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終末魔術文明のグゼ  作者: 黒幕スライム(作者名に意味はない)
異なる世界 異なる法則
26/41

生命の実を喰む羊

ジャンル間違えたかも……


世界が歪んでいったがもう景色は元通りだ。

赤い世界にて蜈蚣と蛇が睨み合っている。


黄昏の空は私が操る赤により赤く染まりゆき世界はまるで地獄のような雰囲気を醸し出している。空中に漂う赤のせいで赤く見える蛇の怪物は頭を細く尖った口とは言えぬ口吻持ち上げ喋った。熱そうに翼をパタパタさせて。


【何か気づいたことはないかな?】


……一見何も変化はない。

辺りを少し見回すが変化したところはやはり無かった。

機械の蜈蚣を動かしてみるも何も問題はない。

自身の体を触ったりしても何も無かった。

現状で変化を確認出来うる物は一通り確認したがそれらしきものは見つからなかった。


しいて言うなら蛇がさっき変な事を言ってから大きく動いていないことか?

? それは……何も変わっていないな?


では何が変わったのだろうか?

私がそう思い作った武器を赤い海の中に潜ませていると怪物は喋り出す。


【ステータスオープンとか言ってみればわかる筈だよ】


【罠か?】


相手が自称天使のよく分からない怪物である為どんな行為が命取りになるのか分からない。

尚早なだけの行動は避け、慎重で確実な行動を素早く取るべきだ。そう思うと質問することはは良くなかったのかもしれないな。


もう言ってしまったのだから仕方ないが。


【信じては貰えないだろうけど、罠ではないよ。試しに私がやってみようか】


そう怪物が言いステータスオープンと言う音が聞こえると怪物の情報?が記載された半透明のウィンドウが表示された。


――――――――――――――――――――――――


Name:ルシフェル・ルアルクシス

LV:1(偽装)

JOB:熾天使+嚮導

MONEY:580


ステータス――


HP(体力):9870/10000(偽装)

MP(魔力):2523/2525(偽装)

STR(出力):96585(偽装)

VIT(生命力):596(偽装)

INT(知力):6(偽装)

DEX(器用):18(偽装)

STM(持久):95005(偽装)

AGI(敏捷):5200(偽装)

LUK(幸運):0


EXP15556/750060789


スキル(秘匿状態)

???


装備(秘匿状態)

???


――――――――――――――――――



何だこれ? 私は頭を悩ませた。

 


 ……ステータス。地位や置かれた状況を指す言葉だ。つまり目の前の蛇がどういった状況かを表しているのか? だが秘匿やら偽装やら書かれた項目が多く、そもそも敵が自ら開示した情報は信用し難い。それに数字に意味があったとしても基準が無いのでは何とも言えない。


 私は情報を吟味しつつ顎肢に物質の電磁力を喪失させるよう構造を決定した赤を充填させる。

フレームの電磁力を喪失させようとする赤と喪失のエネルギーを使い自己を修復し続けるフレームがせめぎ合いギチギチと音を鳴らす。


 充填しきって顎肢から漏れ出した赤が地面を溶かし切ってしまわぬように空に薄く薄く拡げる。シャボン玉のように赤き空を内側から覆い世界を外界と閉ざしている。

この赤き世界の縁では触れた雲や大気が崩壊し素粒子と化す。


ここからは出られない。


怪物はそれを察したのかギョロギョロと目を動かした。因みに怪物の目は左側面にしかついていない。右から見るとのっぺら坊である。


それとも別に気にしていないのか目を泳がしているだけなのかも知れない。なんか怪物の周りに大量の半透明の板が重なって見える。それを見ているだけなのか。


それに文字が書かれているとしても自身が撒いた赤のせいでよく見えない。私が視線上の赤を退けようとすると怪物は視線を此方によこし半透明の板は消えた。

結局何が書いてあったのか分からなかったな。

残念。


私は喋りだした。成されるがままでは……



【此処は何処だ?】


【ほぅ、流石に隠蔽は無理か。……教えない理由も無いからな。……教えよう】


怪物は私の眼前にさっきの怪物の情報?が載っていた半透明の板を展開する。


……居場所がバレている。

機械の蜈蚣の眼前ではなく私の眼の前だ。

蜈蚣との接続を甘くし、怪物に注視しながらそれを見る。この際居場所がバレているなら何をしても構わない。


さて、どれどれ…………。


此処はゲームの世界と。ふ~ん……?

まぁいいや。それで……やっぱりゲームなのか。

? 

 で、より詳細な所在はアイツのパーソナルスペースと……。

パーソナルスペース? 個人の専用空間とか?

よく分からない。説明はあるが……


うむ。よく分からない用語ばかりで何もわからん。

う〜〜ん。



ハッ?

