4.中核メンバー、一同に会す
「待ってたよ、漆紀君」
午後九時の会長室。
会長の席には当然ながら十八代目学徒会会長・神代輝雷刀が座っており、部屋には会長以外の学徒が六人居た。
どの学徒も皆、私服であった。というのも、学徒会の場合は制服である必要がなく、私服で授業を受けることが出来る。
突出して奇抜なファッションの人物はいないが、会長室にやって来た漆紀と彩那は六人の圧に喉が詰まった。
「こんばんは会長。んで、この周りの方々が会長の学友さん?」
「そうだよ。じゃあみんな、彼に自己紹介してね。くれぐれも〝毒〟のないように、ね?」
輝雷刀が学友たちに釘を刺すと、会長のすぐ近くの窓際に居た女子学徒が漆紀の元まで歩み寄った。
その女子学徒は銀髪ロングヘア―の髪型で、毛先が少しカールを巻いていて、細身な印象の少女だった。だが容姿は明らかに美少女じみたもので、空気感もそれらしく感じられる。
そんな少女がすぐ近くまで寄ってきたので、漆紀は少し緊張して身構えるが。
「私は月守舞香。高校三年よ。よろしくね」
そう言うと舞香は漆紀の首筋を右手で触れると。
「え、何? 何を……うぇぇあああ冷たぁぁあぇえええッ!」
先程まで温もりのあった手が、死人の手よりも恐ろしく冷え切った、氷そのものの様な温度に変わったので漆紀は反射的に後ろに飛び退いてしまう。
「会長に見出されたのは良いけど、私達の足手纏いになるなら、今度は内臓まで一気に冷やして殺すから」
先程の態度は猫を被っていたのか、冷ややかな目で漆紀を見る舞香。
「オイ会長! なんで俺殺害予告されてんの!? これ自己紹介だよね!? さっき毒のないようにって釘刺しててこれぇ?」
「あなた竜王様になにしたんですか!」
彩那が舞香と名乗った女子学徒をキッと睨むが、舞香は気にせずそっぽを向く。
「じゃあ次、誰か自己紹介して」
「会長ぉー!」
漆紀の訴えはスルーされ、輝雷刀が続きを促すと体格の大きい黒人の男子学徒が漆紀の前に来た。
その男子学徒はおよそ真っ当に生きる道を選んでいるのが不思議なほどの体格で、暴走族などの反社会勢力では幅を利かせられそうな男だった。タンクトップにズボンというザ・黒人の恰好であり、マッシブな肉体を覗かせていた。
「Yeah。オレはブライアン・T・エゼキエル。アメリカから来た、シクYOろな?」
軽快なブライアンに漆紀はどこか親近感や安心感を覚える。
「ああよろしく。ブライアンでいいか?」
漆紀はブライアンと握手をする。先程舞香との握手で冷やされた右手を温められるほど、ブライアンの手には熱が籠っていた。第一印象はナイスガイである。
ブライアンが手を放して一歩下がると、今度はもう一人の陰のある存在感の薄い男子学徒が前に出た。
「ボクは九十九統一郎と言います。高校1年であなたと同様の新参ですが、どうぞ今後ともよろしくお願い致します」
統一郎と名乗った男子学徒は目立った印象が無い少年だった。目立つところと言えば、目立たないという一点に尽きるだろうか。
漆紀に軽く一礼すると、統一郎は速やかに後ろに下がった。
次に女子学徒が漆紀の前に出る。彼女は銀髪でアメリカ系かヨーロッパ系の外国人であり、不貞腐れた表情で声を出した。
「My name is Legna Isaka. Nice to meet to……」
レグナ・イサカと英語で名乗った女子学徒は一際輝く白髪をパサっと撫でる。この世の人類の綺麗所を密集させたかのような容姿で、美少女というよりは美芸品というべきスタイルと容姿であった。
明らかに外国人といった空気で、ブライアンとは正反対で触れづらい空気感を漂わせていた。
漆紀の方から手を伸ばして握手を求むが。
「But, I hate you」
レグナは漆紀を睨みながら吐き捨てると、漆紀の手を叩き払ってすぐさま中指を立てた。
「こ、こいつ中指立てやがったぞ会長! 会長、なんで俺への当たりがこんなに強いんだよ!」
「竜王様に中指だなんて……ッ!」
彩那が体から今にも竜脈を放とうとしているが、流石に危険なので漆紀が止めに掛かる。
「それは後で説明するから。はい、次の人!」
輝雷刀が促すと次も女子学徒だったが、彼女は茶髪のゆるふわカールが特徴的な学徒だった。そして皮肉でもなんてもない純粋な笑みを浮かべて漆紀に手を差し伸べた。
「私は石火矢陽菜って言うの。大学一年生でーす。よろしくね!」
唯一無償の優しさと明るさを持っている女子学徒と漆紀は確信し、内心涙目になりつつも握手をした。
