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最強陰陽師とAIある式神の異世界無双 〜人工知能ちゃんと謳歌する第二の人生〜  作者: 出雲大吉
第6章

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第243話 パッシブスキル:魅了


 ギルドに行くと、数人の冒険者がいたのでちょっと安心しつつ、ジーナのもとに向かう。


「今日はいるな」

「ウチをそういう風な目で見るなっての。この町で1位、2位を争うくらいには儲けてるよ」


 上級はそうなのか……


「すまんな。その争いに貢献できそうにない。今日は魔石しか落ちなかった」

「あー、まあ、そういう日もあるさ。銅貨よりはマシって思いな」


 意外にも慰めてくれた。


「そういうわけでレイピアの代金をくれ」

「はいよ」


 ジーナが受付の下から布袋を出し、カウンターに置く。

 すると、AIちゃんがすぐに収納し、俺を見上げながら頷いた。


「確かに。レイピアはイルヴァに渡してくれ」

「ああ……でも、稼ぎ頭がいなくなるのはきついねー」


 遺品を探すために5-1迷宮で頑張ってたんだろうしな。


「仕方がないだろ。死なずに引退する冒険者なんだから嬉しく思え」


 ましてや迷宮。


「それもそうだ。あんたらはどれくらいいるんだい?」

「まだ決めてない。ただ、最長でもセリアの冬が明けるまでだな」


 あくまでも俺達はセリアの冒険者なのだ。


「そうかい。じゃあ、それまでの間、頑張ってくれ」

「ああ。また明後日か明々後日に来ると思う」

「はいよ」


 ジーナが頷いたのでギルドを出ると、宿屋に戻り、リアーヌを呼んだ。

 そして、リアーヌの転移で寮に戻ると、夕食を食べる。


「ねえねえ、どんな感じですかね?」


 芋料理を食べていると、メレルが聞いてくる。


「美味いぞ」

「うん、美味しい」

「美味しいけど、パンが食べたいわ」


 なー?


「ふむふむ……良い感じなわけですね」


 そりゃ最初からそうだよ。


「お前、いつまでいんの?」

「そろそろお暇すると思います。スヴェン様に会いに戻らないといけません。まあ、向こうはこれっぽっちも思ってないでしょうけど……」


 本当に付き合ってんのかねー?

 便利だからそばに置いてるんじゃない?


「帰りは送ってやる。リアーヌ、いいな?」

「ええ。それくらいならお安い御用です」

「ありがとー。また種を買いにくると思うけど、その時はよろしくね」


 はいはい。


 俺達は料理を食べ終えると、酒を飲みながらカードゲームを楽しみ、ゆっくりと過ごした。

 そして、翌日とその翌日も休みとなったので家でゴロゴロしながら身体と心を休める。


「ユウマ、明日はどうする?」


 夕食を食べ終えると、ナタリアが聞いてくる。


「明日なー……まあ、5-2迷宮の続きなのは確定だが……メレル、リリーを借りてもいいか?」

「あ、長い間、借りちゃってごめんなさい。もう大丈夫だと思うし、明日の夜にでも帰るからどうぞ」


 メレルは明日の夜に帰るのか……

 どうしよ?

 うーん、まあいいかー……


「わかった。リリー、明日、付き合ってくれ」

「うん! 私の矢を見せてあげるよ!」


 このところ、料理ばっかりでお留守番だったからやる気に満ちているな。


「頼むわ」


 俺達は今日もカードゲームをしながら過ごした。

 そして翌日、朝食を食べ、準備をすると、リアーヌに宿屋に送ってもらう。


「ユウマ様、今日は私もパメラも休みですのでユウマ様の部屋で待機しております。いつでもお声がけください」

「わかった。頼むわ」

「はい。頑張ってください。それでは」


 リアーヌは笑顔で頷くと、転移を使い、消えてしまった。


「今日はおにぎりかな?」

「だろうねー」


 ナタリアとリリーがにやにやと笑い合う。


「良いじゃないか」


 芋料理ばっかりだったからありがたいわ。


「まあねー」

「よし、頑張ろう!」


 俺達は部屋を出ると、1階に降りる。


「あ、お客さん! ようやく降りてきた!」


 宿屋の子が小走りで近づいてきた。


「どうした?」

「迷宮の大ニュースは聞いた!?」


 大ニュース?


「なんだ? 俺達は部屋に籠りっぱなしだから知らん」

「爛れてるなー……」


 頬を染めて、何を想像しているんだか……


「色々と仕事があるんだよ。それでニュースとは?」

「あ、そうそう! 5-2迷宮がただの洞窟になっちゃったんだよ!」


 は?


「洞窟?」

「うん。罠もなく、魔物も出ないらしいんだ。今、町はそのニュースで持ち切りだよ」


 罠もなく、魔物も出ない……

 それはつまり迷宮が死んだ?


「それはいつだ?」

「昨日かな? どっかのパーティーが入って、確認したらしいよ。それで今は封鎖中。でも、すぐに噂が広がったみたい」


 情報統制もできんのか、この町は……


「わかった。ギルドで確認してこよう。良いことを教えてくれたな」


 女の子にチップを渡す。


「え? いいの? 皆、知ってることだよ?」

「俺は知らない。有益な情報をくれた有能な店員への感謝だ」


 そう言って、頭を撫でた。


「あ、ありがとうございます……なんかお客さんが王子様に見えてきた……」

「王子ではないな。とにかく、ギルドに行ってくる」

「いってらっしゃーい……」


 俺達は宿屋を出ると、5番ギルドに向かう。


「マスターも罪な人ですね。あの子はもう同世代の子が子供に見える病気にかかっちゃいましたよ」

「一過性のものだから問題ない」

「いやー、どうでしょう?」


 AIちゃんがナタリアとリリーを見た。


「頭を撫でるのは良くなかったかな?」

「ユウマの手は安心するし、危ないんだよ。ダメだよ」


 子供相手だったからなんだがなー……


「目を見るのも良くないよね?」

「うん。手を繋ぐのも良くない」


 どうしろってんだよ。


「わかったから行くぞ」


 俺達はいつもより騒がしく感じる町中を歩いていくと、ギルドに到着した。


お読み頂き、ありがとうございます。

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