表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
姫は宇宙に愛される  作者: 月瀬ハルヒ
第一章 面影
1/235

1 プロローグ

ああ・・・泣いているの?



力が入らない腕を、ゆるゆると「私」の名前を呼ぶその人へと伸ばす。


辛うじて伸ばした指先にいくつものしずくが落ちる。

もう、体が重くて瞼すら開けない。


「———っ、いくなっ!、まだっ! まだいかないでくれ・・・っ」


私を抱きしめる腕に力が入る。

耳元で、心の底から願うような声。

いつもは優しく穏やかな声が、掠れ震えて聞こえる。


ああ、約束したのに・・・

約束を守れなくてごめんなさい。

ずっと一緒に居ると、私だけだと誓ってくれたのに。


どうか、残していくこの人の心が救われますように。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