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ウェールズ

ちょうど今テレビで、ラグビーのウェールズと南アフリカの試合が行われています。

ダンナーは、スポーツの試合を見るのが好きなので、最初はルールがわからなかったラグビーの試合も、何度も観るうちに今ではウンチクを垂れるまでになっています。


「わしゃあ、ウエールズいうんはイギリスの代表かと思うとったが、日本でいうたら北海道みたいな地方のことなんじゃなぁ」


ラクーにとって「ウェールズ」というのは、イギリスの恋愛小説の舞台でしかありません。

貴族の恋愛は、通常は中世のロンドンの社交界で繰り広げられるものが多いのですが、たまに地方を舞台にしたものもあるのです。



この「Wells」という言葉、つい最近、辞書の中でみつけました。


大西先生の本を読んでいた時のことです。

蛇口を「the tap」と書いてありました。


ここで、あれ?と思ったあなた、さすがです。

そう、蛇口はラクーが二話で「faucet」と紹介していましたよね。


ラクーが辞書を引いてみたら、faucetはアメリカ英語でした。でもイギリスではtapが使われるのです。


大西先生はイギリスの大学で勉強したのかな?

疑問に思ったラクーは、著者紹介を見てみました。

大西先生は日本の大学を卒業した後、なんとオックスフォードで研究していました。相棒のマクベイ先生とは、たぶんそこで知り合ったのでしょうね。マクベイ先生はオックスフォードで学び、イギリスやスペインで研究を重ねていました。

今は千葉の麗澤大学の教授をされています。


ああー、これはマクベイ先生の文章なんだな。ラクーはそう推測しました。


するとすぐ下に「The well has run dry.(井戸が枯れた)」という文章がありました。

へぇ~、wellって「よい」という意味だけじゃなくて「井戸」という意味もあるんだ!


こういう驚きは、自然な暗記につながるので、ラクーはすぐに辞書を引くことにしています。


すると「井戸」「鉱泉」「鉱泉のある場所」という意味のそばに、「Wells〔地名〕」と書いてあったのです。

Σ(゜Д゜)


ウェールズという地名は、鉱泉が複数あるという意味だったのでしょうか?!


面白くなったラクーは地図を見てみました。


するとロンドンから北に上がったバーミンガムの西、カンブリア山脈がある一帯にウェールズと書いてありました。

やっぱり鉱山があったんだー



今日テレビの中で戦っている男たちの筋肉が、ツルハシを担いだ山の男の筋肉に見えてきます。


勉強をすること、知らないことを知ることは、楽しいものですねぇ。

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