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最強陰陽師とAIある式神の異世界無双 〜人工知能ちゃんと謳歌する第二の人生〜  作者: 出雲大吉
第7章

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270/270

第270話 ビ、ビビってねーし


 イルヴァとロザリアは俺達のクランに入ることになった。


「イルヴァ、ロザリア、時間はあるか? これから寮に飛び、クランリーダーであるレイラと話をする」


 あいつもまだ起きてるだろ。


「いきなりだね……」

「今日、泊まる宿がないだろ」


 橋の下で寝るか?


「そうだった……」

「銅貨3枚しかないですしね……」


 銅貨3枚って……借金目前だな。


「リアーヌ、頼めるか?」

「もちろんです。それでは飛びましょうか。イルヴァ、ロザリア、私に触れろ」


 リアーヌがそう言って立ち上がったので俺達も立ち上がり、リアーヌに触れた。

 すると、あっという間に視界が俺の部屋に変わる。

 もちろん、皆がコタツに入りながら待っていた。


「おかえりー。やっぱり連れて帰ったね」


 ナタリアが苦笑いを浮かべる。


「放っておくのもな……ちょっとレイラと話をしてくるわ。リアーヌ、パメラ、事情を話しておいてくれ」


 実はリアーヌもパメラもレイラを苦手にしてたりする。


「わかりました」

「ええ」


 2人が頷いたのでイルヴァとロザリアと共に部屋を出る。

 当然のようにAIちゃんもついてきた。


「確かに寮っぽいな……」


 イルヴァがエントランスを見渡す。


「立派ですね。わんちゃんもいますよ。可愛いですね」


 ロザリアはエントランスの隅で寝ている狛ちゃんを見て頷く。


「ここが俺達が住んでいるところだな。セリアの町の西区にある」


 わかっていると思うが、一応、説明した。


「あっという間に他国の王都に飛び、今はセリアか……リアーヌの転移は本当にすごいな……」


 イルヴァが感心する。


「ユウマさんもですけどね……すごい部屋でしたよ」

「見事に女ばかりだったな……」


 そこ?


「なんか全員、布団に入ってませんでした? なんかえっちですよね」

「申し訳ないが、そこまで広くない部屋にあれだけ集まって固まっていると、どうしても女を囲う男にしか見えんな……」


 皆、コタツが好きだから仕方がない。


「この辺りは寒いんだよ。あれはそういう暖房器具なんだ」


 ロザリアの姉もゴロゴロしてたぞ。


「王都もだったけど、確かに寒いな……」

「私は慣れてるから大丈夫ですけど、やはりアクサ共和国とライズ王国では気温がかなり違うように思えますね」


 それは俺もそう思う。

 単純に北、南だけじゃなく、地形なんかも影響してそうだ。


「寮については後で説明する。こっちだ」


 階段の方に向かい、上がっていく。


「2階にも部屋が沢山あるね」

「でも、人の気配はないですね」


 2階まで来ると、2人が奥にある部屋を見る。


「俺達とクランリーダー以外は北のトレッタに遠征しているんだよ。2階は男性スペースになる。とはいえ、キッチンもあるから別に入ったらダメということはない」

「料理か……やってみるかな」


 イルヴァは前向きだ。


「やめた方が良いような……」

「どういう意味だ?」

「イルヴァさん、不器用ですし、ドジじゃないですか」

「君もだろ」


 不器用でドジな2人らしい。

 この辺もシーラとフェシリアが抜けることを言い出せなかった要因でもありそうだ。


「料理ができる奴は多いから教わるといい。メレルも芋料理を教えてもらってたぞ」

「お姉ちゃんは要領が良いからなー」


 そんな感じはする。

 そして、要領が悪くて幸薄いのが妹だったな。


「3階が女性のスペースになる。こっちは男子禁制だな」


 そう説明しながら階段を上がっていく。


「でも、君は上がるんだね」

「まあ、誰も止めないんじゃないですかね」

「いや、入らんぞ。手前にあるレイラの部屋までだ」


 さすがに他の男連中もレイラの部屋には行く。

 リーダーだし、報告や相談をしないといけないし。


「あれ? そうなの?」

「……呼び出すんですよ……そして……」


 ロザリアが耳打ちをすると、イルヴァの頬が赤くなった。


「はっ……薄着の女性がいた!」


 アニーだな……


「あの人は外でもそうだったじゃないですか。そういう風に見えるのもあの人のせいですかね?」


 そうだと思う。


「あいつは好きでやってるんだよ。ほら、ここだ」


 レイラの部屋の前に着いたのでノックをする。


『何だー?』


 レイラの声だ。


「こんな時間にすまんが、話がある」

『別にいいぞー』


 許可を得られたので扉を開け、中に入ると、レイラがデスクで本を読んでいた。

 なお、デスクには見事な彫刻が施された蛇の置き物がある。

 リリーが作ったやつだろう。


「読書中にすまんな」

「ただの暇つぶしだ。それにしても急に変な魔力を感じたと思ったらまた女か……お前は本当に好きだな」


 レイラが呆れながら本をデスクに置いた。


「そういうのじゃない」

「そういうのじゃなくてもそうなるのが目に見えているな」


 子ギツネ、頷くな。


「ちょっと、この2人のことで話があるんだが、いいか?」

「いいぞ。そいつらは誰だ? 見かけない顔だが……」

「アクサ共和国の冒険者だ。迷宮都市リアンで会ってな……色々あってライズに来ているんだよ」

「迷宮冒険者か……そりゃすごいな」


 全然、すごいと思ってなさそうだ。

 まあ、こいつはこういう奴だ。


「こっちがイルヴァでこっちがロザリアだ。イルヴァ、ロザリア、クランリーダーのレイラだ」


 それぞれを紹介する。


「イルヴァだ」

「ロザリアです」


 2人も自己紹介をし、軽く会釈をした。


「レイラだ。そっちは魔族だな……」


 レイラがそう言ってロザリアを見ると、ロザリアがビクッとする。


「メレルの妹だ」

「メレル?」


 レイラが首を傾げた。


「この前までここにいただろ」


 名前すら知らんのか。

 いや、すぐに捕まってたし、名乗る機会なんてなかったか。

 あいつ、ビビってたし、絶対に3階には行かなかっただろうし。


お読み頂き、ありがとうございます。

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