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生と死の歯車  作者: 神猫 翼輝
異世界への転生
4/7

チンピラとの遭遇

今回は短めです。

それは俺が高台を後にしようとしたときだ。

男三人組がニヤニヤしながらこちらへ来て、

「おい、兄ちゃん。ちょっとツラ貸せや。」

と絡んできた。

「…………はい?」

俺は答える。

(………ヤベぇ。チンピラか?三対一じゃ勝ち目薄いしなぁ………)

ーーとりあえず、答えを間違えるな(・・・・・・・・)

戦闘になったら勝ち目は無い。

はい(・・)?じゃねえよはい(・・)?じゃ。分かってんだろ。

痛い目見たくなきゃ出すもん出せや。」

ーーチ〇コでも出してやろうか。

そしたら、こいつら逃げんじゃね?

と、内心思ったが、痛い目見そうなのでやめておいた。

「はぁ………俺、無一文なんですよ。だから、今持ってんのは使えないお金(札)と携帯、小説………だけですね。こん中でいいですかね?」

「おぉ?見たこと無えもんばっかじゃねえか。てめぇどこの出だ?

(あーーー。めんどくせぇな。)

ーーこの世界の出じゃねぇからなぁ。

でも、違う世界から来たなんて信じてもらえないだろうしなぁ。

いや、仕方ない。ここは素直に話そう。

「ん、と。信じてもらえないと思うんですけど、俺、もともとこの世界とは違う世界に住んでて、それでさっきこっちに来たんですよね。

だから、どこ出身って言われると………“異世界”、ですかね。」

「あぁ?てめぇ何言ってやがる?そんな話あるわけねぇだろ。」

ーーやはり信じてもらえないか。

「そう言われても………この世界のこと何も知らないので、

こうとしか答えられないんですよね。」

「うるせぇ。いいよ、じゃあ。

 とりあえず、これ全部貰うわ。」

「ーーえ。全部はちょっと………」

「んだよ。痛ぇ目にあいてえのか?」

勝ち目があるならそれもありだろう。

だが、三対一。勝ち目はなし。

逆らえばボコられる。

(はぁ…………ついてねぇな。まぁ、仕方ないか。)

早くも観念して、

「………分かりました。全部あげますよ。」

ーーーあぁ。ラノベの新巻………

実際一番重要なラノベを惜しみながらも、所持品を差し出すことにした。

ちなみに携帯は電波が来ていない。

せいぜい使えるのは写真と時間だけだ。そんなに惜しくない。

だが、ラノベを差し出したことにより、この世界で暇になることが確定したのだ。

ーー非常につらい。

「へへ………。じゃ、貰うぜ。」

(まぁ…………無事にこの場を抜けられるならいっか。)

その時だった。

「そこまでよ、悪党。」

まるで鈴のように美しく、太く、奇麗な声だった。

「なんだぁ!?」

チンピラ共が反応する。

「私はアメリア=アステール。魔術師(・・・)よ。

 あなたたちの悪事、私が許さないわ!」

そう言ってアメリアという少女は、俺の隣へと降りてきた。























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