~後悔の先、未来のため~
大変長らくお待たせしました!
魔導具店〖マイスター〗の店主と思しき、老人に奥へと連れて行かれたアルベネロは老人からの思わぬ言葉と、それを裏付ける呪具を目の前にして、驚きを隠せないのであった。
「本当……なのか?」
「嘘をついてどうするんじゃ。それに、嘘でないのはお主が一番、わかっておるじゃろ?」
「……どうして作ったんだ?」
「若気の至りと言うやつじゃが……長話になるぞ?」
「クレア達を待たせてるから、短めで頼む」
「ふむ……あれはわしが表立って、活躍していた頃じゃ……」
アルベネロは食い入るように呪具を観察した後、老人へ呪具を作った理由を聞けば、老人は昔を思い出すように天井を見つめながら昔噺を話し始める。
「わしは様々な魔法を学んでおった。戦闘や生活に使われる魔法だけではなく、魔導具の作成、医療魔法、召喚魔法、様々なものを覚えた。その中で群を抜いて、わしが使いこなせたのは戦闘魔法と魔導具の作成じゃった」
「……魔導具を作ってる時に、偶然、出来上がったのか?」
「違う。話は最後まで聞け」
「わ、わかった……」
老人からごもっともな事を言われ、アルベネロは黙って、話の続きを聞く。
「試しに作った魔剣を冒険者に見せたんじゃが、それはもう驚かれたものじゃ。国が作る物とはまさに雲泥の差じゃったからのぉ。そこから、わしは有名な冒険者や騎士、果てには勇者の武器まで作った。その時、わしは自分が特別じゃと、浮かれてあった。あの時、自分を律することができていればよかったんじゃが……」
老人は一呼吸を置くと、視線を天井から床へと移動させ、昔話を再開する。
「わしはある者から魔剣を依頼された。名前は伏せて、頼まれたのじゃが、よくあることじゃから気にも止めんかった。依頼者は強い魔力を流しても耐えることが可能な魔剣が欲しいと言ってのぉ。素材として、魔鉱石を大量に持ってきよった」
魔鉱石とはら魔力を吸収、蓄積することが可能な素材であり、魔導具を作る際にはよく使われる。強度はあまり強くないが、魔力を吸収することにより、硬度は上がり続け、硬度が上がるほど、魔鉱石は魔力を吸収しにくくなっていく。
なお、同じく魔力を吸収する吸魔石は魔力を吸収することに特化しており、魔力の吸収率が落ちることはほとんどなく、魔力の吸収が止まると、すぐに吸収された魔力は霧散していく。
「わしはそれを素材に最高の一本を完成させたと、その時は思った。じゃが……」
地面を見つめる老人の表情が歪み、杖を持つ手を震わせる。
「全く……どうしてわしはあの時……」
老人はため息を吐きながら呪具の元へ歩み寄れば、剣の柄を握り、持ち上げる。
「大丈夫なのか?」
「わしぐらいになれば、持つ程度なら問題ないわ」
「それなら良いが……」
「話を戻すぞ。わしはこの剣を依頼主に渡した。その依頼主は後から知ったが、悪魔じゃった。その悪魔がわしの剣をどうしたかは、この剣を見れば、わかるじゃろ?」
「魔王に渡して、魔王の魔力を宿す呪具にした、か」
アルベネロの答えに老人は無言で頷く。
特別な効果のある武器の分類として、聖具、呪具の二つがある。
聖具は、強力な聖属性が付与されており、意思ある武器である。持ち主を選び、持ち主に最も適した武器の形へ姿を変え、会話することすら可能な場合もある。神に創造された武器と言われ、強力な聖属性を宿す武器の総称として、聖具と呼ばれる。
呪具は、魔導具へ大量の魔力を流し込み、魔導具自体に魔力を定着させた武器である。本来とは比べ物にならない効果を発揮する。その代償として、剣の使い手に対して、精神汚染や異形化といった効果も付与される。異常な力と代償を宿す武器の形をしたもの総称として、呪具と呼ばれる。
「その通りじゃ。魔鉱石を使い、作った剣が呪具にされていたのを知ったのはかなり後のことじゃが……相当な物じゃったと聞いておる。そのことを知った時は絶望したものじゃ……作った剣がどう使われるかは使い手次第じゃが、まさか……」
