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カケラなき僕らのカタチ

作者:鱈季
産まれながらにして、彼にはあった。
人とは違う何かが。

その分、彼にはなかった。
十分な食事も。
帰るべき場所も。
両親の温もりも。

けれど彼は手に入れた。
人の温度。
人として生きていける環境。
誰かを守るための身体を。

そしてまた、彼は大事なものを亡くしてしまった。


彼は探しに行く。
まだ埋まらない心のカケラを。
真冬、白灯台の下
2017/06/18 20:35
家と組織と仕事
2017/06/19 20:48
厄介なお仕事
2017/06/20 22:53
引っ越し前夜
2017/06/24 21:11
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