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何かになれない

散文詩

「何かになれない」て言葉、すごく気にいってる。


何かになれない。

未熟で、可愛い感じがする。ふにゃっと柔らかい粘土のような感じ。


何かになれないのは、

それをわたしが、拒んでいるからかもしれない。

何かになることを、恐れているのかもしれない。


何かになったら、何かを失う気がする。


思えば小さい頃から、なりたいものなんて無かった。


大人が喜びそうなことなら口にしたことがある。

あれになったほうが良いのかなと、思ったものなら確かにある。

それになろうとした事なら、確かにある。


何かにならされたことがある。

何かになった気でいたこともあっただろう。

何かになる方法を、実は知っている。


でも何かになれない。いつまでたっても。


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