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元コンビニSV(スーパーバイザー)のダンジョン運営 ~固有スキルスーパーバイジングは最強でした~  作者: 橘 弥鷺


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3/9

00-プロローグ

こんにちは橘 弥鷺です。


元コンビニSV(スーパーバイザー)のダンジョン運営に、ご興味をいただきありがとうございます。

お読みいただければ幸いです。


尚、前作の完結しておりますSTRAIN HOLEもあわせて、是非、お読みいただければ、うれしく思います。

STRAIN HOLE

N6940GN

https://ncode.syosetu.com/n6940gn/

 早乙女は目を覚ますと、何もない空間に自身がベッドに横になっている状況に気がつく、早乙女は身体を起こして床を探るように降りる。


「起きました? 」


 どこからともなく男性の声が聞こえる。声の感じからすると老人や子供でないことはわかる。


「誰ですか? 夢か? 」

「夢…… 感覚的には似てるかなでも現実なんですけどね」

「現実? 意味がわからないのだが? 」


 早乙女は理解ができずにいるとその声の主が目の前に現れるが姿が見えない。淡く赤紫の人影が見えて人と認識しているのに姿が見えないのだ。


「やはり夢なのか…… 」

「そう簡単に受け入れられないですよね~ フツー。ぶっちゃけ、それは仕方ないと思うんで、説明しちゃいますね。あなたは先程不運にも強盗未遂犯に出会い頭に刺されてしまいました」

「ああ…… あれは刺されたのか…… ここはあの世ってことか? 」


 早乙女も思い出したようで記憶を探る。更に姿のない人影は説明を続ける。


「いえ、ここはオレの空間であなたの魂が輪廻に入る前に確保して止めておいたんです。こうやって話をするにも手間がかかるんですよね」

「で、あなたは神様なんですか?」


 早乙女は胡散臭い者を見るように尋ねる。人影は頭を横に振り否定しながら口を開く。


「神様ではないんですけど、まぁ神様の部下とか選任した担当者くらいに考えてもらえればいいですよ。フツー信じられないスッよね~」

「部下? 担当者? でオレになんの用なんだ? フツーじゃないんだろう? 」


 神様の部下と言うわりには口調がバイトの学生のようで、思わず早乙女はため口になってしまう。


「まぁそうなんですけど。信じてくれるんですか? 」

「内容次第だな」

「マジっすか? 」

「マジだな」

「いや~ 話わかる人で助かる~ 」

「軽いな」

「そうでもないですよ」

「そうか? 」

「そうですよ! フツーですフツー! 」


 赤紫の人影は神様の世界にも学生がいて繁忙期にバイトしているんじゃないかと思うくらいに軽い。早乙女は軽く息を吐いてから口を開く。


「オレは早乙女だきみは? 」

「オレですか? 」

「名前くらいあるんだろ? なんて呼べばいいんだ? 」

「ですよね~ 考えてなかったな…… うーん ホリーホックって呼んでください」

「偽名か? 今考えたろ! 」

「いやオレもこの仕事今日がはじめてで、何かと勝手がわからなくて…… 名前決めてなかったんで、すいません」

「はじめてでひとりって人手不足か?」

「そうなんですよー 超人手不足! ワンオペで銀河ふたつカバーしてるんですよ! ハード過ぎません? 」

「それはハードだな…… 」


 ホリーホックと名乗る人影はいきなり愚痴り出すが、銀河ふたつをひとりで担当とはどのレベルで激務なのか、早乙女は理解できずただ同情するしかなかった。


「で、ホリーホック。仕事を進めるにはオレはどうすればいい? 」

「早乙女さんにお願いしたいのは別の星に行って救ってほしいです。報酬はかなり手厚いですし、悪くないかと! 」

「星を救う? そんな事オレにできるのか? 」

「たぶん…… 」

「おい! 」

「いやフツーにその世界で最強レベルの人間として送るので問題ないですって! 」

「ホントかよ! 」

「ホントですって! だから成功すればその人生も謳歌できるし、今ならもれなく次次回の輪廻転生選択権つきです! 」

「まるで詐欺かテレビショッピングみたいだな…… 新人に多くを求めてしかたないな…… 」


 早乙女は新人を育成している気分になり、いろいろと言いたいが指摘するのをやめホリーホックに尋ねる。


「どうすればいい? 」

「さすが早乙女さん! 話が早い! じゃ ちょっと待ってて下さい」


 ホリーホックはパラパラと本をめくるような仕草をしている。当然その姿が見えないのだが、そういう感覚を感じる。


「急ぎ案件は~ あーこれがいいかな~ ちょうどいいタイミングで事故死で生涯を全うした魂がいますよ」

「魂? 違う人間の身体にのりうつるのか? 」

「今回は転生とかより元々いた人の身体に入った方が手っとり早いんでそうしちゃいましょう。早乙女さんの記憶も元の人の記憶も融合するので問題ないです。それと早乙女さんの固有能力をつけるとして…… 早乙女さん職業何だったですか? 」

「コンビニの本部社員だったけど」

「SVとかですか? 」

「ホリーホックは知ってるのか? 」

「コンビニでバイトしたことあるんでたまに会いましたよSVに」

「バイト? 」

「あ~ 昔人間だったころって事で…… ハハハ」

「お前も人間だったってことか、死んでからも働くなんて物好きだな」

「まぁそうですね。フツーに考えればですけどそれなりに楽しんでますよ。ま、オレのことはいいとして、早乙女さんの固有能力はスーパーバイジングって事でいろいろ指導しちゃってください! 」


 ホリーホックはまるで何か大きなゴム印を押すように大きな音をたてる。


「テキトーだな。ちなみにどんなやつでどんな仕事なんだ? 」

「職業がダンジョンシーカーの人ですね」

「ダンジョンシーカー? なんだそれ」

「迷宮探索者らしいですけどこの世界だと冒険者最高ランクみたいです」

「またゲームとかアニメみたいな話だな」

「で、名前が………… 」


 ホリーホックが早乙女が入れ代わる人の名を確認して沈黙したので早乙女が怪訝そうに尋ねる。


「どうした? 」

「あー オレだったんだぁー アルトを転移させたの~ なんかすみません」

「はぁ? すみませんってどういう事だよ! 」

「全然問題はないです。オレの個人的な話なんで! 早乙女さんは、これからダンジョンシーカーのアルト・ノエルとして生きていきます! じゃよろしくお願いいたします! 固有能力活用して頑張れば必ず報われますんで! マジでオレの経験談なんで! 」

「ちょっと待て! ちゃんと説明しろって! 」

「もう時間もないので詳しい説明は厳しくて…… じゃ! 頑張ってください! 」


 早乙女はホリーホックをつかもうとするが周囲の景色が一気に加速する。そして早乙女の意識も遠のいて行く、不可思議な出来事の中で、早乙女はアルト・ノエルとして転移することとなった。

お読みいただきありがとうございます。

次話も引き続きお楽しみいただければ幸いです。


前作のSTRAIN HOLEも何卒よろしくお願いいたします。

N6940GN

https://ncode.syosetu.com/n6940gn/


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