結局どういうことなんだ。

此処がゲームの世界でその中のパーソナルスペースとやらで……成る程なぁ。さっぱりだ。


といいますか、別に戦う理由ないし帰ってもらうか。よく分からないしな。色々。


【あの〜。帰ってもらっていいですか。別に戦う必要はないですよね?】


【えっ!ん? 戦わんの? 私は戦うっていうか遊びたいんだけどさぁ。だめ?】


【いや……しかしそろそろご飯の時間ですし帰りたいかなぁーって。別に遊びたいなら又、別の機会に是非。ですね】


怪物はなんか翼をとてもパタパタさせている。



【えー。まじかよ。今の気分を例えるなら。ん〜。2か月かけて出したレアドロップをうっかり売っちゃった時みたいな。なんか、生きる気力を失くしそうな。だから、遊ぼ? 別にご飯くらい後でさぁ。良くない?】



グ〜


お腹なってるしなぁ。ご飯食べたい。

敵意はなさそうだから放っといても大丈夫そうだし、ご飯食べに行こう。


【いや。お腹空いたのでご飯食べに行ってきます。】


【そんなぁ……せっかくお仕事休んで来たのに。最近の奴らは弱すぎてつまらないんだよね。それで……】


……。



【ご飯食べたあとにくるからそんな落ち込まないで】



私は優しいのかもしれない。こういった無駄なところで。然して失敗することも多いが。

まぁ良しとする。遊ぶ程度なら。

何がなんだかは分からないが。


とういうことで帰ります。


私は転送装置のボタンを無駄にスタイリッシュにパチンッと押した。

…………。


パチンッ……パチンッ……パチ。

パチパチパチ……。


「おかしいな。押す場所を間違えたか……」


そう呟いた。

したがって他のボタンやらを押した。 

どれも違う機能の発動命令だった。

私は全てのボタンを手当たり次第に押した。


「な……い。帰れぬ」


ば、馬鹿な。

私の転送装置は自分で言うのは何だが結構高性能だ。宇宙の端から端まで、何もない異空間へも移動出来る。転送位置のズレは全くない。作るのに四日はかけた。転送開始から終了まで瞬刻すらない。


一体何が原因なんだ。

赤い奴か? いやシミュレーションでは何も問題はなかった。


……ではアレか。

私は機械の解析装置を起動し、周囲を観測した。


……世界の質が僅かに異なる。

ほんの些細な違いでしかないが。

それは私の体や機械が存在出来ていることから用意に証明できる。

世界は少し物質の大きさや質量が異なるだけで全く別のものと化すからだ。例えば水素原子がある。

恒星などはこれを核融合することによってエネルギーを生産している。だが水素原子の大きさが寸分でも違えば核融合は発生しない。そうなれば人類はいなかっただろうし、他の元素が発生するかも怪しい。


世界が人類などの生物に都合が良さすぎるという話がある。それは何故だろうか。私の考えでしか無いのだが恐らく偶然か、誰かにそう望まれたかのどちらかだろう。

世界は観測者ありきで存在するという話がある。ならば虚構の人類が思い描く夢ですらそれは異世界なのである。そう妄想するとこの世界は誰かが天井の染みとかを見て妄想しただけの世界かもしれない。


どうでもいいけど。

それよりご飯食べたい。


私はどう考えても現状を解決するにはこの蛇に聞くのが早いだろうと思い尋ねる。


【帰れないんですけどどうしたらいいですか?】 


【あっ?……ゲーム内の食事じゃないんだ。それだったらあれだよ。ログアウトしたらいいよ】


【ログアウト?】


【あっ! そうかこのゲームに不正に入ってるだけだから適用されないわ。すまんすまん。私が直接返すよ。後でログイン手続きしようねー!】



そう蛇が述べると蛇が消えた。

私は赤を異空間にしまい後片付けをし、周囲を見る。空は青く地平線に少し水平線が混じっている。大地は緑で陽光を受けて生き続けている。


楽園のような星だなぁ。改めてそう思う。

空は何処までも澄み渡り、そよ風が吹き、草の波を作り出している。


先程までのこの世ではないみたいな世界はどこにも見当たらなかった。


まぁ、私が片付けただけなのだけれど。


私は機械の転送装置を今度こそパチンッと鳴らした。世界が捩じ切れ、巨大な山を足蹴にできそうな程大きい蜈蚣が虚空に消えた。


世界は今日も平和だった。 

  








 




さーて!

今日のご飯はゼリー状のどっかの星の原生生物!

見た目は大きな傘の下に複数の触手が生えています。透明な綺麗な見た目にそぐわず触手の細胞には毒の針があるそうで危ないそうです。

調理の際にはそれに注意しなければいけません。


ですが私の機械は大変優秀ですので問題ありません。私が原生生物を機械にそっと傘を摘んで入れると機械が静かにそれを調理していきます。


機械の調理過程は主に三段階です。

第一段階は先ず魔力除去です。これをしないと途轍も無い違和感を料理を食べたときに感じます。最重要項目ですね。最近カミーアさんが改良したらしくとても手早いです。


第二段階は下拵えです。食材の毒や不可食部位の除去などを行ったりします。ちょびっと時間がかかります。態々後述の第三段階と分けたのはとある食材を調理しようとしたら爆発して機械が吹っ飛んだ為です。その分機能を絞ったので耐久性は抜群です。ブラックホールもこれを素粒子まで分解するのには手間取るでしょう。

おかげで第二段階を行う機械は重大なエラーがあるのですが改修出来ません。ほっとくとこの星がなくなります。


第三段階は調理です。そのまんま煮たり焼いたり色々です。今回はそのまま捌くそうです。調理で何を作るかは全て機械に一任しています。別に考えるのが面倒とかではない。私はアレですから良いのです。

私は制作者ですから機械の役割をね……奪ってはいけないのです!



ピッピッピッピー


オット料理が出来たそうです。


原生生物の亡骸はぶつ切りにされています。

食器でそれを掴むとぶよぶよしてます。食べるとぷるぷるとした食感があって美味しいです。

ですがこれだけでは物足りないですねぇ。味も薄いですし。



私は塩をかけました。

んー、ちょっと美味しくなった気がする。

これは主食じゃなくておまけとかで食べたほうが良いかもしれませんね。





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