「ぬ」を16個足したパングラム @言葉あそび
パングラム(全ての文字で作文)
「ぬ」を16個足し、「ぬ」のつく言葉だけで作りました。
パングラムの壁、いや敵、魔王と言ってもよい。全てのパングラマーの前に立ちはだかるにっくきアイツ。
そう、
「ぬ」
見るからにふてぶてしく、ひん曲がった使いづらそうなツラではないか。まあただ、毎度毎度コイツの世話をしていれば愛着も湧いてくるというものだ。今では優先してコイツの事を考えている。
それでもコイツを使いこなしている状態には程遠い。
今回はコイツ「ぬ」を徹底的に攻略しよう。
慣れてくれば「ぬ」は「~せぬ」の打消し助動詞で使うのが定石なのだが、こればっかりだと満足できなくなってくる。「ぬ」を助動詞以外で使っていたら、それだけで技巧点が加点される。
技巧点というのは、まあ、技巧に関わる点ということだ。
攻略にあたって「ぬ」のつく言葉を挙げてみよう。短い言葉と使いやすそうな言葉を選んだ。
・名詞
犬、N、絹、鵺、糠、主、布、沼、椚、狸、手抜き、滑り、まぬけ、泥濘、骨抜き
・動詞
死ぬ、縫う、抜く、脱ぐ、塗る、射貫く、血塗る、ぬかす、抜かる、拭う、抜ける、盗む、濡れる、見抜く、貫く、温もる(まる)、免れる
・形容詞
温い
・助動詞
~ぬ(打消し)※古語で完了・強意の使用も可
・感嘆詞
ぬ?、なぬ?
私の研究結果によると、やはり助動詞の「ぬ」で使われる事が一番多い。6割はこれだと思う。
次に多いのが動詞の「抜く」系で、「抜ける、見抜く、手抜き、骨抜き、図抜けた」なども含める。特に「抜け」が多い。
あとは状況に強く依存する言葉ばかりだ。
「濡れる」は涙の表現で使える。「血塗る」は残酷な場面で使える。「死ぬ」は比喩でも使え、「主」は名詞では汎用性がある、が「し」の需要が高い。
状況が許す限り「ぬ」のつくレアな言葉を積極的に使っていこう。そうして技巧点を稼いでいこう。
前置きが長くなった。さて、
このような「ぬ」の研究を続けるうちに、私は「ぬ」にとりつかれてしまったようだ。
私はとにかく「ぬ」のつく言葉を使いたいと思いたち、そして決心した。
「ぬ」のつく単語だけでパングってやろうじゃないかと。例えこの世から「ぬ」のつく言葉しかなくなってもパングり続けようじゃないかと。
やった。
かなり苦労した。でもできた。多分。
完全パングラムは全文字1回ずつだが、今回「ぬ」は使い放題とした。「ぬ」と「を」以外の助詞・助動詞を一切使っていない。「を」以外は全て「ぬ」のつく単語のはずだ。「ぬ」は助動詞1個だけ使った以外は全て自立語である。
結果、パングラムに「ぬ」だけを16個も付け足した。一応物語っぽくなってるはず、そこは想像力を存分に働かせてほしい。
私の「ぬ」研究の集大成だ。これをもって「ぬ」を攻略したと宣言する。
ていうか「ぬ」だらけ、「ぬ」地獄。
どうぞご覧あれ。
『 縫い物見抜く鵺の冒険 』(パングラム + ぬ×16)
濡らさぬ 手縫い物 見抜く 鵺。
なぬ? ヘヤヌード。
ローヌ川 夜脱け。
ぬるま湯蕎麦 盗む 奴婢 を ニセコアンヌプリ。
砧骨 血塗れ、滑っ。
死ぬ。
(ぬらさぬ てぬいもの みぬく ぬえ
なぬ へやぬうと ろおぬかわ よぬけ
ぬるまゆそは ぬすむ ぬひ を にせこあんぬふり
きぬたほね ちぬれ ぬめつ しぬ )
※単語の解説
ローヌ川:フランスを流れる川で、長さ・流域面積ともヨーロッパ屈指。
夜脱け:夜にまぎれてこっそり脱け出すこと。夜逃げ。
奴婢:律令制における身分の一つで、隷属民の一つ。平たくは奴隷。
ニセコアンヌプリ:
北海道にある山で、ニセコ連峰の主峰。世界4大スキー場の一つ。
砧骨:
耳の奥にある骨。音を伝える働きをし、布打ちの作業台に使われる砧に似た形状をしている。
所感
ぬるま湯蕎麦は単語なのか、ヘヤでなくヘアではないか、ほね ではなく こつ ではないか、滑っは何かあやしくないか。そのような批判は受け付けない。
特にぬるま湯蕎麦はわりと気にしてるからやめて欲しい。
ニセコアンヌプリ、これぞ至高。
goo辞書が良いですね。めっさ使いました。
調べてて思ったのですが、アイヌの言葉には「ヌ」が多いようです。最強パングラマーは北海道にいるのではないでしょうか。
ああ。。
どうやら「ぬ」の呪いにかけられたようだ。。感想欄へどうぞ。。




