表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
灰色の精霊  作者: 翡翠蝶
1/20

プロローグ[均衡を乱す者]

人間と精霊が共に生きる世界【 ベルツァニア】

人間達はあらゆる精霊のチカラを借り、生きていた。

美しい自然と豊かな作物で人間は暮していた。

その世界の均衡を保つ使命を持つのは四人の者達。

自由自在に精霊を操る能力を持つ撰ばれし者。

その者達は、こう呼ばれた。

灰色(グレー)精霊(スピリッツ)

闇でも無く、光でも無い。

この世界の均衡を保つために生きる者達。

これは、そんな『灰色(グレー)精霊(スピリッツ)』の物語である。





東の国 【ザスチェル】 王城

一人の女性が長い廊下を歩いて行く。

ピシッとした白い服に銀縁眼鏡、ひっつめにした髪。

廊下の突き当たりにある扉をノックする。謁見の間と呼ばれる部屋だ。

「入れ」

中から、重々しい声が掛かる。

女性は、黙って扉を開けた。

赤い絨毯の上を歩き、王座の前で一礼する。

「ご報告致します。準備が整いました。極秘任務の者も西の国【アドラント】に潜り込めたようです。」

「そうか。」

王座に座る年老いた人物は満足げな笑みを浮かべた。

「引き続き極秘任務の者からの連絡を待て。」

「了解しました。」

女性はまた一礼すると、踵を返して出て行った。

「・・・・・・・後もう少しだ。」

年老いた人物は、ククッと笑った。

「後少しでこの世界は(わし)の物になる。」





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