◇14『たぶん青年について』
またのサブタイトルを『どこかで見たことがあるような絵』について――
絵を描いて、描き終わって。よし投稿しようと思ってふと立ち止まってしまうことがある。自分の作品の出来具合を観察しようという意気込みでなく、「コレは私の脳みそが絞り出したものだろうか?」と疑問に思ったときだ。
結構な頻度で絵を描き、勿論その中には投稿出来ずに気に喰わなくて又は思う通りに上手く描けなくて削除したものも多々ある。
だから、前に自分でボツにしたものをまた描いたのか……もしかしたらどこかで以前に見掛けたことがあってその印象が脳裏にこびり付いて残っていたものがいつの間にか出て来てしまったものなのか……
「アレ? どこかで見たことがあるような」
とそんな思いに戸惑ってしまう。削除して違う絵を描こうかと考えるときもある。
でも、また消すことになってしまうのかもしれないと思うと、いつまで経ってもこの絵を昇華することが出来ないのではないかと不安にもなるのである。
この絵を描いたことによって自分の何かが変わるきっかけになるんじゃないか――って、悩む。
100%真新しいものがあるのかはわからない。誰かは誰かの影響を受けているものだと思っている。そこに『自分』という異分子が、似たようでいてどこか違うものが居て、新しい作品が生まれる……
そう考えると、ビビリながら堂々と投稿する! 矛盾してますが、まずは投稿しなきゃ始まらない。
兎にも角にも、ピンク色から誕生した彼であります。




