◇23『アバロンシェル碑の行方』
目を描くときの色合いの参考として、よく鉱物を見ています。目を描くときだけでなく、自然ってこんな色合いも生まれるんだな!と、配色の勉強にもなると思っております。ま、成果がなかなか出せておりませんが、見るだけでも楽しいです。鉱物だけでなく、自然そのものの色とかね、たまに「空ってこんな色にもなるんだ!」なんてふと見上げて見た空に心奪われることはありませんか?
自然だけでなく、生き物とかもまた同じく。昆虫は苦手で薄目で写真を見るだけになってしまいますが、爬虫類とか見るのが好きなので、特に蛇とか。あと、爬虫類でなくても魚類も見ていてわくわくする色合いですよね。
ああ、なんか考えるだけで気持ちが良くなりますね^_^
……なりませんか?
「何色が好き?」
「全色!」
この快感です。
さて……でもね、描きたいものが浮かばないって辛いもんですね。ピンとくるものがないって感じで。
そういうときは、練習するのであります。
一つ、心に従って鉱物を選ぶんです。
別にそれをそのまま描くんでなく、どんな色が入っているのか、どの色の隣にその色が在るのか、のっぺりとしてあるのか、細かな線が入っているのか……見るものの通りに出来なくていいんです。
ただ、いつの間にか出来てしまった「この色の隣はコレ!」の自分だけの概念をぶち壊す、そこまでいかずともヒビを入れるぐらいな気持ちで色を塗っていくのであります。
私は、「アバロンシェル」を選びました。あなたは?
その色を観察したあとに、ええ、忘れてしまうくらいに夢中になって色を探っていったあとで構わないのでこの作品をどこに載せるのかを思い出すんです。
「そういや目を描いてたな…」
すると、あーしよこーしよ、こういう描きたいを前にやってたな、あーいう描き方でもいいかもしれない――なんて、今まで描いてきた中での自分が出来るようになったこと試してきたことを再度試してみるのであります。
引き出しにしまってあったものを全部取り出して、何が合うかを悩むのであります。
そうして出来た目――
なんとなくから始めて、落書きになって、楽しくなって夢中になって、悩んで閃いて考えた軌跡が一つの自分自身で納得出来る作品になるのだろうと思います。
以上です。




