エッセー・私が自転車の罰金制度に反対する理由
2026年4月から自転車の罰金制度が始まります。
私がこれまで、4月から実施される自転車の罰金制度に、どうしてここまで噛みついているのか、不思議に思う人もいるでしょう。
実は私は苦い頃、苦い経験があります。この頃、私は他の人より早く原付免許を取って毎日ツーリングを楽しんでいました。
ヤマハから出た最新作で、見た目は250㏄にすら見えるバイクでした。
ある時、今は廃止された平野線の踏切を前に奇妙な勘が働きました。『ここはきっちり一旦停止しなければいけない』というものでした。そこで意識的にきっちりと止まったのですが、その時、一人の警察官が建物の隅から飛び出て来て「ハイ、一旦停止違反」と言ったのです。私が「いいえ、きっちり止まりましたよ」と反論すると、もう一人警官が出て来て「俺も見た。もし不服なら裁判になるが100%、ワシらが勝つで」と言ったのでした。確かに日本の裁判官なら証拠がなければそうなるでしょう。私はキップを受け取らざるを得ませんでした。
こういうことがあった後、普通自動車免許も取りましたが、車には乗らない生活をして現在に至っています。理不尽な違反切符をもらわないためには車に乗らないことが一番ですから。だから私はずっとゴールド免許です。免許を手放さなかったのは、いつか大阪を離れた時に本当に必要になるかもしれないと思ったからです。
それなのに今度は自転車まで違反の対象にすると言うのです。これではもう移動手段さえ無くなってしまいます。
飛び出しなどは危ないに決まっていますが、それをするのは大抵16歳未満の子供です。しかし16歳未満は対象ではないのです。それなら何の為の罰金制度なのでしょう?
しかも罰金額は一律です。例えば一旦停止違反は6千円ですが、高所得者であればランチ一杯分ですが、月5万円以下の年金暮らしの人では1週間分の食費に当たります。もし高齢者が罰金を恐れて徒歩で出歩くと犯罪に巻き込まれるリスクが高くなるでしょう。主婦は近場のコンビニか通販で物品を購入するようになると駅前の商店街はますます寂れ、町の本屋さんも店を閉める所が多くなるでしょう。
私は今回の罰金制度は一見良いように感じられても実は江戸時代の「生類憐みの法」のように庶民を只苦しめるだけのものだと思うのです。




