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プロローグ

全国的に有名な観光地を抱えるとある地方都市。

そこそこ賑わう県庁所在地の中心部とはうらはらに、豊かな田園が広がる郊外の真ん中に

ぽつんと建ってる大きな建物。それが市立羽澄野高校だ。

遡ることン十年前、イザナミだかイザナギだかの好景気があった。そして高度経済成長とやらで日本中が沸いた。その波は、こんなただの地方都市にもやってきて、ただの田舎町を観光地へと変えた。商業は発展し、人口が増えいずこも同じドーナッツ化現象とやらで、市の中心部から住宅が消え始めたのはいつごろか。

その頃の市長さんは考えた。これからは郊外だと。きっと人口は郊外へと流れる。

だから道路を作ろう、大きな道路を。

やがては町になり、街になる。

市長さんの思いは形となり、国道や県道が整備され郊外へと延びてゆく。それに連なるように、新興住宅地が出来てゆく。

市長さんの計画はどんどん進む。それこそ市内のあっちでもこっちでも。

ここには市場をたてよう。ここには大規模団地を。ああそうだ子供たちの為に学校を作ろう。小学校もいる、中学校も。高校だっている。

その一つが田んぼの真ん中に建つ市立羽澄野高校。

きっとここも生徒たちで溢れるだろう。

そうなったらここを学園都市にしよう。

市長さんの計画は十数年の時を超え実を結ぶ。1ヶ所をのぞいて。

誰が詠んだか「外れ野」高校、市内の外れの野っぱらに建ってる。

生徒で溢れるはずだったのに、蛙の鳴き声であふれてる。

誰が詠んだか・・・・

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