◇6『求めるもの』
絵を描いていると時々…目指しているものはなんなのだろう?と考え込むことがあります。プロになって絵で飯を食えるように――ではなく、
「どういう絵を描けるようになりたいのか」
ということであります。
ジャンル?と言えばいいのでしょうか、写実的か抽象的か……と言っても絵について専門的な言葉?はそれぐらいしかわからないんですけどね。「良いと思ったら良い」な考えの人間なのであまり詳しく知ろうとしないのであります。うーん…二次元か三次元か? デフォルメするかしないかでしょうか?……リアルかリアリティか?
ま、そういうことで悩むって話であります。
リアルな絵を描くとしたら元となった生き物そのままの目を描くんですよね? 違ってたらすみません。じゃあ、この絵は何かと考えればリアリティがある絵……でしょうかね。「リアルとはリアリティとは?」と調べていたのですが、調べるほどわけがわからなくなってしまって…
物語を綴るにおいてリアルな話か、リアリティがある話かと比べると、リアルな話は飾りっけなしな作られた物語じゃなくエッセーみたいなもんでしょうか?
そして、リアリティがある、それは作られた物語全般ってことではないでしょうか?
……疑問符ばかりが目立ち始めましたが、リアルな絵と言ったら「写真のような」が付くと思うんです。そこから、じゃあリアリティのある絵と言ったらと考えれば、『リアルっぽい絵』――『目のような目』もしくは『目かもしれない目』がそういうことになるのかなあ…なんて。
リアリティがあるって、誰から見てもそれっぽく見えるかもしれないことではないのだろうか? そして、リアリティの言葉の世界は区切られていて『リアリティがある+特定の物体もしくは感情(?)』と使われるんだろうなあと思ったり。
――と、そんなこんなを考えて自分の絵を見直すと、リアルよりなリアリティある絵を描きたいのかな…? 絵全体がそうというわけでなく、どこか一部でもそうしたいんだろう――とここまで考えるとリアルの世界は一点限りだけど、リアリティある世界は随分広いですね。その向こうにあるのが抽象的なものなのかな…
リアルよりのリアリティ
リアリティよりの抽象的?
……今度は抽象的な絵について悩み出しますね。
ハッキリとした線引きはないんでしょうが、あえて自分が何を求めているのだろうか、またどんな絵を描いているのが楽しいのかと考えると、『リアルよりなリアリティがあるけど抽象的にも片足突っ込みたい絵』が好みだということであります。
最後に、一番、よくわかったことは、書くより描いた方が早い。
以上です。
※追記※
「デフォルメしすぎた」ってことは「それのリアリティがなくなった」ってことになるのかな。
デフォルメしすぎて原型をなくした目は、リアリティがなくなった、誰から見ても「目かもしれない」から「作者から説明を受けて初めて『コレは目を描いたもの』」と目じゃないものを目として認識させられること……なのかしら。
うーん、言葉でまとめようとするからややこしく考えてしまうのかもしれない。