陽菜は安心出来る空気感を纏っており、友人には事欠かない所謂人間関係最強の人種に見えた。
「うん、では最後に君だ。自己紹介して」
輝雷刀が促すと、先程の礼儀正しいものの陰の薄かった統一郎よりも陰が薄く、けれど気配にひとたび気付けば恐ろしいほどに淀んだ空気感を感じさせる女子学徒が居た。
「自分……その、えっと……陽本吉果、です。高校二年生で、えっと……クソ非リアで~す、なんてね……ハハ……ごめんなさい!」
少しだけ姿を見せると、すぐさま部屋の隅のカーテン部分に下がってそっぽを向いてしまった。
吉果は所々が艶のない黒髪で、極端に自分を卑下している様子で、自分から暗い空気感を出してしまっている惜しい人物に思われた。また、右手にだけ付けている黒革の手袋が異質である。
吉果には決して誰かになじられる様な容姿のコンプレックスや名前の汚点は一切感じられないのだが、漆紀はとりあえず深く考えない事にした。
「よし、みんな自己紹介が終わったし。みんなにこれからの事を話す。まず漆紀君の紹介からだ。彼は、僕達のような能力体質とは全く違う形で超常現象を起こす事ができる。漆紀君、見せてあげてくれ。ここに居る者はすべて、特異な能力を持っているから安心していい」
「やっぱりやらなきゃいけないか。じゃあ、やってやる。よく見とけよ」
漆紀は首に提げている鉄塊の首飾りに意識を集中させると、右手に霧が立ち込める。霧の中からは一振りの刀が現れ、漆紀は右手でそれを軽く握る。
「これが俺の魔法で、精霊術って呼ばれるや……」
全て言い終える前に、先程殺害予告をした舞香が漆紀を取り押さえるべく右手を掴んで、そのまま足を引っかけて漆紀を地べたに叩きつけた。
「痛ぇえ! 何すんだよいきなり!」
「ちょっといい加減にしてくださいよ! さっきから竜王様に向かってなんですかその行為は!」
彩那が激高するが、構わずに舞香は続ける。
「会長、この男はカルトの回し者です! こんなのすぐに追い出すべきです!」
「舞香さん、勝手に暴走しないで。彼はカルトの先兵じゃなくて、僕達が今まで知らなかった本当の魔法使いなんだよ。彼の今までの履歴も見たけど、暴走族にも入ってないしカルトどころか無宗教だし、今までは学徒会に興味がなかったプレーンな人間だよ」
「でも魔法だなんてカルトですよ! こんなヤツ、私は絶対に信用できません!」
「舞香さん、いいかい?」
語気を強めて輝雷刀が言い放つと、舞香は渋々漆紀から手を放す。
「これから彼の力が必要だ。一人でも多く、超常的力を持つ存在が必要なんだ。それは賢い舞香さんならわかるよね?」
「ですが魔法なんて言い方、まるでカルト、竜理教ですよ! こんなのって……くっ」
舞香は漆紀から身を離すと、会長室から早歩きで出て行った。
「あーあ、出てっちゃったねー」
陽菜が緩めの声色で棒読みをする。
「誰か追ってやれYO。流石に可哀想だぜ?」
ブライアンが他のメンバーに追跡を促すが、他の者は舞香を放っておく結論に至った。
輝雷刀がため息を吐くと、レグナが漆紀を見て口を開いた。
「You ara the cause of her anger. Please do something about her. Hey, can you hear me?」
漆紀は唐突に英語で問われて反応に困るものの、輝雷刀がようやく漆紀を助けるべく介入した。
「レグナさん、いきなり学徒会に来て幹部メンバー入りする漆紀君が気に入らないとしても、もうちょっと日本語で話してあげてくれないか? 流石に可哀想だ」
今度はレグナの方がため息を吐くと、再び漆紀のすぐ目の前に来てから言い切る。
「あんた……舞香を、困らせるな。わかった、か……Fucking jap」
どこか安定しない継ぎ接ぎの様な日本語で言うと、レグナは自己紹介の時同様に漆紀へと再び中指を立てた。
二度も中指を立てられた上に何度もFワードを口にされて、流石に悪質だと本気でキレた漆紀は凶行に出た。
「あぐッ! うぐぐぐんんんんんんんんんんんんッ!」
目の前に立てられた中指に噛み付いたのだ。
「Ahhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhh!! Don‵t bite!!! Stop,Stop! Stop it, fucking bastard!!!」
甲高い声で悲鳴を上げるレグナだが、漆紀はそう簡単にやめてやるものかと凄まじい形相でレグナを見る。
