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第47話 別世界

ここから第二部開始です!

更なるやりたい放題の世界へ!

 『光輪の階段』の頂点にたどり着き、天井に触れた瞬間のこと――

 波紋が広がるように複雑な文様の光が天井を走り、そこに穴が開いた。

 そうして俺達はその中に吸い込まれてしまう。


「うおおおおおっ!? 何なんだこれは!?」


 俺は思わず声を上げていた。

 何か強烈な水流のような、うねる何かが俺達を周りを包んでいた。

 その中を俺達は、どこかに向かって進んでいる。

 何の空間だこれは――!?


「ま、焦っても仕方ねえさ」


 腕組みをして落ち着いた様子の親父である。

 まあ、死んでスケルトンになる以上の驚きはないだろうな……

 そんな中俺達の耳に遠くからあの声が聞こえてくる。


「「「ヒャッハー!」」」


「……おい聞いたか? 親父」

「……ああ聞いた。聞きたくはなかったがな」

「あいつらって、どこにでも生えてるんだな――」

「そうだな……まるで雑草か何かだな」

「村に住んでる時は、オーガが出たなんて聞いた事なかったけど――」

「うむ。俺もな、実はヤツらを見たのは『帰らずの大迷宮』に入ってからだ。古い文献で姿を知っていただけでな」

「なら、今は地上にはいないのか?」

「分らんがな。少なくともクリューじゃ見た事がねえな。もしいたら、あんな凶悪かつアホで雑草のようにしぶとい生き物は、大問題になってるだろうな。油断したら大量発生しそうだからな」

