私としましては、偶然です。
4日も期間が空いてしまいましたか。
毎日投稿はやっぱり大変だ。。
「サファイアのイヤリングなんて、持ってないんですけどー。誰から聞いたんですか?それ」
「いえ、誰というわけでもありません。鈍く反射したシルバーが青白く見えてしまったんだと思います」
私はテキトーにそれらしい言い訳を、平然と淡々と並べてゆく。すると、涼しい顔をした男性がクスクスと笑った。
「面白いことを言うね。今回の『詩織さん』は」
「さて、私は面白いことなど言ったつもりは無いのですが」
「ふふ、.......そうだったのかい? それは、すまなかったね」
「.....................」
さすがに、気になってなりません。先程から『詩織さん』というのが、まるで個人の名前ではなくある団体の総称のようなニュアンスで使われている気がします。
ですが、詩織さんとは何ですか?と聞いてしまえば私の存在が不透明になる。つまり、聞くことの出来ないクエスチョンということです。
「あの、不躾ですが、お名前を伺ってもよろしいですか?」
「うっそ.......! 私たちの名前知らない生徒いたんだ。しかも万里の補佐のクセに」
「まぁ、そういうときもあるんじゃないかい? .......たとえば、特別な力を持っているとかね」
政治委員というのは、そんなにも有名人なのですか。
「すみません。まだ入学したてのものでして」
「へぇ。なるほど.........僕の名前は『寿 征一』よろしくね」
「私は、密島紗江」
みつしま、さえ?
またねー