「漆紀君、流石にそれはやめるんだ! 女子相手になにをやっている!」
漆紀に静止を促す輝雷刀だが、既に何人もの人を殺した経験のあるレベルの漆紀が言葉だけで止まるはずがなかった。
レグナが振り払おうと腕を動かすが、それに負けじと漆紀は中指に噛み付き続ける。
「おいちょっとYO、やりすぎだぜ」
ブライアンですら静止を促す始末。
「やりすぎですよ竜王様! やめましょうって!」
彩那すらも漆紀へと止めにかかる。
十秒経っても一向に漆紀は譲らない様子だったので、ついにブライアンが漆紀を掴んでレグナから引き離した。
そして凄まじい噛み付きをして疲れた漆紀は息を荒らげつつもレグナに言う。
「ファッキンジャップぐらいわかるよ馬鹿野郎! レグナとか言ったっけ? 中指はマジでやめろ! あとFワードもやめろ! やめなきゃ今度会ったら噛み付くからな! 人を勝手に自分に都合が悪いように思いこんで一方的に罵倒しやがって、ふざけんなよ!!」
漆紀は理不尽な暴力や理不尽な敵意には容赦なく抵抗する。だからこそ夜露死苦隊の時も漆紀は理不尽な暴力に対してやり返したのだ。
「君のは八つ当た」
輝雷刀の言葉を遮って漆紀は続けた。
「俺は実際に暴走族から理不尽な暴力にあった経験がある! お前みてーな英才教育受けてて表面上でだけ情報として理不尽を知ってるヤツとは違う! 今のレグナのは十分そういう理不尽だぜ」
漆紀が輝雷刀に言った事は全て漆紀の視点から見えた情報にすぎない。だが、漆紀の言い分は当たらずとも遠からずであり、輝雷刀は顔を顰めて返した。
「確かに僕が甘かったところがあっただろう。特に学徒……身内に対しては少し躊躇いがあったが、以降は気を付ける、すまないね」
輝雷刀は少しばかりの申し訳なさを見せつつ、レグナの方を見た。
「レグナさん、確かに今まで言わなかったけど、Fワードは良くない。君の話す英語を否定しないし、理解する努力は今後も続けるよ。でも、Fワードと中指は本当にだめだよ。かつての君ならその対応でも良かっただろうけど、ここは曲りなりにも平和の国・日本だよ?」
輝雷刀の指摘は漆紀の受け売りを柔らかく表現しただけだが、至極真っ当な意見だった。レグナはそれでも認めずに不満そうな表情のまま言い返した。
「If you say that, I hate you more than this guys!」
レグナはそれだけ言って、部屋の窓を開けた。
「ん? おい会長、ソイツ」
漆紀が全て言い終える前に、窓からレグナが飛び降りた。
「おい! ここ八階だぞ! 会長、あいつは!?」
「ああ、彼女なら無事だよ? 彼女の能力ならこの高さでも無事さ。だから高いところからの飛び降りは一種趣味だね」
漆紀が窓を覗いて確認すると、確かに一切痛がる様子などなく無事に着地したレグナが居た。
「でも飛び降りが趣味とか、嫌な趣味だなそれ……バンジージャンプなら良いんだが」
「まあそう言わないでくれ。彼女も色々ワケありな女の子なんだよ。さてそんなことより、他のメンバーは漆紀君に能力を見せてあげてくれ」
「切り替え早ぇな会長」
「切り替えは早いけど、神経が図太いわけじゃないよ」
会長が他の学徒に促すと、真っ先にブライアンが漆紀へと人差し指を伸ばした。
「オレはこんな力だ。何の変哲もないが、シンプルに強いぜ」
ブライアンの指先に一つの光点が生まれたかと思えば、そこから赤く、熱い光が膨れ上がった。
「えっと、ブライアンだっけ」
「ああ、ブライアンだ」
「あんたは火を出せるってことで合ってるか?」
「他は企業秘密だ」
火や炎を出せるのがブライアンの能力のようだが、他にも何かしらの応用が可能なのだろう。ブライアンは火を消して後ろに下がった。
次に統一郎が漆紀の近くに来て、その能力を見せた。
「ボクはメタモルフォーゼ……いわゆる変身能力です。こんな感じで」
漆紀は輝雷刀の姿に似せて見せた。一瞬で容姿が変わり、科学的な能力とは言えず、漆紀には魔法の類の力に思えた。
「変身か。スパイにはもってこいな能力じゃないか?」
「はい。そういう使い方が主です」
漆紀の返答に統一郎は満足して、後ろに下がる。
「じゃあ、次はわたしだね」
漆紀に対して唯一優しい反応を示した陽菜が、漆紀の前に立つ。
「わたしはねー、こんなチカラだよー」
陽菜が自分の側頭部を指差す。仕草のみで、目の前で超常現象など起こらず、漆紀はワケがわからなかった。
