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色とりどりグループ  作者: 雛
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梅雨のピクニック




ここはいろんな鳥が生息する世界、一つ違う事といえば皆の鳥さんは喋れるところかな、ね?不思議でしょ?


そんな賑やかな鳥さん達だけど、山の奥にポツンと大きなヒヨコの形をした、カラフルな家が建っていました。


ドアの入り口の上に看板が付いていました、何か書かれてますね『色とりどりグループ』と…

なんだか可愛らしい名前の看板ですね、どんな鳥さん達が住んでるか覗いてみましょう、ドアを開いて中に入ってみると黄色い小さなヒヨコが窓を見てため息をついていました、なんだか悲しそう…あっ!そっか!今日は雨だから外に出れないことで元気がないのかな?





「どうしたヒヨ」


やってきたのは今度は黒いヒヨコで左頬に傷があってなんだか強そう、ヒヨコ同士仲が良いのかな?


「そんな、顔をしていると皆が心配するぞ?」


「うん、そうだよね…、でも今日は皆でピクニック行く日だったでしょ?」


「雨なのだから仕方ない…と言いたいが俺に天気を操る力があれば‼︎」


「黒丸、ヒヨの為にそこまで考えてくれたのヒヨ嬉しい‼︎」


あれ?私、消えるところだった?完全に2羽の世界に入っちゃってるね!何付き合ってるの?仲良いの友人よりこれは‼︎恋人‼︎私、この2羽の関係が気になるわ‼︎




「あら、どうしたのあなた達?」


そこでやって来たのはピンクのフクロウさんでした、ピンクのフクロウ綺麗で見惚れるぐらい可愛らしくて、というかピンクのフクロウさん初めて見ました。


「ふわりちゃん」


「ふふ…今日もヒヨちゃんは可愛らしいわね、でも…元気ないわ、どうかした?」


フクロウの鳥さんはふわりちゃんっていうのね、ヒヨちゃんがふわりちゃんに駆け寄ると優しく抱きしめる、でも元気がないヒヨちゃんを心配しているみたい。




「だって、ピクニック楽しみにしていたんだもん…」


ヒヨちゃんがぷくっと頬を膨らませてはふわりちゃんはクスッと笑ってみせる。






「だったらね、ヒヨちゃん、ここでピクニックしましょう」


「え⁉︎ここで⁉︎」


「えぇ、せっかく弁当も作ったのにもったいないでしょ?黒丸一緒に準備してくれる?」


「ヒヨの為なら、なんだってする任せろ…」


皆で使うリビングを黒丸、ふわりちゃんで急に片付けていき、全ての物を移動してリビングは何もない状態になってしまった。





「なんや、なんや!何事や!」


色とりどりグループの最後の住民、関西弁の皇帝ペンギン『ちょげすけ』がやって来たのです、きっと先ほどの物音で駆けつけて来てくれたのでしょう。


「ちょげすけ、凄いんだよ‼︎今からここでピクニックするの〜」


「はぁ?アホなんか?お前らは…」


ヒヨちゃんが羽を広げて喜んでると、ちょげすけはため息をつき半目になりながらジトーと見つめる。


「誰がアホじゃあ‼︎」





はい!皆さん、説明しましょう、可愛い顔したふわりちゃんですがプロボクサであり、鋼鉄のような羽で今ちょげすけの顔面を殴り、遠くに飛ばし上げました。


そしてレジャーシートをひき4羽揃い(1羽重症)、お重箱の弁当を開けて「「いただきます‼︎」」と羽を合わせて美味しくおかずやおにぎりを食べました。




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