第03話 異世界の神様事情
一週間どころか、一ヶ月もかかった。
文才のなさに嫌気が差す今日のこの頃。
やはりプロットなしは厳しいか・・・
「え~、こちら羽丘真人です。ただ今私は落下しております。」
スサノオから異世界への移送に落下という方法をとられた真人は、当初恐怖により叫んでいたが、落下する時間が長くなるにつれ、徐々にテンションがおかしくなっていた。歌を歌ったり踊ったりと実況したり仕舞いには、
「アイキャンフラ~~~~~イ!!!」
などと叫んでいた。
しかしそんな時間も終わりが近づく。
「なんか白く光ってる?」
下のほうに見える光がだんだんと大きくなっていく。
その光は真人を包み込む。
「えっ!いや!ちょ・・・。」
へんな感触が真人を襲うが、抵抗できないまま・・・意識を失った。
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~異世界の神ラスティールの部屋~
「ん?」
ラスティールは何者かの気配を感じ、読んでいた本を閉じた。
「お邪魔するよ。」
「なんだあなたでしたか、何かご用?」
「なに、もうすぐ竜になりたいという者がくると聞いてね。」
「ああ、あの話ですか。」
「竜の担当の神から確認を依頼されてのう。」
「竜というか魔物も含め魔の生き物はあなたの担当でしょう?」
「元じゃよ、元。今は全部闇の神に任せておる。それにスサノオ殿との約束はお主が取り付けたんだろうに。愛神ラスティール様」
「仕方ないでしょう。あちらの世界にはお世話になっているんだから。・・・あと飲み比べで負けた支払いが残ってたのをチャラにしてくれるっていうし(ボソッ)」
「聞こえとるよ。」
「コホン・・・・まあもうすぐ来るでしょう。所で転生先の竜の体用意はできたのかしら?魔神バグラットさん」
「まあの。竜の卵が一つできたてがあるにはあるんじゃが・・・・」
「何か問題が?」
「うむ、一体の竜が暴走しておっての。そいつと入れ替えるという選択もあるんじゃ。」
「ふ~ん・・・本人に聞いてみたら?」
「そうじゃの。そうするか。」
そんな話をしているとどこからともなくベルが鳴った。
「どうやらきたみたいじゃぞ」
「そのようね。では予定の部屋に移動しましょうか。」
そういうと二柱の神は音もなく移動した。
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~???~
「ふー。何とかばれなかったぜ。スサノオのやついきなりぶっ放すんだもんな。人質のつもりでとりついてる人間ごとふきとばすだなんて普通しねーだろ!」
そんなことをいいつつ、気絶している真人を一別する黒い勾玉、そして散乱している勾玉とスキル本を見つけると、
「さて、一蓮托生のコイツには簡単に死なれたら困るから」
そう言って、食べだした。
どんどん吸収されていく勾玉と本。
「さてこっちの神にばれる前に、隠れるか。」
そして黒い勾玉は、真人の中に消えていった。
これは、異世界の神が来るほんの少し前の出来事、見ていたものは誰もいない。
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「お~い。君、おきなさ~い。」
「うう~ん・・・あれ?」
真人は気絶していたところをラスティールにゆすられ目を覚ました。
「ここは?」
「ここは世界ガルテンシアの天。あなたからいうと異世界の神界ね。」
「ってことは、ついたんですか。」
「ええ。ようこそ。」
真人はあわてて立ち上がって、ラスティールを見た。そこには、長い金髪のウエーブのかかった髪をして白い衣をゆったりと着た美しい女神が立っていた。その後ろには、長い白髪をオールバックにした。白いひげの男神が立っていた。
「僕は羽丘真人といいます。」
そう言って真人は頭を下げた。
「わたしはガルテンシアの主神である愛の神ラスティールです。そしてこちらが・・・」
「わしは、魔神バグラットじゃ。」
「愛の神様と魔神様ですか・・・。敵対してないんですね。」
「そうね。してる世界もあるわよ。でもこの世界はみんな仲がいいわよ。」
「基本的には相互不干渉じゃが、たまに集まってお茶しとる。」
「ほかにも神様はいらっしゃるんですか?」
「え~と、説明するから座って。」
そう言って、ラスティールが手を叩くと、椅子と机が出てきた。
「じゃあ、説明していくね。」
真人は、異世界ガルテンシアの説明を聞いた。要約するとこんな感じだった。
神は愛の神を主神とし、力の神・義の神・知恵の神の四柱の善神と火・水・風・土・光・闇の六柱の属性神がいるとのこと。
そして、魔神・邪神・狂神・腐神の四柱の悪神がいるとのこと。
「名前だけ聞くとすんごい敵対してそうなんですけど・・・」
「まあのう、昔は敵対していたんじゃがその結果一度世界が滅んでの・・・」
「そこで、反省した私たちは、仲違いをやめることにしたの。そして極力、世界にかかわることをやめたの。今はほとんど属性神が世界の管理を行っているの。私たちは世界の力が枯渇することがないようにしているだけなの。」
「?世界の力ですか・・・?」
「えぇ。まぁそのことはいいでしょう。話すと何年かかるか分からないし。」
そう言ってラスティールは、微笑んでいた。
真人はふと気がついて手紙のことを思い出し渡そうとした。
「そういえばスサノオ神から手紙を預かって・・・あれ?!」
そこでさらに気がついた。
「ない!ない!スキルの勾玉と本が!!」
「なくしたの?」
「どこだ!!!???」
あわてて、床に這い蹲って探す真人。手紙は落ちていたがそのほかには、椅子と机以外は何も見当たらなかった。
しばらく探すがどこにもない。orzの形で固まる真人。ラスティールたちはかける言葉が見つからない。
「アレがないとスキルは与えられないからのう。」
「参ったわね。・・・さっき手紙といっていたけど?」
「・・・はい・・・ここに・・・。」
そう言って手紙を渡す。ラスティールは手紙を早速開封して読んでいた。
その様子を見て、バグラットはつぶやく。
「わざわざ、手紙にするかのう?・・・内容は知っておるのか?」
「いえ・・・ただ僕をよろしく的なことだ。と言っていましたが」
真人は尋ねられたことに暗い声で返答した。
「ふむ、・・・スキルが得られないなら、スキルを持ってる竜になるか?」
「・・・・え?」
「実はの、お主を卵から生まれる竜にいれる予定じゃったのだが、一体の竜が暴走しておってのそちらに憑依というかたちで転生させることもできる。」
「その竜はスキルがあるんですか?」
「ああ、だいぶ長い時を生きた竜じゃからのう。暴走の原因は知らんがもうじき討伐されるじゃろう。その前にお主が乗っ取って好きに生きればいいじゃろう?」
真人はそれを聞いて少し希望が持てた気がした。そこで尋ねた。
「卵から生まれることにしたとして、竜の力はあるんですか?」
「あるが長い時を訓練しなければならないのう。そしてチートといえるものは持っていない。」
「卵の竜はどんな竜で、成竜のほうはどんな竜ですか?」
「卵は火竜、成竜は黒竜じゃ。」
黒竜!そう聞いたとき真人は決意した。
「ぜひ、黒竜でお願いします。」
普通の火竜とかよりは黒竜とかがかっこいいと思う。
文の中には書きませんでしたが愛の神ラスティールは巨乳の設定です。
次はもっと早く更新・・・・したいな。