「ん? なにも起こってないけど」
「わたしはねー、心が読めるんだー……なんてね」
「は?」
「わたしは他人様の脳波から感情が読めるんだー。具体的に言語化して気持ちがわかるわけじゃないけど、大雑把に怒ってるのか、喜んでるのか、興奮してるのか、怖がってるのかとかわかるんだー」
「じゃあ、今の俺の気持ちが分かるか?」
漆紀が陽菜に問いかけると、陽菜は「うーん」とあざとく悩んだ後にこう答えた。
「わたしが優しくて好みだって? ヤッダ―、初対面でそれはないよきもーい☆」
「な、なんだよそこまで言う事ないだろ! 初対面で第一印象が一番優しいかったのがあんただったからそういう結果になっただけだろ! てか普通に感情を言語化出来てるじゃないか!」
「それはわたしが能力に慣れてるからだよ。まず大雑把な感情を読んでから、私の経験則と勘から、曖昧なフィーリングに具体性を肉付けしてるんだー。ねえ、今のわたしって結構インテリっぽい言い方してたでしょ? みんな褒めてよー!」
「なんなんだコイツは……」
漆紀は陽菜の言動に半ば困惑しつつも、次に恐ろしい程に淀だ空気感を纏った女子学徒・陽本吉果がゆっくりと漆紀に近づいた。
「えっと……その、自分は、の、能力はーですね……え、えっと……ぁぁぁあああッ!」
唐突に奇声を発して吉果は漆紀に飛びついた。
「うわ! なにし」
全て言い終える前に、吉果は漆紀に対して能力を発揮した。
その瞬間、視界に映るもの全てが差し替えられた。
一秒ほどして視界に映るものが変わったのではなく、自分の居場所が瞬間的に変更されたのだと漆紀は体感的に理解した。
だが頭での理知的な理解は追い付いていない。
「なんだよここ……おい、陽本って言ったっけ?」
「え……あっ……はい」
「ここはどこだよ! お前これっていわゆる瞬間移動ってやつなのか?」
周囲の建物を見るに、学徒会本部からそれほど離れていない街並みに見えるが、周囲の景観だけでは場所など分からなかった。
「えっ……あの、その、正確には瞬間じゃなくて……瞬間的に移動はしてるけど……違う場所に一瞬で移動したから、その、座標移動ってやつで」
「それを一般的な映画や漫画で瞬間移動って言ってるんだよ!」
漆紀が突っ込むと吉果は怯えた様子を見せる。だが錯乱して漆紀に急に抱き付くなり再び能力が発動した。
「うわ! おお、会長室に戻ってるじゃん。おーい、陽本さん? もう離れていいぞ」
漆紀を会長室に再び戻した吉果は、能力の紹介とは言っても急に驚かした事を申し訳なく思ってすぐさま会長室の隅に隠れてしまった。
輝雷刀が漆紀の顔を覗き込んで安全確認を行う。
「大丈夫だった? 僕は吉果さんと瞬間移動で飛んでも無事な能力体質だけど、魔法使いの君の場合は酔ったりしてないかな?」
「あ、ああ。大丈夫だ。ちょっと驚いただけで、酔いとかはない……あれ? なんか薄っすら頭痛がする……」
「人によっては酔うんだよ。能力体質ならかなり軽微な負担だけど、君みたいな能力体質じゃない人間の場合は、酔う。酷い人だと吐く」
輝雷刀の説明に漆紀は疑問を持った。
「おいおい、それって一般人相手に能力の実験をしたのかよ?」
「ああ……先代会長に付き合って貰った。無論、他言無用だけどね」
輝雷刀がそう返すと、漆紀は落ち着きを取り戻して輝雷刀に問う。
「なあ、今日はもうこれで良いのか? あらかた話は聞いたけど」
「そうだね。以上で話は終了かな。紹介も終えたし……君にはこれから、学徒会内の竜理教の動きを探り、報告して貰いたい。学徒会内の竜理教を一掃したいとは、前にも話したよね?」
「ああ。竜理教を一掃したいのは俺も同じだ。てことは、他のメンバーも同じ目的で動いてるのか?」
漆紀に竜理教についての任を任せるという事は、他のメンバーにも竜理教の調査を命じているのかと漆紀は予想する。
「そうだね。だから、もし気になるなら他のメンバーに今の調べを聞いておくといい」
「そういうことなら、ここに居るメンバー全員と連絡先交換して良いか?」
漆紀が皆に問うと、吉果は怯えつつも承諾し、ブライアンは快諾、統一郎は冷静に頷き、陽菜は「いいよー」と軽く返す。
漆紀は各人と連絡先を交換し、メッセージアプリのアカウントも教え合った。
「よし、これでいいな。会長、もう今日は解散でいいのか?」
「ああ、構わないよ。今日はもう遅い。寮に戻って各人休むように。いいね?」
輝雷刀の言葉を皮切りに、顔合わせは終了と相成った。