憤怒、絶望、後悔、負の感情が交ざり合った感情に老人は声を震わせながら、話し続ける。
「この剣を作ったことを……後悔したものじゃ……何度ものぉ……」
「よく、魔導具を作るのをやめなかったな?」
「後悔だけでは意味がないのはわかっておるからのぉ。未来のため、わしは魔導具を作り続ける。それが義務じゃよ……」
「……この剣をどうしたいんだ?」
アルベネロは老人へ慰めの言葉を掛けることなく、老人へ確認する。
「浄化したいとは思っておるが、王国で随一の聖女に神父も、匙を投げおった。じゃが、お主も知っておるであろうが破壊しようとすれば、呪具内の魔力が溢れ出し、辺り一面、一瞬で焼け野原じゃ……」
「今の俺にはその剣をどうにかすることはできない」
「今……は無理なのじゃな」
「ああ」
「あやつが自慢することはあるのぉ……良かろう。なら、この剣はまだ、ここに封印しておくとするかのぉ」
アルベネロの言葉に老人は笑みを浮かべ、嬉しそうにしながら壁に呪剣を立てかける。
「お主なら、問題なかろう。わしの名はテレス……他の者がいる時は、爺さんとでも呼べ」
「わかったよ。テレスさん」
アルベネロは笑みを浮かべながら頷く。テレスも満足気に頷けば、部屋を後にしようと歩き始める。
「そう言えば、あの剣はどうやって取り返したんだ?」
「何でも魔王とは別の悪魔がその剣を持っていたようでのぉ。魔王から受け取ったこの剣に斬れぬものなどと、威張っていたところを勇者が倒したと聞いておる」
「間抜けな悪魔も居たもんだな」
アルベネロは剣が戻ってきた経緯を聞きながら、テレスの後を追うようにクレア達が待っている店内へ向かう。
「わかっているじゃろうが、さっき見たものはあの三人に言うでないぞ」
「言うつもりもない」
「それなら良い」
テレスの言葉にアルベネロは頷けば、クレア達が待つ店内へ戻る前に目を閉じる。そして、目を開けると瞳の色は元に戻る。
「ただいま」
「お、帰ってきたぜ‼︎」
「おかえりなさい。アルベネロ君」
「おかえりなさい。アルベネロさん」
テレスと共に店内へ戻ってきたアルベネロをクレア達が出迎えてくれる。三人とも魔導具を見ていたようであり、レオの手には魔導具と思しき籠手を持っている。
「お主に魔導具を売る気はないからのぉ」
「なんで⁉︎」
「魔導具を使うより、お主は魔法で作り出すことを主体にするべきじゃろ」
「がーん……」
テレスの言葉にレオは落胆したように籠手を商品棚へと戻す。
「はぁ……売りはせんが、見るだけなら止めん。しっかり見て、学ぶのじゃ」
「わかったぜ‼︎」
「本当、単純ね……」
落胆していたレオだが、テレスの言葉にやる気が出たようで、魔導具を棚から取れば、見つめ始める。すぐに機嫌が治ったレオの様子に、クレアは呆れた表情になる。
「もう少し魔法について学んで欲しいものじゃ……」
「あのバカは汎用魔法も固有魔法も感覚で使ってるのよね……」
「感覚で使えてるのがすごいな……」
「俺だからな‼︎」
「褒められることじゃないですよ、レオ君?」
ドヤ顔で振り向くレオに対して、レインが即座に嗜めると、レオはまた落胆しながらも魔導具の観察は続けている。
「二人は何か、買いたいものはあるかのぉ?」
「わ、私は特にないですね」
「私もないわね」
テレスがクレアとレインに確認すれば、二人とも顔を左右に振る。そして、三人の視線は自然とアルベネロへと向けられる。
「お主は……何かあるかのぉ?」
「特には……」
「お主なら、魔導具に頼る必要はなさそうじゃからのぉ……ふむ、四人とも、ついてくるのじゃ」
テレスはまた、店の奥へ繋がる扉を開けると中へ入っていく。アルベネロ達も後に続き、中へ入れば、部屋内を見渡す。魔方陣の描かれた紙、何の変哲もない武器や防具が石造りの台に置かれている。
そして、部屋の端には、様々な大きさの木箱が棚へ均等な間隔で置かれている。
「箱が沢山あるな……」
