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勇者の杖の魔法使い  作者: mito
序章 勇者の旅立ち
3/40

3話 旅の意味

読書の皆様にこの作品を楽しんでもらえますように...。

「あんた、なんであんな所にいたの?一人だったし、旅とかでもないでしょ?」

「えっ、旅だけど...」

「は?」

私は、とりあえずはカミラの家に泊まる事になった。明日には怪我も治るらしいし。

「いやいや、旅って一人?魔王討伐の旅でしょ?」

「ま、まあ、そうなんだけど。」

「まさか、仲間が見つからない...とか?」

「ギクッ!」

恥ずかしいからバレたくなかったんだけど、まあバレちゃうよね。魔王討伐の旅って結構危険だろうし。あと、私も強そうな人に話しかけるのとか怖いし。当然っちゃ当然なんだろうな。

「流石にそれは厳しくない?見た感じ、戦闘経験無さそうだし。」

「そうなんだよね...でも、行かない訳にもいかないし。あっ、そうだ!カミラが仲間に...!」

「無理。」

「え?」

カミラを仲間に誘おうとしたら、即答で断られてしまった。でも、カミラってかなり強そうだし。歳も私と同じぐらいだと思うし。こうなったら、粘るしかない!スライムみたいに!

「仲間になってください!」

「言い方の問題じゃない。」

「なら友達から!」

「告白かよ!」

「じゃあ杖あげるから!」

「いらねぇよ!」

中々に頑固だな!カミラにもやる事とかあるんだろうけど、それでも連れて行きたい。何か、何かいい案は...!

「あっ。」

「ん?どうした?何回も言うけど、私は行かな...」

「カミラ、仲間になって。」

私は、勇者の紋章が彫られた首飾りをカミラに見せてお願いした。この紋章は、私が勇者だと証明する物。まあ、勇者の杖(エクスワンド)があるから要らないんだけど。それでも、これは王族に並ぶ権力を象徴する物だ。

「...ずっる。」

「で、どうするの?行くの?」

私が問い詰めると、カミラは深いため息を吐いて、口を開く。

「分かった、仲間になるよ。でも勘違いするなよ?この旅は...」

「やったあぁぁぁ!!」

「話聞けよ、殺すぞ。」


翌朝、私の怪我は完治して、カミラと一緒に外に出る。多分、この旅は長い旅になる。だからこそ、カミラには感謝しかない。

「カミラ!早く行こっ!」

「シャルロット、昨日も言った通り、これは旅であって遊びじゃ...」

「関係ないって!だって、世界を見に行くんだよ?魔王討伐はそのついで!カミラだって、どこまでも続くこの広い世界を、見に行きたいでしょ?」

私がカミラに手を伸ばすと、カミラは私の手にデコピンをして、森の方へ歩き出す。

「馬鹿か、当たり前だろ?」

「っ!じゃあ行こう!世界を見る旅に!」

今回のお話、楽しんでいただけたでしょうか?ぜひ、応援よろしくお願いいたします!

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