待ちに待った入学式
僕の名前は井口 拓也。ぴっちぴちの17歳!
そんな僕は今日、待ちに待ったの魔法高校入学式!すごい楽しみなんだ!
どんな人がいるんだろう…友達はできるかな?なんてことを考えてウキウキしながら歩いてると、後ろから楽しそうな雑談が聞こえてきた。
「おい優一!お前この前15歳の誕生日だったよな?プレゼント買ってやるよ!!」
「あ、ありがとう快くん・・・でも僕になにをくれるんだい?」
「それはなぁ・・・俺からのアツいハグだ!!」
・・・楽しそうな雑談だと思っていたら気持ち悪い奴らの馴れ合いだったとは。さっきまでのウキウキを返してもらいたいよ。
そうこうしてるうちに魔法高校に到着した!僕の教室は1-1らしい。さーてどんな人がいるんだろう!
僕が扉の前に立ってドキドキしていると、後ろから女の子の声が聞こえてきた。
「ねぇちょっと、そこどいてくれる!?邪魔くさいんだけど!?」
どうしてウキウキしてるだけで怒られなきゃならないんだろうか・・・。でもここは我慢だ!
「へへ、へへへへごめんね・・・へへへへ」
「笑い方気持ちわるいんだよクソが!いいからどけなさい!!!『バブル・バースト』!」
聞いたことがない魔法だなぁ。そんなことより初対面の人に向かって何だその態度は!!このクソ女が!!!と、思っていたら、なんとクソ女の口の端に溜まっていた泡がひとつに集まり、僕に放たれた。そして目の前で爆発した・・・。
「う、うわぁぁぁぁああああああ!!!テメェェェエエエ!!!!!僕の美貌になんてことをするんだ!!!!もう許さない、僕の本気の魔法を食らえ!!」
僕の魔法は強い。こんな女一人殺すくらいちょろいもんだ。そして教室に意識を集中させて魔力を注ぎ込み、魔法を使用した。すると、教室の扉が開いた。
「あなたたちさっきからうるさいんだけど・・・」
「あ、えりなじゃん!!!ちょうどよかった、私の前にいる気持ち悪い男を倒して!!」
「『ファイアボール』」
「ちょっとまってえりな、あの男が消えたわ!!てことはえりなのファイアボールが私に・・・いやぁぁぁああああ!!!」
ふ、成功したようだ。僕はみんなのような派手な魔法は一切使えないが、洗脳魔法なら使える。教室内に誰かいる気配があったから操ってみたら、たまたまクソ女の友達だったらしく上手いこといったぜ。
そうしてクソ女が死んで、クソ女を殺したえりなとかいう女も逮捕され、僕は清々しい気持ちで無事に魔法高校に入学することができた。