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 * * *


「命乞いは聞かないといっただろう」

だって、此の書物の量。

しかも此れはたった一部なんて。

此れ等凡て読むまで死ねないでは無いか。

「い、いいこと考えたんだけど!

私を此処に置いてください!」

「・・・は?」

意味が判らない、と今日だけで何回か判らないが端整な顔を歪める。

「だって、私は貴方の知らない地球をたくさん知ってる。

貴方にとって便利な情報もあるのでは?」

学校と云い、猫と云い、そうとう知らないらしいし。

「情報を吐く代わりに殺さないで下さい、と?」

「ついでに此処の書物を読ませてください」

本当は此方が主ですけど。

「本が好きか?」

「はい!」

好き?大好きなくらいだ。

「そうか、ならば良い。部屋を与えよう。好きに使え」

 ・ ・ ・ ・ ・ 。 

「はい?」

「お前が云ったのだろう、厭なら良いが」

「いえっ、有難うございます」

なんでいきなりこんなにあっさり決まった。

「本好きに悪い奴はいない」

まさにだ。

此の人は神様か!


とりあえず、暫くの平穏は手に入れた。


 * * *

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