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5/7

5 ポイントを貯めよう!

 

 生を終えた魂が集う場所。

 魂が新たな世界へ旅立つ場所。

 より良い世界を目指し己を高みへと導く為に魂に力を蓄える場所。


 そして、ある者によっては歓喜。ある者によっては絶望。むき出しの魂が一喜一憂する場所、そこが無限回廊。


 集いし魂達は円を描くように無限に広がる回廊を無限回廊と呼び、回廊で囲まれた中央の広大な樹海を中庭と呼ぶ。回廊のいくつもある扉は、其々が違う世界につながり魂達の旅立ちの入口となる。




 森の木の間から空が見える。ここの空は真っ白で地球の空のように青くはない。その空の下レイブンと僕は移動している。


 浮遊する彼に僕が触手的なツタを伸ばし、しがみつくかたちでレイブンにぶら下がる。そしてユラユラと木々の隙間を浮かびながら進んでいた。


 (おい、落ちないようにしっかりとつかまれよ!落ちたらダメージが入ってポイントが減るかも、だからな!!)


 (うん、わかった)


 レイブンは、けして速くないスピードで狭い木の間を抜ける。道らしい道がないので移動も中々に困難で…でも、僕ひとりだったら、まだ、あそこに何日もいたと思う。


 よくわからない契約をしたけれど、ここが魂の集まる無限回廊と言う場所だと教えてもらえた。この森で魂のポイントを増やして、何とか魂の人型(魂人(こんぴと))を目指さないといけないらしい。 ポイントを貯めると次のようにランクが変わり姿も機能も変化するとか。



0 P 魂石(こんせき)※年月と共に魂ポイントが1増える。基本、動けない。

1~10P魂草(こんそう)※見た目は草や木。動けるタイプもいる。

11~50P~魂虫(こんちゅう)※見た目は虫類。例外もあり。

51~100P魂獣(こんじゅう)※見た目は毛、鱗、トゲや角の生えた獣全般。主に四足歩行。例外もあり。

101P~魂人(こんぴと)※見た目は人型であり獣人、鬼人、竜人、魔人、その他もろもろ二足歩行の人型全般、鳴き声以外の言語を持つ。例外もあり。



 僕は今、偶然にポイントを増やし魂草のランクにいる。レイブンは魂石のランク。これから二人でポイントを貯めて魂人になるのがとりあえずの目標で、それらの説明を浮遊移動しながら受けている。


 (レイブン、どうやってポイントを増やすの?)


 風に揺らされながら三日月魂石(レイブン)にがっしりとつかまり、絶対に落ちないようにしながら話しかける。

 地面との距離があり落ちたら損傷はまぬがれない高さだ。


 (まて!今、良い感じの標的を探している、お前はじっとして俺に運ばれていればいいんだ!)


 かなり強引な僕の相棒のレイブン。彼の事は信用していいのか?実は迷っている。だって、さっきの突然の契約は少し怪しい。どうして、そう思ったかと言うと暇なのでぶら下がり移動中に自分のステータスを見てみたら下の結果になった。


名前 なし(僕)

職業 なし

種族 草(魂草※ポイントが少ない魂の宿った草)

レベル ※※※


呪い(※無限回廊の中央にある中庭町につくまで、レイブーン・フリューゲル・クローバー・ルルリヤに自分が取得したポイントの半分を捧げる)


魂pt 8pt


スキル 念話 超視力 ステータス 小さな幸せ


称号 優柔不断な頑固者



 何故か呪われていた。


 契約だと言っていたのにステータスでは、呪いと出てる。これ!騙されたんじゃないの?! もう、後の祭り状態だね。とにかく信じる信じないは置いといて今は中央の中庭町を目指すしかない。


 (おい!何をブツブツ言ってるんだ?もう少しだから我慢して大人しくぶら下がってろ)


 (聞いてるのか?いいな!わかったか!)


 (は~い)


 ステータスの呪いの件が気になり、いい加減に返事を返す。


 何だか周囲の気温が急激に下がった気がする。近くの木の葉が冷気にあてられてか?弱々しくみえた。なんで、ここら辺はこんなに寒々としているのか?

 きっと、歩いていたら霜柱とかがあって音がザクザクするかもしれない。そんなことを感じながら僕はレイブンの下で呑気にブラブラと揺れていた。



       

       ※※※※※※※※

      



 木々が生い茂る中庭を私は急ぎ移動している。


 私は鬼のいる門前に現れた後、魂獣(こんじゅう)の角ウサギの姿で門をくぐった。


 前回に魂の記憶スキルを取得していたおかげで今回は記憶がある。だから余裕で樹海こと中庭を乗り切り、人型の魂人(こんぴと)になれると思っていた。でも残念ながら厳しい結果に終わった。




 戦いに敗れ無様な敗者の身になった。そして、この場に取り残されたままでいるのは悪い判断だとも思った。


 深い理由などもなかったが短い時間で追うという決断をし、私は()()を必死に追いかけた。


 身に宿る魂ポイントがギリギリ魂草(こんそう)のランクを維持していた為に移動が可能だった。私は運が良いことに動けるタイプの魂草だから。


 魂石の状態なら普通は移動できない。あの()()()()()が異常なのだ。


 私は下に伸びる多くの根の部分で地をはいながら、速度は遅いものの()()をスキルを使い見失わないようにズリズリと前進する。


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