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元コンビニSV(スーパーバイザー)のダンジョン運営 ~固有スキルスーパーバイジングは最強でした~  作者: 橘 弥鷺


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18-早乙女改めアルト

こんにちは橘 弥鷺です。


元コンビニSV(スーパーバイザー)のダンジョン運営に、ご興味をいただきありがとうございます。

お読みいただければ幸いです。


尚、前作の完結しておりますSTRAIN HOLEもあわせて、是非、お読みいただければ、うれしく思います。

STRAIN HOLE

N6940GN

https://ncode.syosetu.com/n6940gn/

 ダンジョン探索者には、長髪の者が比較的多い。戦闘に邪魔だと短髪にする者や刈り上げる者が圧倒的多いだが、目標達成まで切らないと伸ばす者も多いのだ。アルトもまたそのひとりであった。アルトは最年少でダンジョンシーカーとなった逸材であったが、未だにダンジョンを発見したことはなかったので、ダンジョンシーカーになった日から髪を伸ばしはじめた。ただこの髪を伸ばすのも探索者の中では腰に届いたら目標未達成でも切る習慣になっている。腰まで行かずに切るのは、目標を諦めたと笑い者になるので、切るものはそういない。しかし、新たな目標や覚悟の証明として切ることで、周囲にその覚悟と決意の証明となる風習として認知されているが、その理由を本人が話さない限り、他人からはやはり笑い者になるのだが


「この星を救う手伝いすることで、不憫な死に方をしたオレは、その対価としてアルト・ノエルとして生きることになった。だからふたりにもオレがアルトであることと協力してほしい」


 アルトは紳士にそう言ってルイガノとミーナに頭を下げた。ミーナが困惑した顔をしながらも尋ねる。


「星を救うって何それ? もし、あなたがそれを受けなかったらアルトはどうなっていたの? 」

「さっきも言ったけどアルトは死んだ。だからオレがそのカラダを引き継ぐことになった。この星は危機的状況にあるようだ」

「アルトに手伝いって命じたのは、神様とかそういう人ってこと? 」

「本人は、ホリーホックって名乗っていたけど…… 神に代わる代理とか担当者みたいな言い方をしていたな。銀河ふたつを担当するから忙しいから手を貸してほしいって…… 」


 アルトは『こっち手伝って』くらいの軽い感じで言っているが、相手は神ないし神に代わる者で、人を超越した存在だ。ミーナとルイガノは荒唐無稽な話に口を開けたまま回答に困っている。アルトはそのふたりの様子を見て微かに笑い話を続ける。


「まぁ 今のところこの星を救う直接的な指示はないのが現状で、今はこのデイリーダンジョンの運営改善の指示が来ているだけだ」


 アルトはそう言ってポップアップに今週の指示内容を表示する。


「それが直接的な意味があるのかよくわからないが、それに従っているってところだな」

「は…… 」

「そ、そうなのか…… 」

「ふたりの反応は理解できるよ。自分で言っていてもワケわからないからな。でも、オレがいた元の世界は魔法もないし、モンスターもいなかったからこっち来てから、オレも驚くことばかりなんだよ。まぁアルトの記憶があるから、そこはそういうものだってすぐに順応できるんだけどね」


 ミーナとルイガノは、まだ理解が追いついていない。曖昧なふたりの反応に、アルトは改めて尋ねる。


「で、ふたりはどうする? 見た目はアルトで、アルトの記憶があるとは言え、他人のしかも異世界のオレが今まで通り一緒に暮らすことに抵抗はないか? ふたりが厳しいなら、別に部屋を借りるけど」

「それは問題ないよ。今でもアルトが冗談を言ってるような感覚にしか思えないし、正直ダンジョン運営に手を貸してくれるならありがたいよ」


 ルイガノが即答して新たなアルトを受け入れる。アルトはミーナに視線を合わせる。


「ミーナはどう思う? ミーナは特に異性だから無理はしなくていいよ」


 ミーナはアルトを直視しながら、淡いピンクの綺麗な唇を微かに震わせ、瞳を潤ませながら一度唇を噛んで何か覚悟を決めたように口を開いた。


「わたしも兄さんと同じ…… 確かに今までのアルトとは違うところはあるけど、どう接してもわたしにとってはアルトはアルトなんだよ。小さい頃優しかった頃のアルトに戻ってくれたってそう思っていたくらい。だから今まで通りで問題ないよ」

「そっか…… ありがとう。それじゃこれからもよろしくな! それじゃ会議室に向かう前にランチだな」

「これからもお世話する分アルトのおごりね♪ 」

「ここは歓迎会的な流れじゃないのか? オレがおごるのは違う気がするぞ! 」

「ハハハ、そうだね。じゃ会議の打ち合わせを兼ねたランチってことで、僕のおごりで手を打とうかな。アルトには、今までの分もまとめて頑張ってもらうつもりだし」

「ただより高いものはないって話になりそうだな」

「頑張りたまえアルト・ノエルくん!! 」


 ルイガノがニヤリと笑いアルトの肩を叩く。ルイガノは、ソフトな印象を受ける人物だが、奥底に何か邪悪なものを持っていそうな笑みだ。


「ルイなぁ オレの元いた世界、いや日本では上司の肩叩きって不穏な前兆だからな」

「元いた世界? ニホン? なんのことだい? キミは僕たちの家族同然のアルトだろう」

「あっ…… まぁそうだな」


 ルイガノは、そう言って今まで通り接すると言っている。こんな突拍子もない話をしても受け入れてくれるルイガノとミーナの存在はアルトにとってもありがたい。元の世界なら、ストレスで頭がおかしくなったくらいに思われてもしかたないとアルト自身思う話だ。早乙女はこの日を境に自身をアルト・ノエルと自覚するようになった。

お読みいただきありがとうございます。

次話も引き続きお楽しみいただければ幸いです。


前作のSTRAIN HOLEも何卒よろしくお願いいたします。

N6940GN

https://ncode.syosetu.com/n6940gn/


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