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勇者の杖の魔法使い  作者: mito
序章 勇者の旅立ち
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1話 勇者の杖

読書の皆様にこの作品を楽しんでもらえますように...。

とある平凡な村で、平凡な魔法使いとして暮らしている天才少女がいる。それがこの私、<シャルロット・グラトニー>である!私は魔法史に残る伝説の魔法使いになるべく日々修行を重ね、家事も勉強も頑張るし、容姿も性格も完璧な超完璧スーパーエリート魔法使い...

「お姉ちゃんさっきから何喋ってるの?」

「うわっ!?い、いつからいたの...」

「とある平凡な村でのところからだよ。お姉ちゃん、そろそろその癖直した方がいいんじゃ...」

「うるさいなぁ!私はこれでも超完璧スーパーエリート魔法使いなんだよ!」

「はいはい、もうそれでいいよ。」

私を軽くあしらって自分の部屋に戻っていくのは私の妹の<カルム・グラトニー>。あの子、いつもいつの間にか後ろに居たりして怖いんだよね。まあ、可愛いからいいんだけど!

「あっ、言い忘れてたけど。早く準備してよね?今日は王都に行くんだから。」

「分かってるって、もう準備は出来てるし!」

「...髪も整えず、服装もだらしないままで何が準備は出来てるなんだか。はあ、ここ座って。」

私は鏡の前に座らされて髪をいじられる。別にただ旅行に行くだけなのに、そこまでしなくてもいいと思うけど。まあ、私の妹は可愛いからいいんだけど!

「ほら、出来たよお姉ちゃん。服はこれ着てね。」

「うん、ありがとう我が妹よ!」

「はいはい、もう行くから早く降りて来て。」

「は〜い!」

私が二階にある自分の部屋から一階に降りると、すでにお母さんとお父さんが待っていた。

「おっ、シャルロットは今日も可愛いなぁ!」

「これ私のおかげだし。」

「そうだな!カルムのおかげで、シャルロットは更に可愛いくなった!ありがとな!」

私と妹の事を愛してやまないこの父親は<アルム・グラトニー>。武器の扱いだけならこの村一番!

「三人とも、もう行くわよ。馬車もそんなには待ってくれないんだから。」

はしゃいでいる私達に少し呆れながらも楽しそうにその様子を眺めているこの母親は<ソワン・グラトニー>。この村の一番の凄腕の医師で、治癒魔法が得意!

「うん!早く行こっ、王都!」


一日ぐらい経ち、私達はやっと王都に着いた。今日王都に来たのはただの観光目的。王都には色々な物があって、すごくワクワクする。

「わ〜!お姉ちゃん見て見て!綺麗な宝石!!」

「ほんとだ!値段は...」

予想通り、ものすごく高い。10万"Fm(フォーム)"もいるんだ...。いつか、この子に買ってあげたいな〜。だって、この子がこんなにはしゃいでるところなんて、中々見れないんだもん。

「ん?なんか、あっちの方から何か感じる気が...」

私はふと、王都の外の方に何かを感じた。なんでだろう、今すぐあそこに行かなきゃいけない気がする。

「三人とも!ちょっと待ってて!」

「あっ、迷子にならないようにね〜!」

「うん!」

私は走り出して、王都の外の森の中に入る。この奥に、何かがある。何か、私の人生を大きく変えるような何かが!

「はっ、はっ、はっ...何これ。台座に刺さった杖?」

小さい頃、お母さんにとある御伽噺を読んでもらった。それは台座に刺さった"勇者の杖(エクスワンド)"を引き抜いた選ばれし魔法使いが、人類と魔族の戦争を終わらせるという話。もし、これがその杖なら私に引き抜ける訳がない。だけど、それでも試してみたくなった。だから、私は杖を掴んで、引っ張った。

「っ!うそ...!!」

私が杖を引っ張ると、勇者の杖(エクスワンド)が台座から抜け、天を穿つ光を放つ。まさか、本当に...この私が...!

「私が、"勇者の杖の魔法使い"!?」

今回のお話、楽しんでいただけたでしょうか?ぜひ、応援よろしくお願いいたします!

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