閑話 学院編での主な登場人物紹介。
いつも読んで頂きありがとうございます。
学院編でのそれぞれの名前などが分かりにくいかと思いましたので、簡単な紹介を載せて頂きました。
もし、宜しければご一読下さい。
《精霊側》
・アルテミス・プラム・スピリアル
マリーロゼ大好き精霊王ゆうりの世を忍ぶ仮の姿。
国王エリオットの協力で、公式に病死したことになっているリリィベル・ミア・スピリアルの双子の姉としてエレメンタル学院に通うこととになった。
本人としては、マリーロゼに抱きつくことも、大好きと叫ぶことも出来ずに窮屈に感じている。
一応、やるからには中途半端は嫌だと王女としての振る舞いを意識はしているが、ストレス発散に影で桔梗を引き連れて色々やらかすつもりでもある。
王城に毎日は戻らずにソレイユ寮に用意されている自室で過ごしている設定だが、夜は外見をそっくりに作った人形をベッドにさっさと入らせて、自分自身は転移してマリーロゼの元へと戻っている。
・アグニ・イスリアート
炎を司る最高位精霊柊の世を忍ぶ仮の姿。
国王エリオットとイスリアート公爵家当主であり、宰相でもあるバルトルトの協力でイスリアート公爵家の親類縁者として学院へと通うことになっている。
本人は目つきが鋭く、雰囲気が固く恐ろしいことで下位の精霊達に怖がられること、その様子を見ていたたまれないため引きこもりがちとなっていた。
しかし、最近は自分を恐れずに慕ってくれるアイオリアとマリーロゼの存在が癒しになっている。
ゆうりとしては、密かに友達百人計画は実行中のままだと考えている。
・マーレ・アルトノス
水を司る最高位精霊牡丹の世を忍ぶ仮の姿。
国王エリオットとアルトノス公爵家の次男坊であり、近衛騎士団長ブラッドフォードの協力でアルトノス公爵家の親類縁者として学院へと通うことになっている。
本来の性別は男性であるが、その華やかな外見から女性のように振る舞うことを好んでいる。もちろん、学院でも女性として籍を置き、女生徒用の制服を身に纏っている。
密かに、ブラッドフォードの恋の行く末を見守る気満々である。
しかし、それ以上に己自身の恋路と桔梗の事が心配な今日この頃。何かあれば、柊を盾にしようかなと画策中。
・エアデ・ノルドリット
大地を司る最高位精霊桔梗の世を忍ぶ仮の姿。
国王エリオットとノルドリット侯爵家の一族であり、ゴーシュ騎士団長ヴィクトリアの協力でノルドリット侯爵家の親類縁者として学院へと通うことになっている。
ゆうり曰わく一番ゆうりに似ている性格であり、正義と可愛い物をこよなく愛する性格の持ち主。それゆえに、暴走してしまうことも多くトレードマークは高笑いと、とある筋肉の素晴らしい一団である。
その暴走ゆえに、主に同じく最高位精霊の桜に叱られている精霊界一の困ったちゃん。
密かにとある趣味を学院内で女生徒へ広げる気満々である。
・ノクト・エラスコット
闇を司る最高位精霊蓮の世を忍ぶ仮の姿。
国王エリオットとエラスコット伯爵家当主リチャードの協力でエラスコット伯爵家の親類縁者として学院へと通うことになっている。
ガキ大将的な性格の時もあるが、本人は基本冷静沈着であると思っている。しかし、興奮すると多少言葉使いが乱れることもある。
知識欲と探求欲を満たすことが最大の楽しみであり、時間を見つけては数多の本に埋もれて読書をしたり、怪しい実験を繰り返す。
一番の悩みは身長が他の最高位精霊の男性陣に比べて低すぎることであり、密かにいつか絶対に蓮印の身長が伸びる薬もしくは方法を開発することが夢。
リチャードの妻であるアイリーンの歴史研究に対する熱意と身長の高さが気に入り、精霊契約者を交わしている。
《人間側》
・マリーロゼ・アウラ・イスリアート
精霊王ゆうりがこよなく愛する公爵令嬢。
気が強そうな悪役令嬢の外見だが、亡き母との約束を守るため日夜立派な淑女を目指して邁進中の人間の少女。
乙女ゲームの設定ではラスボスと共に死んでしまう事となるが、すでにその設定からかけ離れてしまっている。
ゆうりをお姉様と呼び、心から姉のように慕っている。ゆうりと精霊契約を交わしているが、まだまだ己では精霊王であるゆうりに相応しくないと最高位精霊達に教えを請うなど努力を続けている。
・ベアトリス・カルヴァート
