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59.あとがき―2

 続いては、『あとがき』と言うか、背景となる物語世界の地勢などを少々。


 まずは直接の舞台となる中央天山路、また、アーカンフェイル山脈、ローレンシア大陸西部域。

 これは、もうズバリ、ヨーロッパにアルプスの代わりとしてヒマラヤ山脈をもってきた、というのが一番イメージしやすい図だろうと思います。

 中央天山路は、山道ではありますが、大陸の南北をつなぐシルクロードのような交易路。

 大陸北部、アーカンフェイル山脈の北に位置する大国イスタリア帝国は、ドイツがロシア並の広がりを得た国家。

 東にあるタス連邦は、ソヴィエト・ロシアがモデルであり、西北に位置する島国、ハイランド共和国はイギリス、西部のサン=セヴェリナ教主国はフランスです。

 これら列強と呼ばれる主要国のほかにも中小の国家はあって、このおはなしの中にも出てくるドワーフたちの国家――シラクサス公国、ラクシャス公国、ハルナカス公国、サクラサス公国も、そうした国々に含まれます。

 ただし、大前提のひとつとして、この世界にはアメリカ合衆国に相当するバランスブレイカーな国は存在しません。

 史上初の一大事件であった先の世界大戦からの復興が、この(現実の)世界よりも大きく遅れて苦しい時間が長びいたのも、もっとも大きな理由がそれとなります。

 そして、また、物語世界のなかで戦争の引き金を引くこととなるイスタリア帝国が、開戦するにあたって(かつてのドイツほどには)さして躊躇しなかったのも、それが理由のひとつです。

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