類ごとにまとめて本棚へと返しつつ、アルトの様子を観察するように視線をチラチラと向け、ミーナはアルトに聞こえないように呟く。


「アルトじゃないみたい…… まるで別人…… 」


 ミーナの顔に困惑と驚きが混じりあったような表情を浮かべていた。

お読みいただきありがとうございます。

次話も引き続きお楽しみいただければ幸いです。


前作のSTRAIN HOLEも何卒よろしくお願いいたします。

N6940GN

https://ncode.syosetu.com/n6940gn/


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