「アルベネロ君。私も前に入れてもらったことはあるけど、滅多に工房の中には入れてもらえないことなのよ? それだけ評価されてるってことよ」
「俺は初めてだぜ‼︎」
「私も初めてです」
「それは……光栄だな」
「ほれ、これじゃ」
クレアはことの重大さをアルベネロに伝え、レインとレオは興味深そうに室内を見渡している。アルベネロは先ほど、通った時に、一瞥しただけであったため、改めて、室内を見渡していれば、テレスが棚に置いてある木箱の一つを持ってくる。
「数日前に作ったものじゃ。誰か開けてみるか?」
「お、封印されてるやつだな‼︎ それなら、俺が試してみるぜ‼︎」
「お主には無理じゃよ」
「やってみないとわからないだろ‼︎」
「言っても無駄そうじゃな。ほれ……」
「よし……‼︎ ふんっ……‼︎」
テレスから木箱を受け取ったレオは木箱を開けようと力を入れるが全く開かない。
「その程度では開けることなぞできんぞ」
「ぐぬぬ‼︎ ふんぬぅぅ‼︎」
「さっさと諦めて、アルベネロ君に渡しなさい」
「チキショウ‼︎ アル、頼んだ‼︎」
「俺が開けれること前提なんだな……」
木箱を開けることを諦めたレオはクレアの指示通り、アルベネロへ木箱を渡す。木箱を受け取ったアルベネロは木箱を観察し始める。
『木箱の内側に封印系の魔方陣……解錠するには……』
アルベネロは木箱を観察し終えると、木箱へ魔力を流し込んでいく。魔方陣へ魔力を少しずつ流し込みながら箱を開けようとすれば、抵抗なく開かれる。
「ふむ、一発で開けるか」
「さすがアルベネロ君ね」
「運が良かっただけだ。それで……これは、銃か?」
感嘆するようにクレアとテレスはアルベネロへ拍手をする。二人から称賛されたアルベネロは少し照れながらも、開けた木箱の中身を確認する。
そこには片手で持てるサイズの白い銃が入っており、銃全体に魔方陣が彫られている。また、グリップには剣と銃が交差している紋様が描かれており、オーダーメイドなのが伝わってくる。
「銃って……他の国で使われてる?」
「ああ。かなり似てる気がするな」
「初めて見ました……これが銃……」
「俺にも見させてくれ‼︎」
魔法が主体の世界であるが、魔法使いはかなり限られているため、兵器として、拳銃などが製造、実戦投入されている。クレア、レイン、レオは銃を初めて見るようであり、興味津々な様子で観察している。
「そうじゃ。ただの銃ではない。魔導銃と呼称しておる。魔力を専用の弾丸に込めて、撃ち出す魔導具じゃ」
「ちなみに威力は?」
「適正距離なら、このサイズの魔導銃でも、魔力を込められておる魔鉱石の剣すら、折ることが可能じゃ。まあ、剣の持ち主が身構えていると話は別じゃがな」
テレスが魔導銃の使い方を四人に説明し、魔導銃の弾丸も見せる。弾丸にも魔導銃と同様にに魔方陣が描かれており、何かの効果が発揮されるのがわかる。アルベネロ達は興味深そうに魔導銃を観察しており、一人ずつ、魔導銃を持って、観察しては、最後にアルベネロの手元まで戻される。
「この弾は魔力を込めてから、一分が有効時間じゃ。ただ、魔導銃に魔力を流し込めば、弾へも魔力を込めることが可能じゃ」
「誰でも使えるのか?」
「相当な魔力が必要じゃ。撃つだけなら、大抵の魔法使いができるじゃろうが、実戦で使うことを考えるなら、ほぼ常に魔力を魔導銃へ流し込む必要があるからのぉ」
「私は自信ないですね……」
「俺はあるぜ‼︎」
テレスの言葉にレインは落胆した表情である。その反面、レオは自信満々なことがよくわかる表情をしており、何かを期待するように魔導銃を見つめている。
「お主、魔導銃に魔力を注ぎ込みながら、他の魔法を使えるんじゃろな?」
「え?」
「確かに魔導銃は威力がある反面、真っ直ぐにしか弾はほぼ飛ばん。そんな者を相手に当てるには他の魔法で足止めするしかなかろう?」
「……俺には無理だぜ‼︎」
