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「1」
自分が何を描き出すのかわからない。初めから決めていればまあ、誰だってわかるだろうけれど、何を描き出すかわからないところに足を踏み入れて自分の意識無意識に身を委ねる感覚は、何が飛び出して来るのかわからないビックリ箱のようで、自分自身を楽しませる。描き続けることで私はずっとそれを得られるのだから楽しくないはずがない――
確か、動画サイトでひたすらネイルを見ていたからだろうと思う。
こんな風なのあるでしょう。
こんなんでさ……けど、あとのことは夢中になり過ぎて覚えていない。気付けば、「目と鼻を描いたら面白いだろう」と睫毛を描いているときに我に返った。上瞼と睫毛の関係性は横を向いたときどうなっているのか――で調べなきゃと気がついたのであります。
ふっと意識が戻ってエッセーに載せることと次回は何を描こうかテーマといいますか、目的、目標を決めるのである。




