ⅩⅩⅢ
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朝。
またも気分の悪い、というか身体に悪い起こし方をした陛下に今日は部屋から出るなとまた忠告をくらう。
なんなのだ。
居なくなった陛下に着替えをはじめながらどうせ部屋の前に監視がつ訳じゃないと陛下の言葉を軽く見過ぎていた。
「・・・外出してください」
「王に出すなといわれて居ます」
「でも、此処って王以外立ち入り禁止ですよね」
「今日のみ、特別です」
今日はイベントか何かあるのか。
「あの、陛下から何も聞いて居ないんですが今日何をするんですか?」
「王から何も聞いて居ないのなら、其れが一番なのでしょう」
陛下信者め。
ありがとうございましたと扉を閉めてベッドに倒れこむ。
いっそ此処は、飛び降りる。
此処は窓がないと前陛下に行ったのだが実は壁で隠れていただけで本当に判りづらいものが存在した。
其処から見ていると、此の今居る部屋がどれだけ高い処に在るかよく判る。
飛び降りて生きて帰れるわけがない。
でも井戸から飛び降りて生きていたのだから、いけるかもと飛び降りようとした瞬間頭を後ろから鷲掴みにされて其のままUの字に柵のついた其処から落ちそうになる。
心臓に悪すぎる。怖い。
「・・・何するんですか」
「逃げようとしたのだろう?罰だ」
「だって何してるか教えてくれないじゃないですか」
タイミングがよすぎる。もうずっと見張ってたんじゃないかというくらいに。
「お前に教えたところで利益はないからな」
損得で判断するなと怒鳴りたい。
いつになったら此の手を離す
「陛下の莫迦」
「手を離すぞ」
「ゴメンナサイ」
いきなり後頭部の痛みがなくなったと思うと前のめりに倒れて、今度は腰にある手に文句を云いたくなる。
「変態」
「こうでもしなきゃ落ちていたぞ」
他に方法があるのに。
「其れは有難うございました。もう終わりました?」
「終わった。次は一ヶ月後。面倒だな」
定期的にあるもの。
其れであまり見せる気がないもの。
直ぐに終わるもの。
何をして居るのだろう
「陛下。眠いですね」
「そうか?」
実はあまり眠くはない。
なんとなくいってみただけといいますか。
「寝るか?お前が枕で」
どう寝ろと。
「兎に角、寝るから陛下は出ていってください」
判ったとあっさりでていった陛下に気分が良いのかと少し意外に思った後、寝ると云った手前ベッドに横になる。
意外と眠たくなってくる。
どうせ食事ももう少し後だしと目をつぶる。
何故だろう、家族の顔があまり思い出せない。
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