レオは少し考えた後に、高らかと出来ない宣言をする。その様子に、レオ以外の四人は頭痛を感じたような気がした。
「レオ、固有魔法をまずは、頑張れ」
「基礎をしっかりとですよ、レオ君」
「バカに器用さは求めてないわ」
「クレアさんだけ酷くねぇ⁉︎」
アルベネロ、レイン、クレアの順に応援を受けたレオは、魔導銃を使うことを諦めると、改めて構造を見ようと魔導銃を観察し始める。
「わしの見立てじゃと、使えるのはお主らだけじゃろ。ほれ、弾倉じゃ」
テレスは弾倉をアルベネロへ渡し、受け取ったアルベネロは弾倉を魔導銃へ挿す。
「弾倉は八発。先に魔導銃へ弾を装填しておいて、合計九発じゃ。魔力を流し込めば、弾倉にある弾も含めて、魔力が充填される仕組みになっておる」
「クレア、先に試してみるか?」
「あら、いいのかしら?」
「早く試してみたいって顔だったからな」
「そ、そんな顔してないわよ。でも、ありがとう。お言葉に甘えるわ」
アルベネロの厚意にクレアは甘えて、魔導銃を受け取ると、銃を構える。
「ふむ、中々、様になっておるのぉ。ほれ、レオ、お主の出番じゃ。何でもいいから的を作るんじゃ。ただし、素材は鉄にするんじゃぞ」
「任せろ‼︎ ジェネレイト‼︎ そして、クリエイト‼︎」
テレスからの指示に、レオは待っていましたと言わんばかりにクレアから少し離れた場所へ魔方陣を出現させる。魔方陣から鉄材が数個、現れると、次の瞬間には円型で出来た的が作り上がる。また、その的には点数が振られており、中心になるほど点は高く、それぞれの点数を区切るように色が変わっている。
「真ん中、狙っていこうぜ‼︎」
「ちなみに当たるとアルベネロさんからご褒美が……」
「勝手に決めるな、レイン」
「あら、何かないのかしら?」
「クレアまで……」
「ないのかしら?」
「はぁ……紅茶を振る舞うぐらいで構わないか?」
「ふふ、構わないわよ。これは必ず当てないといけないわね」
クレアは的に向かって魔導銃を両手で握り、構える。クレアが構えたのを見て、他の四人はクレアから少し離れ、静観する。クレアは呼吸をしながら、しっかりと的の中心を狙っていく。
『ご褒美ご褒美ご褒美……』
クレアの思考はかなり、アルベネロからのご褒美で埋まっていたり、いなかったり。
「んっ‼︎」
クレアは息を止めた瞬間、魔導銃の引き金を引く。
パッ‼︎
弾丸が発射された音が部屋に響き、放たれた弾丸は的の中央へ向かう。
カーン‼︎
的に弾丸が当たった音が響き……
ドオォォォンン‼︎
的の中央に弾丸が当たったと四人が認識した瞬間、弾丸を中心に爆発が発生し、鉄製の的は中央が大きく凹んだ状態で床に倒れており、弾丸の破壊力を物語っている。
「まずまずじゃ」
「「「「……」」」」
目の前で起こった惨状にアルベネロ、クレア、レイン、レオは唖然とした表情になっており、言葉も出ない状態である。
一方、テレスは、今回の惨状について、さも当然の結果として、受け入れている。
「何をそんなに驚いておるんじゃ。さっきも言ったじゃろ。魔鉱石の剣すら壊せる威力じゃと。この程度、まだまだじゃぞ?」
「こ、この威力でかしら?」
「最高威力なら、この部屋の壁を吹き飛ばす威力じゃ」
「アルベネロさんは試しちゃダメです‼︎」
「俺もそう思うぜ、アル‼︎」
「そ、そうだな……」
テレスの言葉にレインとレオはアルベネロに視線を向ければ、慌てて、アルベネロとクレアの間に割り込む。二人の様子にアルベネロも苦笑いを浮かべながら頷く。
「ちゅ、中央に当たってはいるから、ご褒美、よろしくね?」
「まあ、約束だからな」
「ほっほっほっ。青春じゃのぉ」
アルベネロとクレアのやり取りに、テレスは微笑ましそうに眺めている。
「ほれ、これが予備の弾倉。こっちがホルスターじゃ」
「え、もらえるのかしら?」
「売る気もない相手に試し撃ちなどさせんわ。それとも、こんな銃は不要か?」
「そ、そんなことないわ‼︎ ありがたく買い取るわ」
