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最強陰陽師とAIある式神の異世界無双 〜人工知能ちゃんと謳歌する第二の人生〜  作者: 出雲大吉
第7章

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258/258

第258話 多分、修行に夢中でしてない


 俺達は門を抜けると、そのまま荒野を歩いていく。

 そして、ある程度の距離を取ると、AIちゃんが立ち止まった。


「マスター、この辺で良いでしょう。リアーヌさんを呼びます」

「頼む」


 ここまで来れば兵士にも見えないだろう。


「リアーヌが転移を使えるんだね?」


 さすがにわかるらしい。


「そういうことだ。下手に漏らすとマズいことになるぞ」

「ライズ王国の王族を敵に回すことはしないよ」


 イルヴァが苦笑いを浮かべた。

 すると、目の前にそのリアーヌが現れる。


「お待たせしました」

「ああ。何度も悪いな」

「いえいえ。私は戦闘で活躍できませんので」


 竜巻を起こしたり、雷を落とせるけどな。

 見たことないけど。


「リアーヌ、この2人を王都に送ってやれ。さっきも言ったが、王都で稼ぎたいらしい」

「頼む」

「すみませーん」


 リアーヌは2人をじーっと見る。


「2人か……パーティーメンバーの紹介とかはいるか?」


 ギルドだし、そういうこともできるんだな。


「まずは2人だけでやろうと思っている。それで厳しいようだったら頼みたい」

「わかった。では、王都の私の部屋まで送ろう。一応、宿屋とかは紹介してやる……ソニアが」


 リアーヌの知っている宿屋って高そうだしな。


「何やら何まで感謝する。私は剣も魔法も使えるし、腕には自信がある。難しい仕事でもやろうじゃないか」

「迷宮冒険者だし、期待している。それではユウマ様、2人を送りますので」


 リアーヌが笑顔に切り替えて俺を見る。


「ああ。俺は宿屋に戻るからまた頼む」

「もちろんです」

「いつも悪いな」

「ユウマ様のためなら何だって致しましょう。また後程」


 リアーヌはそう言うと、イルヴァとロザリアの手を掴み、消えてしまった。


「さて、俺達も戻るぞ」


 俺達は来た道を引き返していく。


「マスター、よろしいのですか?」

「何がだ?」

「イルヴァさんとロザリアさんです。てっきりセリアに連れて帰るのかと思っていました。やはり派閥ができて、よろしくないのですか?」


 前にライズ王国派閥とアクサ共和国派閥ができてしまい、女同士の争いが起きると言った。


「それは問題ない。ロザリアは魔族だし、アクサ共和国の人間はイルヴァだけだ」


 シーラとフェリシアがいなくなったからな。


「では、好みではありませんでしたか? 絶対にそんなことはないと思うんですが……」


 その自信は何だ?


「そういうことじゃない。単純にあいつらは稼ぎたいんだからセリアの町はないだろう。王都しかない」


 イルヴァ自身がそう言っていた。


「リアーヌさんの転移でいつでも呼べるってことですか?」

「まあ、そう思ってくれていい。これからアクサ共和国の王都に向かうことになると思うが、あいつらが暇だったら案内でもしてもらおうじゃないか」


 今日はちょっとしか聞いてないし。

 イルヴァも幼馴染の2人とも会える。


「なるほど。まだチャンスはあるわけですね。私の見立てではロザリアさんはリアーヌさんやナタリアさんのような即落ちタイプです。イルヴァさんはリリーさんのようにいつの間にか懐いてべったりタイプです」


 嫌な分析……


「アニーやアリスは?」

「なんだかんだで良いポジションに納まるちゃっかりタイプです。ちなみに、パメラさんは宿屋の子のように王子様にさらってもらいたいタイプですね」


 なんじゃそりゃ。


「王子様と書いて、悪い男じゃないか?」

「そうですね」


 俺が悪い男なわけだ。


「ふーん……」

「女性キラーと評判のマスターはどう思います?」


 そんな評判ねーよ。

 ないよね?


「さあな」


 俺にはわからない。


「今日もちゃっかり一番反対しそうなアニーさんを連れていったくせにー」

「いいから帰るぞ。帰ってこれからのことを相談しないといけないんだから」

「はーい」


 俺達は歩いていき、町に戻ると、宿屋の2階でリアーヌに家まで送ってもらった。

 そして、コタツに入ると、これからのことを話し合う。


「じゃあ、アクサ共和国の王都は仕事もあるし、治安も良いってこと?」


 イルヴァに聞いた話を説明すると、ナタリアが確認してくる。


「ああ。それなら行っても良いんじゃないかと思う」

「私もそれなら安心かな?」

「…………私も」

「楽しみだなー」


 アリスとリリーも賛成のようだ。


「アニーはどうだ?」

「私も良いと思う。稼ぐのは大事なことだけど、安心安全も大事よ」


 アニーもオーケーっと。


「パメラ、そういうわけだから次は王都の方を目指してみる」

「わかりました。また推薦状を書いておきます」


 仕事モードパメラが頷く。


「いるか?」

「いる」


 仕事モードじゃないパメラがはっきりと頷いた。


「じゃあ、頼むわ。どういう仕事をするかはギルドに行ってみてから決めるが、魔石を手に入れたらこっちで売るから」

「ありがとう。すごく助かるわ」


 そうそう、笑っとけ。

 お前はそれが似合う。


「いつから行くかねー?」

「あのー、その前に私を魔大陸に送ってくれませんかね?」


 あ、メレルのことを忘れてた。


「すまん、すまん。リアーヌが帰ってくるのは夜だし、夕食を食べていけよ。その後に送ってもらおう」

「それは助かります。皆さんが作る料理は美味しいので」


 確かに美味いな。


「お前は確か、一度戻った後にアクサ共和国の南に行くんだったな?」

「ええ。手間ですけど、一度帰らないとスヴェン様が心配するかもしれませんので」


 ノーコメント。


「魔族は全員撤退させろよ。もう問題ごとはごめんだ」

「私もですよ。回収したら魔大陸で頑張ります」

「そうしてくれ」


 ちゃんとスヴェンを抑えてくれ。


お読み頂き、ありがとうございます。

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