第一の依頼:ファーストキスはレモンの味!?
両親がいる魔法使いは12歳になったら魔法学校に行くの。
あたしはいないし、お金がないから行けないけどね。
全寮制だから、けっこうかかるの。親のいない魔法使いに世の中厳しい。
そんなことを考えながら歩いていたらチャウチャウを捕まえた子の家に着いた。さてどうしよう。チャウチャウは家の中かな?
あたしは眼を閉じた。外だから集中しずらいな。眼をゆっくり開けた。真っ赤な眼で家の中を透しした。いない。庭かな?
あたしは眼を閉じ、また開けた。青い眼に戻っていた。裏の庭の方に周りこんだ。
男の子がいた。
「チャウチャウ知らない?」
あたしは一応、声をかけてみた。
「チャウチャウなんて知らない。それよりお前だれ?人の家にかったに入ってきてさ」
姿が見えたらしい。
「あたしは、株式会社ミッドナイトセンチュリーの千羽羽。チャウチャウのモナカを探してるの。あなた、落とし穴からチャウチャウ引き出したでしょう」
「あぁ、あのチャウチャウなら持ち主って人に渡したよ」
持ち主?失敗した。もっと透ししておけばよかった。
あたしは男の子にうさんくさくみられながら裏口から出た。
どっかで集中して透ししなおさなきゃ。
そこら辺を歩いて小さな公園を見つけた。
幸い誰もいなくて静かだった。
ここなら集中できるわ。
あたしはベンチに座って膝の上にモナカの写真を置いた。そして、眼を閉じ、また、眼をゆっくり開けた。真っ赤な眼をゆっくり閉じ、手を写真にかざした。
「お姉ちゃん、何してるの?」
突然、後ろから誰が声をかけた。
あたしは、集中をさえぎられたせいでちょっとイライラしながら答えた。
「写真を見てるだけ!、それより、ビックリさせないで」
あたしは青い眼を開けて、後ろを振り向いた。
5歳くらいの女の子が立っていた。
「そのチャウチャウなら見たことあるよ。中華料理屋の裏口に繋がれてた」
「どこの?案内して!」
あたしは女の子の腕を引っ張って言った。




