◇22『夢見るユニコーン』
人様の絵を見るって大切だと思う話。
物語を書いているときも、同じジャンルのものではないですが、「こういう書き方って羨ましな」と刺激になりますから、絵を描くのも同じだと思っております。
とはいえ、真似るわけではなく、さらにそこから考えるのであります。
真似ることは、まあ、相手との差がありすぎると情けないことになってしまいますが、模写する、そんなところです。
でも、その人と同じになりたいわけでもない……
自分が感動した、インスピレーションが湧くきっかけになったものから如何に自分の脳をフル回転させて妄想できるか――例えばユニコーンを見てね、「あの角が描きたいわ!」となったときに果たして自分は角だけを描きたいのか、角含めたザ・こさじの世界を描きたいのかってことであります。
自分の作品とはなんだろう。
自分の満足度を満たすためには、それだけで十分か否か……
ま、描きたいものだけ描くのもいいですが、それだけで妄想が尽きるはずがない、描いていると…また書いていると自分の世界の歯車が回り出し、本人を置いてけぼりにしていく勢いで世界が繋がっていく。
創作するのも忙しない。
でも、それも楽しみの一つですね。




