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新サキュレス物語02B(新統治編)  作者: 淫魔の使い
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02S.ゴーレム使いの弟 前編

鹿島瑠璃の弟の名前を「鹿島宗平かしま・そうへい」と、言いました。彼は、純潔な「ゴーレム使い」では無かったので、土塊から新たにゴーレムを、作り出すことは、出来ませんでした。しかし人型のもので有れば、大概自由に、使役することが、出来ました。それは、大きさの違いに関係無く、小型の人形から等身大の人型まで、使役可能でした。また意識の無い人間でさえも、自由に動かすことが、出来ました。また、やったことは無かったのですが、死体も可能のようでした。


それから長い年月、人型の使役を続けると、それに自我が芽生えて、独自に行動するように、成りました。自分を作ってくれた「使い魔」のことを「マスター」と呼び、その者に極めて忠実な「眷属ファミル」に、成りました。またこの地に在ると言う「ゴーレム使いの里」に、存在する「使い魔」達は、自分のお気に入りのゴーレムを、何体も所有して居るのが、普通でした。


宗平君は、人型を操ることに、長けた魔人でした。そして父親からは、淫魔の力を、受け継ぎました。それは「インキュレス(男淫魔)」として「エンタリング」と言う、気に入った女性の、夢の中に入り、その対象者に、淫夢を見せながら、相手の「バイタリティ(生命力)」を奪い、相手の身体を支配して、操ることも出来ました。


そして彼に、バイタリティを奪われた女性は、自我が弱まるので、快楽欲しさに淫魔に対して、無抵抗と成り、自ら淫魔の下僕に、成りました。すると「使い魔」の能力を発揮して、自我を持つ人間でさえも、使役することが、出来るように成りました。また彼は、現在4体のゴーレムを、所有しました。


彼のゴーレムは、土塊から作り出すことが、出来なかったので、ゴツゴツとした岩の怪物では、有りません。初めの2体は、子供の頃に姉から貰った、女の子の着せ替え人形をベースとして、それに羽を付けて、飛べるように改造したものでした。それを使役して、ゴーレム化した小さい人型の2体を、初めに彼は、所有しました。


そして3体目は、彼が子供の頃に父親が、練習用にと買い与えてくれた、品質の悪い空気注入式ダッチワイフを、ゴーレム化したものを、所有しました。そして4体目は、彼が大人に成ってから、自分で買ったシリコス製のリアルドールを、ゴーレム化したものを、所有しました。


いずれも「女型めがた属性を持つゴーレム」でした。1体目から3体目は、長い年月を、使役したので今では、しっかりと自我が芽生えて、宗平君の良きファミルに、成りました。多くの「使い魔」達が、幼少の頃に、初めて使役するものは大体、小さな人形からでした。


その為、多くの「使い魔」達の最初の1体は、友達のようなマスコット的ゴーレムが、多くを占めました。子供の頃から使役して居るので、その個体は、マスターを良く知ることから「使い魔」達に取っては、良き相談相手に成るものが、多く有りました。


そんな宗平君の1体目と2体目のゴーレムは、姉から貰った、着せ替え人形でした。通称「ジェイミー人形」と、呼ばれるものでした。そこから名前を取り、彼の1体目は「ジェイミー」と名付けられ、2体目は「フローラル」と、名付けました。そしてジェイミーとフローラルは、高さが300mm程度の、小さな女の子の容姿でした。


また初めの頃は、地上を歩かせると、誤って踏んづけて、壊してしまいそうでした。そこで、何処かの妖精人形の羽を取って、そのままジェイミーとフローラルの、背中に接着すると、背中の羽として、融合しました。それから宗平君のジェイミー人形達は、空を飛べるように、成ったのです。


ゴーレム達の自己修復能力は、非常に高くて、破損したり、潰れたりしても、時間が経てば、元に戻りました。ただ欠損してしまうと、替わりの物を探して、付けない限り、自己修復は、難しく成りました。また使役期間が、長いもの程、人型と形状が、似て居るゴーレムは、より人型に近い容姿へと、変わりました。最初から人型に、近い容姿のもので有れば、有る程に、使役を続けると、人と区別が付かない程の、人型ゴーレムへと、変貌しました。


また使役中は、そのゴーレムに対して、マスターがどのような、接し方をしたかに依り、そのゴーレムの性格が、決まりました。例えば、手荒な扱いを続けると、攻撃的で、乱暴なゴーレムと成り、逆に可愛いがって大事に育てたり、友達のように接したりすると、マスターに良く懐いた、友好的なゴーレムに、成りました。


またどのゴーレム達も、マスターの近くに居ないと活動が出来ずに、自我を持つものも、マスターから遠く離れると、活動停止しました。しかしマスターが、近づけば、また活動を、再開しました。そしてマスターが、死亡した場合は、どのゴーレム達も、マスターが亡くなった時点で、たちどころに瓦解しました。


普通のゴーレムは、土塊から生まれました。見た目は、岩の塊のような外見でした。人型なので、二足歩行しました。そしてマスターの敵を認識すると、両手を振り上げて、攻撃を始めました。また敵の攻撃を受けて、身体が破損しても、大地が有る限り、無限に再生して、術者を殺さない限りは、破壊不能と言う、無敵な存在でした。


宗平君の3体目のゴーレムは、空気注入式の等身大ダッチワイフを、ゴーレム化したものでした。父親が息子の練習用として、買ったものを、使役させました。等身大でしたので、色々と家の中で、家事をさせました。しかし廉価版でしたので、容姿が多少、不気味でした。それでも使役を続けると大分、人間らしく成りました。しかし、やはり限界が、有りました。


その為、家の外には出せませんでした。しかし性格が素晴らしく、良く気が利いて、とても優秀な「家政婦型・ゴーレム」として、成長しました。その当時、素体が大分、劣化したので、4体目と同時購入で、人に近い容姿のシリコス製リアルドールの素体に、変えました。


自我を持つゴーレムは、淫魔の「アニマス(根源)」のようなものが、発生しました。そのアニマスの色は青白く、光る発光体のような球形でした。それは、ゴーレムのマスターにだけ取り出して、他の人型に移し替えることが、出来ました。新しく移し替えたゴーレムは、直ぐには動けませんが、時間経過と共に、新たな素体と同化して、動けるように成りました。


ゴーレムにアニマスが宿ると、その依り代は、急激に人に近い存在に、変わりました。お気に入りのゴーレムは、アニマスさえ芽生えて居れば、何時でも何処でも、好きなときに、好きな場所で違う素体に、移し替えることが、出来ました。そのゴーレムの記憶も性格も全て、移し替えることが、出来ました。


宗平君の3体目のゴーレムの名前は、その素体の名前から取り「シャロン」と、名付けました。シャロンは、初めの頃の不気味な空気注入式よりも、格段に美しい娘の姿をした「シリコス製ゴーレム」に、変わりました。本人も、その素体のことを大変、気に入りました。


シャロンの容姿は、ウェーブの掛かった長い髪型で、髪の色は茶髪でした。綺麗で、可愛い顔立ちの娘で有り、細身でしたが胸が大きめでした。巨乳では有りませんが、大層、魅惑的な容姿でした。

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