「なら、試作品じゃ、今回は代金は要らん。今の試し打ちで問題が出てなければ、そのまま魔導銃を渡すことにするんじゃ」
テレスが予備の弾倉と、ショルダー式のホルスターをクレアの前にある台へ乗せる。
クレアは驚きながらも受け取ることを承諾すれば、テレスに魔導銃を渡す。テレスはクレアから魔導銃を受け取ると、その場で分解し始め、メンテナンスを始める。
「……アルベネロ君のために来たはずなのに、私が買い物しちゃったわね」
「いい人に会えたから、それだけでも三人には感謝だな」
「ふふ、よかったです」
「教えた甲斐があったぜ‼︎」
「レオは何も教えてないだろ」
「レオ君は何も教えてないですよね?」
「アルもレインもひどくねぇ⁉︎」
クレアはアルベネロに対して、申し訳なさそうにしているが、アルベネロは気にした様子もなく、いつものようにレオが揶揄われていれば、テレスが魔導銃のメンテナンスを終えたのか、組み立て始める。
「ちゃんと見ておるか?」
「おう‼︎ ちゃんと見てるぜ‼︎」
「どの魔方陣がどんな意味を持っておるか……どんな部品で作られているのか……そこをまずはしっかり考えるんじゃ……」
テレスは魔導銃を組み立てながら、レオへ魔導銃を構成する部品をそれぞれ、説明していく。
そして、魔導銃を組み立て終えると、木箱に魔導銃と予備の弾倉を入れ、皮袋へ、木箱とホルスター、説明書と思われる紙を入れる。
「完成品を作り出す前にしっかり、部品を作り、組み立てるのじゃぞ。暴発すれば、お主が、さっきの的のようになるからのぉ?」
「お、おぅ……」
「そこまで、レオもバカじゃないでしょ」
「そうですね。レオ君でも、安全面は考えて、魔法を使います」
「二人とも……‼︎」
「「無茶して、レーベ先生にまた、叱られたくないでしょうから」」
「だよな‼︎ 二人からそんな評価されるのは知ってたぜ……‼︎」
テレスの言葉にレオは恐怖感で顔を引|き攣らせる。
その様子にクレアとレインはそれぞれ、二人なりにフォローするが、余計に顔を引き攣らせながらも、やる気十分な様子を見せるレオであった。
「ほれ、魔導銃じゃ。名前は好きに付けて構わん。同封しておる紙は必ず読むのじゃぞ。メンテナンスの仕方も書いておる。それと、たまにはわしのところに持ってくるのじゃぞ」
「ありがとう。使いこなしてみせるわ」
「うむうむ。精進せい」
クレアはテレスへ感謝を伝え、皮袋を受け取れば、嬉しそうに微笑む。クレアの様子に、アルベネロは笑みを浮かべた後、見ていることを気取られないようにお店の窓から外を見れば、既に夕暮れ時であることに気づく。
「そろそろ、帰るか?」
「そうね。暗くなる前に戻らないといけないしね」
「二人も、それでいいか?」
「大丈夫ですよ」
「俺も大丈夫だぜ‼︎」
「気をつけて、帰るのじゃぞ」
テレスに見送られながら、アルベネロ達、四人はお店を出て、学院を目指す。
「今日はみんな、ありがとう。色々、ここの事を知ることができた」
「どういたしまして♪ また、一緒に出かけましょう?」
「それはいいですね♪ また、みんなでも、二人っきりでも♪」
「また、色んなお店、紹介するぜ‼︎」
「あはは……よろしく頼むよ」
三人から歓迎されて、アルベネロは口元を緩めながら、楽しそうに学院へと戻っていくのであった。
そして、アルベネロは学院の寮に戻り、夜も更けた頃……
「……で、なんで居るんだ?」
「はっはっはっ。そろそろ私のことが恋しくなったかなと思ったのさ‼︎」
「お仕置きが必要みたいだな……」
「え⁉︎」
アルベネロはシャワーを終え、リビングに戻ると、そこには何故か、マナがソファーの上で寛いでいた。寮から帰ってきた時には、自分以外、誰もいないことを確認していたため、アルベネロは口元を引き攣らせながら、マナの首根っこを掴むと、寝室へ連行していくのであった。
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