表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強陰陽師とAIある式神の異世界無双 〜人工知能ちゃんと謳歌する第二の人生〜  作者: 出雲大吉
第7章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

253/257

第253話 頑張るか……


 俺達はイルヴァとロザリアを宿屋まで送り、後日話をするということで別れた。

 そして、宿屋に戻ると、リアーヌが迎えに来てくれたので家に帰る。

 部屋にはメレルを始め、全員が揃って待っていた。


「メレルに聞いたけど、ロザリアが魔族ってマジ? しかも、妹って……」


 生首じゃないアニーが聞いてくる。


「ああ。お姉ちゃんって言ってたし、魔族の軍部が崩壊したって聞いて、狼狽していた」


 これまでの苦労がパーだから仕方がないな。


「ホント、バカな妹ですよ。昔からあんな感じで報われない幸薄い子でしたね」


 メレルがうんうんと頷いた。


「まあ、ちょっと気の毒だったな……とにかく、ロザリアは魔族だったが、好戦的な奴じゃなかったし、世界中のご飯を食べることを目的にした冒険者だった」

「ふーん……危険はないわけね?」


 アニーが念を押して確認してくる。


「見るからに戦闘タイプじゃなかったな」

「あの子は争いを好む子じゃないですよ。私と同じでお金のために軍人になって、密偵をやっている子ですから」


 そんな感じはした。


「ならいいわ」


 アニーはそう言って、横になり、生首になった。


「ねえ、ユウマ、これからどうするの? ひとまず【迷宮が死んじゃった事件】は解決だと思うけど」


 ナタリアが聞いてくる。


「ロザリアの件は明日にでもイルヴァを交えて話してみる。迷宮は……もう撤退でいいような気がする」

「まあ、すごく儲かるけど、危険だし、あの町はあまり長居したくない感じだったもんね」


 俺達は冒険者だから命を懸けることもある。

 しかし、あの町は死が身近すぎるのだ。

 そういうのはいずれ精神に異常をきたす。


「…………ユウマ、お金の方はどうするの?」


 今度はアリスが聞いてきた。


「その辺もちょっと考え直してみる。かなり稼いだし、平屋じゃない家も検討しながらだな」

「…………そっか。私は別にそんなに広くなくても良いけどね。ユウマは元貴族さんだから大豪邸が良いんだろうけど」


 別にそんなことないけどな。

 俺も大豪邸が良いわけじゃない。

 この部屋だってそんなに広くないが、気に入っている。


「まあ、何にせよ、また相談しようじゃないか。まだ冬だし、春まではこっちで仕事にならない」


 薬草も獣もいない。

 それに寒いのが苦手な奴が数人いる。


「…………それもそうだね。じゃあ、今日は遅いし、解散しようか」

「ああ。リアーヌ、付き合わせて悪かったな」


 今日は転移をたくさんやらせてしまった。


「いえ。私はこのくらいしかできませんので。それでは私達はここで失礼します」


 リアーヌはそう言うと、タマちゃんを抱いているパメラと共に立ち上がった。


「おやすみ」

「はい。良い夜を」

「おやすみなさい」

「にゃにゃ」


 2人と1匹は転移で寮に帰っていった。

 すると、ナタリアとアリスが眠そうにしているリリーを連れて帰っていく。


「お前は?」


 生首のアニーに聞く。


「もうちょっといる」


 ふーん……


「お前はどうするんだ?」


 もう一人残っているメレルにも聞く。


「今日は泊まらせてください。私も明日、ロザリアと話をします。もし、あの子が魔大陸に帰ると言えば一緒に送ってもらえませんかね?」

「わかった。でも、あいつは帰らないと思うぞ」


 魔族だが、仲間の3人のことを想っていたし、イルヴァを一人にはできないって感じだった。


「だと思います。まあ、確認ですよ。私は私で好きに生きていますし、あの子もそうすれば良いと思います」


 全員がそうするべきなのだ。

 でも、迷惑だけはかけるなよ。


「じゃあ、昼すぎに行くから付き合ってくれ。朝はダメだろう」


 最後の飲み会って言ってたし。


「では、それで。私もわんちゃんと寝ます」


 メレルはそう言って、部屋から出ていった。


「アニー、明日、付き合ってくれ」

「了解」


 アニーが手を出して、ひらひらと振る。


「さて、AIちゃん、これからどうする?」

「迷宮都市リアンからの撤退は賛成です。5-2迷宮が消えましたし、良い頃合いでしょう。稼ぎもかなり稼げました。まだ稼げるは撤退の合図です」


 俺もそう思う。


「金は?」

「かなり貯まっていますが、お屋敷を建てるだけの金額には達していません。パメラさんのナイスアイディアであるマスターが1階に住めば平屋じゃなくても良いという案を考慮してもです」