「だろうな――」

「しかもヤツらは本当にバカだが、ただの魔物と違って人語を話すだろ? あれで他のモンスターどもより知的レベルが高いんだ。むしろ俺達に近い」

「いや、親父に近い奴はいないだろ。しゃべるホネだぞ、ホネ」

「揚げ足を取るんじゃねえ。人間に近いって言ってんだ」

「あんなのと近いなんて――気持ちのいい話じゃないな」

「ま、人間の中にもオーガ共に匹敵するようなクズやゴミはいるからな。ピンキリよ」


 という親父の声を聴きながら、周囲のうねりが納まり出した。

 進行方向に光が見えて、それが大きくなると、一瞬視界が無くなり――


 次の瞬間、俺達はどこか知らない場所に立っていた。

 足元には、先ほど『光輪の階段』の頂点で天井に触れた時に現れた文様と同じようなものが描かれていた。

 それはいい。特に驚くほどの事でもない。

 もっと驚くべきは――


「「…………」」


 俺も親父も声を失って、周囲に見える光景に圧倒されていた。

 海の底(・・・)なのだ――俺達がいたのは。

 見渡す限り一面の海底で、よく見れば魚や何かも泳いでいる。

 俺達は海底に張り付いた半球状の巨大な気泡の中におり、その中に空気があって息が出来ていた。

 気泡の中には建物があったかのような、柱の残骸のようなものも転がっており、文明の痕跡のようなものが感じられた。

 俺達のいる気泡の外側には、朧げながら別の気泡の姿も見えた。

 つまりここには、中に入って息ができる巨大な気泡状の空間が多数ある――ように見える。

 俺達のいる気泡は、家が十軒以上は入りそうなくらいの広さがあった。


「すごい……何なんだ――これは――」


 何て圧倒的な光景なのだろう。

 幻想的だとか、そういう言葉で片づけていいものか――

 自分自身が恐ろしくちっぽけなもののように感じざるを得ない。


「ああ、とんでもねえ……生きてるうちにこんな光景にお目にかかるとはな」

「いや、死んでるだろ。ホネだぞ」

「揚げ足を取るんじゃねえっての!」


 この気泡の仕組みはどうなっているのだろう。

 俺と親父は、惹きつけられるように水際へと向かう。

 そして、内から水に手を触れてみる。

 普通に冷たいし、濡れていた。

 やはりこれは水だ――


「おいルネス。これは海水か?」

「……どれどれ――ああ、ちょっとだけ塩味だ。普通の海水より薄い感じがする――飲もうと思えば飲める」

「フーム……やはり、普通の海じゃねえって事か? まあ、飲み水になりそうなのは悪かねえが」

「腹を下さないか心配だな――」

「背に腹は代えられんだろ?」

「飲むのは俺だぞ。他人事だと思ってるだろ」

「フッ。こういう時は便利なモンだ」

「……しかし、ここからどうするかだな――」

「ひとまず、この中に何かないか探る他ねえな。無けりゃ別の泡に移動して、それも探る……しかねえわな。早いとこ現地人が見つかりゃいいが」

「いるかも分からないよな――ったく気が遠くなりそうだ」

「ま、飲み水も食料もそこにある。気長に行こうぜ」


 親父は外側を泳ぐ魚の群れを指差して言った。

 確かに、飲み水と食料はいいが――


「別の泡に渡る時はどうしようか……」

「ああ、水魔術のスキルはあるか? 水の中でも息ができる魔術があるぞ」

「……ない」


 今の俺達の能力と手持ちのスキルを整理しておく。

 まず俺自身――


 名前 :ルネス・ノーティス

 年齢 :17

 種族 :人間

 レベル:31


 HP :378/378

 MP :133/133


 腕力 :217(6+1)

 体力 :155(5)

 敏捷 :248(7+1)

 精神 :96 (3)

 魔力 :124(4)


 所持スキル上限数 :10+2


 スキル1 :王権レガリア(※固有スキル)

 スキル2 :二刀流(剣)LV25

 スキル3 :縮地LV19

 スキル4 :格闘術LV28

 スキル5 :筋力増幅LV20

 スキル6 :帰巣方陣

 スキル7 :斧術LV11

 スキル8 :弓術LV12

 スキル9 :大剣術LV10

 スキル10:風魔術LV14


 そして装備している武器で、スキルを宿せるもの――


 祈りの剣

 所持スキル上限数 :4


 スキル1 :恋乙女の祈り(※固有スキル)

 スキル2 :自己再生(高)

 スキル3 :火魔術LV18


 恋乙女の祈り :思い人の無事を祈る清らかな心の結晶が力を持ったもの。

         ルネス・ノーティスが装備時のみ、腕力と敏捷の素質値+1。

         所持スキル上限数+2


 魔石鋼(マナスティール)の剣

 所持スキル上限数 :2


 スキル :なし


 そして最後にスケルトン親父――


 名前 :ヴェルネスタ

 年齢 :??

 種族 :マナ・スケルトン

 レベル:30


 HP :588/588

 MP : 45/45


 腕力 :150(5)

 体力 :240(8)

 敏捷 :120(4)

 精神 : 90(3)

 魔力 : 60(2)


 所持スキル上限数 :5


 スキル1 :王の魂

 スキル2 :槍術LV33

 スキル3 :筋力増幅LV18


 一応最後の戦いで奪った分で、ある程度スキル枠は埋まっているが――

 魔術スキルが少々品薄なのだ。

 都合よくモンスターから奪って調達できればいいが――


「しゃーねえなあ。お前が夜逃げみたいに出てきちまうからだぞ。空いてるスキル枠を満タンにしとけばよかったろうに」


 これ以外のスキルは全部武器に使ったか、レミアやカイル達に下賜(グラント)して来たからな――


「ああ。次から気を付ける」

「うむ。まあ、先がこんなだとは誰も分かるめえから、対策の取りようもなかったが」

「さ、まずは中を調べよう」

「あいよっと」


 俺と親父は、周囲の探索を開始した――

 そして程なく――


「「「ヒャッハー!」」」


 ああ、空耳ではなかったんだな――

 親父もやってられんとばかりに、お手上げの仕草をしていた。

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