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ただの中毒
詩
その前は、いったいどうやってたんだろう
あなたの中毒になった、その前は
どうやって息をしてたんだろう
どうやってこの顔を作っていたんだろう
どうやって、寒い夜を耐えたのだろう
思い出せない
もう今は
好きとか幸せとかじゃないの
たしか
好きだった時もあったはず。幸せだった時も
でもそうじゃなくて
わたし死ぬの。あなたがいないと
どうなるのかを、知らないけれど
静かに消えてくかもしれないし
悶えながら谷底へ落ちるのかもしれない
もしかしたら
躍り狂って誰かを巻き添えに
この
目が、耳が、口が、脳が、肺が、心臓が、
この体が、今もなんとか活きてるのは
その
苦くて冷たい、掠れた声が、聴けるから
だからお願い
わたしからあなたを取り上げないでほしい
だからもう
その先を、言わないでほしい




