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勇者の杖の魔法使い  作者: mito
序章 勇者の旅立ち
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2話 魔法使いの戦い方

読書の皆様にこの作品を楽しんでもらえますように...。

「勇者シャルロットよ!汝に魔王討伐を命ずる!」

「で、ですよね〜...」

私は今、国の王様に魔王の討伐を命じられた。なんでこうなったのか、それは...

「ど、どうしよう。この杖を抜いちゃったって事は私が魔族との戦争を終わらせないといけないんだよね?でも、私にそんな事...」

そこで私は閃いた!なら、この杖を戻しちゃえばいいんだと!

「そ、そろ〜っと...」

「何事だ!」

「あっ...」

「えっ?」

そして私は国の騎士様に見つかってしまって、お城に連れられて...

「汝に魔王討伐を命ずる!」

今に至ります。


「はぁ〜...」

「お姉ちゃん、いつまでそうしてるの?かれこれ一時間は突っ伏してるじゃん。」

「だって〜!!」

「まあまあ、俺は誇りに思うぞ!」

「シャルロット、とりあえずお昼ご飯食べましょ?」

私は今悩んでいる。あの後、仲間を見つけるか一人で行くか言われて、仲間が見つかる訳もないし、一人は不安だし。

「ねぇ〜!なんでそんな冷静なの!?姉が!娘が魔王討伐の旅に出るんだよ!?」

「まあ、立派な事だし。」

「...まじかこの家族。」

このままじゃいけないと思って、私は立ち上がり、ドアノブに手を掛ける。

「お姉ちゃんどこ行くの?」

「仲間探すの!見つからなくても一人で行ってくる!」

そう言い放って私は街を歩き出す。魔王討伐の旅だったら優秀な仲間が必要だ。最低でも三人は見つける!

「よ〜し!まずは酒場だ!」


「うぅ...!全然見つからない!!」

あれから一日中探し回ったけど、一人も見つからない。こうなったら一人で行くしかないか?夜も越えて、もう朝だし。

「ふ〜...行くか!」

私は勇者の杖(エクスワンド)を持って平原を歩き始める。しばらくは何も無い道。魔王のいる所まで向かうには、徒歩で10年はかかる道を行かなければいけない。長い旅になると思うけど、私にはこの杖がついてる!私なら、きっと大丈夫!

「ん?あれは...」

ふと前を見ると、ツルツルした丸くて青い身体を持つ魔族、"粘性魔族スライム"がいた。

「よし!さっそく魔法の出番だ!」

私は杖をスライムに向け、魔法を唱える。

「喰らえ!"火の玉(フラム)"!」

私が放った魔法はスライムに命中して、スライムは弾け飛んだ。お母さんやお父さんが魔族を倒しているところを見た事はあったけど、自分で倒したのは初めてだ。やっぱり、私って...!

超完璧スーパーエリート魔法使いじゃん!」

私はステップを踏みながら森の中へ入って行き、どんどん先に進む。この杖を持った私なら、どんな魔族にも勝てる!だって、私は超完璧スーパーエリート魔法使いで、あの御伽噺の勇者なんだから!

「キキィーーー!」

「ん?あれは、"小鬼魔族ゴブリン"!」

ゴブリンが数体、私に襲いかかって来る。だけど私は勇者。魔法を唱え、襲いかかるゴブリンを倒す。今の私に、不可能は無い!

「おらぁ!どけどけぇ!!」

「ギャアァァァァァ!!」

ゴブリン達を次々に倒しながら進んでいると、突然ゴブリン達の姿が見えなくなった。そして、森の奥から巨大な影が迫って来た。

「おっ、次の相手はあなたね!かかって来なさい!」

「...グオオオォォォォォ!!」

森の奥から姿を現したのは、"大熊魔族グランベア"。この森の主であり、危険度の高い魔族だ。だけど、今の私なら勝てる!

火の玉(フラム)!」

私が放った魔法はグランベアの横を通り過ぎた。さっきまで問題なく当たっていた魔法が、なぜ当たらなかったのか分からない。でも、私に悩んでる暇は無かった。私は、判断を誤った。

「かはっ...!」

気が付くと、私はお腹から血を流しながら木に叩きつけられていた。何が起きたか分からない。痛い、身体中から汗が流れて、血の気が引いていくのが分かる。

「うっ、やばっ...」

私が顔を上げると、グランベアがゆっくりと歩いて来ているのが見えた。身体が動かない。震えもしない。ただ、激痛と恐怖が襲って来る。

「ははっ...何が、超完璧スーパーエリート魔法使いだよ...」

グランベアが腕を振り上げ、私に向けて振り下ろす。だけど、グランベアの攻撃が私に命中する事は無く、代わりにグランベアの腕が地に落ちた。

「まったく、これだから馬鹿は嫌いなんだ。魔法使いが近接で戦うなんて、ド三流だな。"速い者(ラピッド)"。」

私の事を見下す少女は、魔法を唱え、足に青いオーラを纏う。そして、瞬きをする間にグランベアの後ろに回り込み、首筋を切った。

「グオアアァァァ!!」

「よし、ちょっと掴まってなよ?」

少女は私を抱えると、物凄い速さで森を駆け抜ける。やがて森を抜け、小さな丸い家に辿り着いた。私はその家の中に運ばれ、ベッドに寝かされる。

「あの、ありがとう...ございました。」

「無理して喋らなくてもいいよ。ただ、見捨ててたら気持ちよく過ごせないってだけだし。」

少女は私のお腹に"魔法薬ポーション"を染み込ませた包帯を巻くと、立ち上がって私の方を向く。

「その杖、あんた勇者でしょ?私は<カミラ・ミストラル>。短い付き合いだと思うけど、よろしく。」

今回のお話、楽しんでいただけたでしょうか?ぜひ、応援よろしくお願いいたします!

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