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誰かへ送る創作日誌  作者: こさじ
❂ 目ん玉ライフ ❂
20/65

◇20『自分』



 絵を描いて、やいのやいの好き勝手言って。でも、忘れちゃいけない…いや忘れられないことがある。


 挿絵(By みてみん)


 私の位置としたら絵の通り。もしかしたら地中に埋まっている辺りもしれませんが、やっぱり自分よりもどう見ても下手だなって思う相手はいるんです。家族にいますから……「私コイツよりマシかもしれない…」って思う相手。描いた絵が何を表しているのかわかるかわからないかのレベルの話です。簡単にいうと、リンゴを描いてあるんだろうけど説明されてもリンゴに見えないそんなところです。


 ま、比べて見ると、自分自身の目ではありますが思うことはありますよ。そういう絵が好きだって人もいるでしょうから…


 ただ、自分がそう思う相手がいるようにまた私と比べて「コイツよりマシだ」って思われているんです。絶対に。どうみたって格が違う相手だっているし、頑張ればコイツよりも上手くなれるだろうって思うこともあります。

 評価なんてどーでもいいと私は思っていますけど、だからって負けず嫌いではないとは限らない。コイツよりも上手く描きたい!――そう満足出来ると思えるほどに上手くなりたい。

 人から与えられる評価なんぞ正直どーでもいいんです。だって、そんなこと自分とは違う感情を持った人間が判断するんですから知ったこっちゃないです。どうしようもないんで。考えるだけアホです。そう思ってます。


 描くのは、自分。


 描いて満足出来るか、納得出来るかのさじ加減をわかっているのも自分。


 それでも、誰かの…この人の作品を見て「自分だったらこうしたい!」「自分だったらこうして出来るはず!」と寡黙に闘志を滾らせて筆を持ってもいいだろうと思う。それって恥ずかしくないことだろうし、上達するには必要不可欠だとも思う。


 けど、その相手を貶めることは違う。


 盲目になって勘違いするのは違うと思う。


 そのために自分のいる位置がどこらへんか知ることは大事だと思う。思う思うで何一つ断言は出来ませんけども、何を頑張ればいいのか自分の作品を見直す目は厳しくなると思うのです。


 自分大好きでも、自意識過剰でも、ナルシストだろうがなんだろうが綺麗事言ってんじゃないよって嗤われるかもしれないですけど、上にどんだけてんこ盛り居るか――

 

 自分の立っている足元を冷静に見てみようではないかって話。



 以上です。

 絵を描くことに夢中になると、誰それと比べて〜なんてことも忘れちゃうんですよね。そう考えると、所詮その程度の下らないことでしかないんでしょうね。

 描いているときは、目の前の自分の世界しか見えてないんですから。


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