カルヴァート伯爵家当主である父親と、冒険者だった母親の間に生まれた小動物を思わせる少女。高名な冒険者であり、実力も折り紙付きだった母の血を色濃く受け継ぎ、その実力を幼くして開花させた。
一時はその実力と血筋ゆえに嫉妬されたり、侮辱されることもあったが、とある一件を通してマリーロゼと知り合い友人となった。
そんなマリーロゼに見合う自分になりたいと、いつかはマリーロゼのように自分も誰かを守れる人間になりたいと思い、騎士としての道を邁進している。
ゆうりの正体を知っていること、元々学院における王族の護衛にも選ばれていたこともあり、一番側でゆうりの仮の姿であるアルテミスの護衛を命じられることとなった。
・ヴィンセント・アシュリー
伯爵家の次男坊。幼い頃は気が弱く泣き虫だったが、剣術は嫌いではなく幼いながらにその才能を周囲へとみせていた。
リリィベルとの出会い(トラウマ)は最悪で、今でも彼の中では仕事以外では一番関わりたくない人物のトップになっている。
イザークが学院に通わないことを知った時は家族が心配する程に落ち込んでいた。リリィベルの双子の姉であるアルテミスの護衛を指示された時は表情を青ざめさせ涙を浮かべていたらしい。
・スカーレット・ノルドリット
言わずとしれたゴーシュ騎士団長ヴィクトリアの爵位を継いだ兄の孫娘。
幼い頃よりヴィクトリアへと憧れを抱き、ヴィクトリアを超える騎士となるべく剣をとった。しかし、 リリィベルとの出会いは最悪で、今でも彼女の中では許せないことのトップになっている。
イザークが学院に通わないことを知った時は家族が心配する程に落ち込んでいた。リリィベルの双子の姉であるアルテミスの護衛を指示された時は無表情だったが内心はさらに落ち込んでいた。
兄が二人いて、学院内にはその内の一人が教師として勤めているらしい。
・ナーフィア・ザフルアルゥ・サッビアレチント
サッビアレチント帝国の三番目の王子で、攻略対象者の一人。
乙女ゲームの中では兄貴肌の明るい少年だったが、実際は縫いぐるみを編んだり、花々を愛でたり、小さくて可愛い者が大好きな乙男な少年。
とある事件の際に桔梗と出会い、気に入られてしまったことで精霊契約を結ぶ事となる予定。
最近の悩みは何処からともなく現れる自称正義の味方への対処である。
・ハフィーズ
サッビアレチント帝国の三番目の王子ナーフィアの幼なじみにして護衛の少年。
生真面目な性格で、ナーフィアを生涯の主と定め忠誠を誓っている。
とある事件でナーフィアが桔梗と出会い、色々あって桔梗のストッパー役とも言える最高位精霊の一人、桜との契約を結べる可能性を得た。
それゆえに、ナーフィアと共に学院への入学を帝国の王より認められた。
・リリィベル・コリンズ
公式には病死したことになっている王女リリィベル・ミア・スピリアル。
異世界にある現代日本で女子高生をしていたが、いつの間にか乙女ゲームの主人公であるヒロインになっていた。外見はゲーム通りの桃色の髪に愛くるしい美少女。
基本的に女子高生の頃は明るく活発で人懐っこい性格であったが、乙女ゲームの世界に異世界トリップしてからは小説の主人公のように現代日本の知識を用いて活躍し、多くの人々に敬われる特別な存在になれると今もまだ信じている。
最近は輪に駆けて思い込みが激しく、他者の意見を省みなくなってしまったことで、この世界での父であり、王であるエリオットに離宮への謹慎を命じられる。しかし、その移送の道中である存在と出会ったことで護送車の中から忽然と姿を消してしまい、王族としての彼女は病死したと発表されることとなった。
学院へは髪の色を変え、王女の頃の侍女であり誰よりもリリィベルを信じるダリアの生家であるコリンズ伯爵家の養女として入学した。
・ダリア・コリンズ
王女だった頃のリリィベルの侍女をしていた少女。
優しく、大人しい性格であり、元気で明るいリリィベルのことを大切に想っている。
しかし、徐々に怖い表情をする事が多くなったリリィベルに違和感を感じ始めていた。だが、その理由が世界を救うためであった事を聴き納得してしまった。
少しでもリリィベルの心を疑ってしまったそんな自分が申し訳ないと思いつつも、早く戦いが終わり昔の優しくて明るい笑顔のリリィベルに戻って欲しいとも感じている。