 ナイスアイディアね。


「家を建てるのはやはり金がかかるか。結構、稼いだと思ったんだがな」

「このセリアの町は地価が高いんですよ。王都にも近いですし、町も発展していますから」


 都会なんだな。

 まあ、なんせ領主が4人もいる。


「なら仕方がないか」

「別の住みやすい町を探すのもありですよ? 地価が安いところもあるでしょう」


 あるかもな。


「アニー、どうだ?」

「嫌。私はこの町から出ない。それに【風の翼】を抜ける気もない」


 アニーはやはり拒否だ。


「な? 多分、パメラもだ」

「マスターが強く言えば頷きますよ?」


 頷くだろうな。


「稼げばいいだけだろ。我慢を強いる時じゃない。それに俺もこの町を気に入ってる」

「アニーさんの心拍数が高くなりました。ちょろい女――ひゃあっ!」


 コタツの中から生足が現れ、AIちゃんを挟んで引きずり込んだ。


「そういう時こそ念話を使えよ」


 何を口に出してんだか……


「撤退ですぅ……おやすみー」


 コタツの中から脱出したAIちゃんはそのまま部屋から出ていった。

 多分、ナタリアの部屋にでも行っているんだろう。


「ったく……あの子ギツネは……」


 アニーがコタツから出てきた。


「アニー、俺はここを出る気はないからな。さっきも言ったが、セリアの町を気に入っているし、【風の翼】も居心地が良い」


 パーティーメンバーだけじゃなく、クライブ達だって良い奴らだ。


「あっそ。私は天蓋付きのベッドだからね」


 はいはい。


お読み頂き、ありがとうございます。

この作品を『おもしろかった!』、『続きが気になる!』と思ってくださった方はブックマーク登録や↓の『☆☆☆☆☆』を『★★★★★』に評価して下さると執筆の励みになります。


よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【新作】
元暗部の英雄、再び暗躍する ~娘のために正体を隠して無双していたら有名になっちゃいました~

【新刊】
~漫画~
35歳独身山田、異世界村に理想のセカンドハウスを作りたい ~異世界と現実のいいとこどりライフ~(1)

~書籍~
左遷錬金術師の辺境暮らし 元エリートは二度目の人生も失敗したので辺境でのんびりとやり直すことにしました(1)
左遷錬金術師の辺境暮らし 元エリートは二度目の人生も失敗したので辺境でのんびりとやり直すことにしました(2)

【販売中】
~書籍~
最強陰陽師とAIある式神の異世界無双 〜人工知能ちゃんと謳歌する第二の人生〜(1)

【現在連載中の作品】
宮廷錬金術師の自由気ままな異世界旅 ~うっかりエリクサーを作ったら捕まりかけたので他国に逃げます~

その子供、伝説の剣聖につき (カクヨムネクスト)

週末のんびり異世界冒険譚 ~神様と楽しむ自由気ままな観光とグルメ旅行~

左遷錬金術師の辺境暮らし ~元エリートは二度目の人生も失敗したので辺境でのんびりとやり直すことにしました~

バカと呪いと魔法学園 ~魔法を知らない最優の劣等生~

35歳独身山田、異世界村に理想のセカンドハウスを作りたい ~異世界と現実のいいとこどりライフ~

最強陰陽師とAIある式神の異世界無双 〜人工知能ちゃんと謳歌する第二の人生〜

【漫画連載中】
その子供、伝説の剣聖につき
コミックグロウル

35歳独身山田、異世界村に理想のセカンドハウスを作りたい ~異世界と現実のいいとこどりライフ~
カドコミ
ニコニコ漫画

左遷錬金術師の辺境暮らし ~元エリートは二度目の人生も失敗したので辺境でのんびりとやり直すことにしました~
ガンガンONLINE

最強陰陽師とAIある式神の異世界無双 〜人工知能ちゃんと謳歌する第二の人生〜
カドコミ
ニコニコ漫画

【カクヨムサポーターリンク集】
https://x.gd/Sfaua
― 新着の感想 ―
ダンジョン終了か アレが無かったなぁ
ハーレムの一員である事を否定しないし要求もする アニーもカワイイやつやなー
手を出してないかな? 生活が安定してないし、女もまだ働きたいし
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